「ChatGPTのAPIってどんな使い方があるの?」
「ChatGPTのAPIでできることを知りたい」
そんな方のため、当記事ではChatGPT APIの利用方法や利用事例について解説します。
初めてChatGPT APIで開発を行う方はぜひ参考にしてみてください。
目次
【使い方を知る前に理解】ChatGPT APIとは
ChatGPT APIの使い方を知る前に、基本的な知識を2つの観点から解説します。
–ChatGPT APIとは–
●ChatGPT APIの仕組み
●ChatGPTとの関係
–
ChatGPT APIの基本的な情報を以下から把握すれば、ChatGPT APIが何であるかがざっくりと理解できるでしょう。
ChatGPT APIの基礎について次の見出しから解説します。
ChatGPT APIの仕組み
ChatGPTのAPIは、ChatGPTを他のアプリケーションと連携させるために用いるインターフェース(連絡装置のようなもの)です。
ChatGPTのAPIを使うと、さまざまな既存のアプリケーションをさらに使いやすくすることができます。
ChatGPTのAPIをどのように使えるかは後段でお伝えするのでぜひ最後までご覧ください。
ChatGPT APIの仕組みがわかったところで、ChatGPTとの違いを確認しましょう。
ChatGPTとの関係
ChatGPTはAIチャットであり、ChatGPTの公式サイト上でしか使えません。
ChatGPT APIはChatGPTの外でもChatGPTを間接的に利用できるので、ChatGPT APIとChatGPTは同じではないのです。
ChatGPTとChatGPT APIの違いがわかったところで、ChatGPT APIのメリットとデメリットを簡単にご紹介します。
ChatGPT APIのメリット・デメリット
ChatGPT APIにはメリット・デメリットが存在します。
–ChatGPT APIのメリット・デメリット–
●メリット
●デメリット
–
それぞれについて把握し、効率良くChatGPT APIを使えるようにすると良いでしょう。
メリット
ChatGPT APIのメリットは以下です。
利用者の満足度アップ | 自動応答システムや条件に応じた文章作成システムを作れば、顧客や社員などがその場で疑問やタスクを解決しやすくなります。 |
---|---|
開発の手間削減 | ChatGPTに蓄積されているデータを使えば、自社でAIを開発しなくても容易に開発できます。 |
ChatGPT APIを使って開発を行えば、ユーザーだけでなく開発担当者にとっても便利になることがわかります。
そんなChatGPT APIはメリットが大きいように思えますが、デメリットも存在するので知っておくことが必要です。
デメリット
ChatGPT APIには以下のデメリットがあります。
アプリケーションが重くなる可能性 | 既存のアプリケーションに別でChatGPT APIのシステムが組み込まれるので、動作に支障をきたす可能性もあります。 |
---|---|
セキュリティ上のリスク | 入力した情報などは外部に漏れないよう対策されていますが、情報漏洩した際は自己責任です。 |
ChatGPT APIのデメリットはChatGPTそのもののデメリットと重複する部分もあるので、ChatGPTの使い方から見直すことも有力です。
またすべての作業をAPIによる省力化で対応しようとせず、別の方法も検討してみましょう。
ChatGPT APIのデメリットがわかったところで、ChatGPT APIでできることを見ていきます。
【使い方を知る前に】ChatGPT APIで実現できること
ChatGPT APIを使えば以下のことを実現できます。
–ChatGPT APIで実現できること–
●チャットボットによる自動応答
●文章作成
●翻訳
—
ChatGPTのAPIでできることを次の見出しからご確認ください。
チャットボットによる自動応答
ChatGPT APIを利用すれば、チャットボットによる自動応答システムを構築できます。
例えば初めてサイトに来訪した人はどこに見たいページがあるか理解していないケースもあるので、ナビゲートするといった具合です。
また、社員やスタッフなどに業務上の不明点が出た際に答えを返してくれるシステム開発も有力な選択肢として考えられます。
このようにChatGPT APIを使って自動応答システムを作成可能です。
文章作成
ChatGPT APIを利用して、次のように特定のシチュエーションに応じた文章の作成もできます。
–ChatGPT APIを利用した文章作成–
・授業や講義の計画
・インタビューや取材の質問
・社内に共有するメモ
・コードの記述解説
・議事録
–
やや複雑になりがちな文章も形にはめて作ることができ、一から考えるよりも手間が削減できるでしょう。
翻訳
ChatGPT APIでは、さまざまな翻訳も可能です。
–ChatGPT APIを利用した翻訳–
・外国語の翻訳
・プログラミング言語の翻訳
–
プログラミング言語の中でも、Phytonのソースコードにバグが発生している場合は修正も可能になっています。
このようにChatGPT APIを使うと多様な翻訳が利用可能です。
ChatGPT APIの料金
ChatGPT APIの料金について以下2観点から解説します。
–ChatGPT APIの料金–
●従量課金制
●安くするコツ
–
ChatGPT APIの料金システムを理解しておかないと、高額な請求に驚いてしまうかもしれません。
損をして後悔しないよう、ChatGPT APIの料金を次の見出しからご確認ください。
従量課金制
ChatGPT APIは以下のような従量課金制をとっています。
GPT-3.5 Turbo | GPT-4 Turbo |
---|---|
・入力:0.0015ドル ・出力:0.002ドル |
・入力:0.03ドル ・出力:0.06ドル |
ChatGPT APIにユーザー登録をすると、別途5ドル(18ドルとの情報あり)分のクレジットが無料で付与されます。
英語と日本語ではトークンあたりの字数が変わってくるので注意が必要です(後述)。
安くするコツ
ChatGPT APIの料金を安くするには、次のような方法の実践をおすすめします。
安くする方法 | 解説 |
---|---|
過去のやり取りを制限する | 過去のやり取りもトークン消費量としてカウントされるため、回数を2〜4程度に制限する。 |
英語でリクエストを行う | 日本語は1字あたり2〜3トークン消費する一方、英語は1字が1トークン程度なので確実に料金を安くできる。 |
質問・要求は簡潔に | 使用者の文章が長くなると入力のトークンが多くなる。 |
多すぎる業務をAPIに委ねない | 自動化・省力化できる業務のみをAPI経由で行う |
便利なChatGPT APIだからこそ、費用面の管理はしっかりしておきたいものです。
こんな方は以下の記事をご覧ください。
帳簿のつけ方について、迷いやすい複式簿記の方法を解説しています。
特に経理まですべて一人で行うことが多い個人事業主の方は必見です。
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ChatGPT APIの始め方
ChatGPT APIは以下の要領で初期設定を行います。
–ChatGPT APIの始め方–
①アカウントを開設する
②APIキーを取得する
–
ChatGPT APIの始め方を次の見出しから解説します。
①アカウントを開設する
ChatGPT APIを使う前に、まずはOpenAIのアカウントを開設します。
にアクセスして「Get started」をクリックすればアカウント作成の画面が出てくるので、後は指示に従ってください。
②APIキーを取得する
ChatGPT API利用のためにOpenAIのアカウントを作成できたら、APIキーを取得します。
画面右上(デバイスや環境によって異なる場合あり)にある「+Create new secret key」をクリックすればAPIキーを発行可能です。
APIキーは一度しか表示されないので、必ず保存してください。
ChatGPT APIのキーが取得できたら、いよいよプログラミング言語で利用できます。
【Phyton】ChatGPT APIの使い方
ChatGPT APIをPhytonで利用する方法を解説します。
–ChatGPT APIの使い方–
①APIを登録する
②設定する
—
Phytonに慣れていればChatGPT APIの設定はそれほど難しい作業ではないので、以下からサクッとご確認ください。
①APIを登録する
ChatGPT APIをPhytonで使う場合、まずはライブラリをインストールします。
ターミナルでコマンドを実行するとインストール可能です。
!pip install openai import open ai
さらに以下のコマンドを実行します。
openai.api_key = "ここにAPIキーを入力する"
②設定する
ChatGPTをコードに実装するため、ChatGPTに質問したい内容を定義します。
#応答の生成 prompt = "質問 \n条件\n条件" response = openai. ChatCompletion.create( model = "gpt-4-turbo-32k-0314", messages = [ {"role": "system", "content": "You are a helpful assistant."}, {"role": "system", "content": prompt} ], temperature=0 ) #ChatGPTによる応答の表示 text = response['choices'][0]['message']['content'] print(text)
このときmax_tokens:intで最大トークンの数を指定すると、料金を安く抑えることにつながります(初期値は1です)。
ChatGPT APIの使い方を実践した活用事例
ChatGPT APIは、企業・個人を問わず有効に活用できます。
–ChatGPT APIの使い方を実践した活用事例–
●企業での例
●個人の例
–
企業での事例や個人で使う方法などをチェックし、使用する際のイメージをふくらませるとスムーズに導入できるでしょう。
ChatGPT APIの活用について次の見出しからご覧ください。
企業での例
ChatGPT APIは、企業で以下のように使われています。
Duolingo | Duolingo Maxにて文法チェッカーにChatGPT APIを実装し、利用者の傾向から学習を進めやすくしている。 |
---|---|
Khan Academy | Khanmigoにて、家庭教師と授業アシスタントとして個々の生徒に合わせた学習を提案する。質問への自動応答・プロンプトを利用している。 |
Stripe | 開発者のサポートやDiscordにおける悪質ユーザーのバンに活用されている。 |
マネーフォワード i | マネーフォワード Adminaにて、さまざまな情報検索をテキスト入力のみで完結できるようにする。 |
しみずがおか幼稚園 | Chatworkと連携させてAI連絡帳を作り、自動生成された文章を参考として連絡帳を書けるようにする。 |
日本の企業や団体でもChatGPT APIが活用されており、今後さらに企業で利用が増えていくことが予想されます。
個人で使う例
ChatGPTを個人で使う場合、以下の用途で利用可能です。
スプレッドシート | ChatGPTの回答をシートに保存 |
---|---|
Excel | Microsoft Power Automate for Excelのアドインを使い、入力作業を効率化する |
Googleドキュメント | ChatGPTの文章をドキュメントに出力できる |
ここに挙げた使い方はあくまでも一例であり、実際には多様な活用が見込めます。
日常業務で多く使いそうなものは上記の3つなので、まずはどれかをお試しくださいね。
※より手軽に使いこなしていきたい場合、cURLを利用すればコーディングをせずにChatGPTを活用できるので有力な選択肢です。
また、APIの最新情報はChatGPT API公式ドキュメントで随時チェックできます。
こう思った方は以下の記事をご覧ください。
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【まとめ】ChatGPT APIの使い方をマスターしよう
ChatGPT APIの使い方を解説してきた当記事の重要ポイントを最後にまとめます。
–当記事の重要ポイント–
●ChatGPT APIは他のアプリケーションでChatGPTを使えるようにする便利なシステム
●ChatGPT APIを使うと自動応答・文章作成・翻訳などが便利になる
●ChatGPT APIの初期設定は簡単
—
ChatGPT APIは、さまざまなアプリケーションと連携して便利に使えるツールです。
料金の高騰や初期設定ミスに注意しながら、活用事例をチェックしつつ自分の業務などにどう生かすか検討してみましょう。
こんな方は、以下の記事をご覧ください。
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