Webライター向けに帳簿のつけ方を解説!仕訳・勘定科目・借方・貸方とは?

この記事は15分で読めます

「Webライターって、帳簿をつける必要があるのかな?」
「そもそも帳簿のつけ方がわからない…」
Webライターとして働いていて、このように思っている方もいることでしょう。
そこで当記事では、Webライターの帳簿作成法をご紹介します。
「帳簿の作成が必要なのに放置していたために直前になって書いてミスをしてしまい、税務調査に入られて追徴課税を受ける羽目になった…」
こうなってしまっては大損なので、正しい帳簿のつけ方を学ぶことが必要です。
Webライターの確定申告に必要な帳簿の種類と、迷いやすい仕訳の方法に絞って解説しているので、一通りお読みいただければ迷わずに作業を進められるでしょう。
金銭を管理しWebライターとして正確な納税を行うためにも、帳簿のつけ方をチェックしてみてくださいね。

目次

Webライターが正しい帳簿を作成すべき理由

Webライターが正しく帳簿を作成すべき理由は以下の2つです。
−−Webライターが正しく帳簿を作成すべき理由−−
●帳簿不提示・虚偽記載の罰則がある
●帳簿・書類の保存が義務付けられている
−−
Webライターが帳簿を作成しなければならない理由について、次の見出しから解説します。

帳簿不提示・虚偽記載の罰則がある

Webライターが正しい帳簿を作成すべき1つ目の理由は、帳簿不提示・虚偽記載の罰則があるからです。
上記の罰則については、以下のように定められています。
−−帳簿不提示・虚偽記載に関する罰則−−
・過少申告加算税(10%〜20%)
・無申告加算税(20%〜40%)
・延滞税
・重加算税(30%〜50%)
−−
罰則について詳しくは、下記のPDFまたは国税庁サイトからもご覧いただけます。
加算税の概要|財務省(mof.go.jp)
No.2024 確定申告を忘れたとき|国税庁(nta.go.jp)
No.2026 確定申告を間違えたとき国税庁(nta.go.jp)
このように、Webライターは正しく帳簿を作成しないと厳しい罰則を受けてしまうことを押さえておくと良いでしょう。

帳簿・書類の保存が義務付けられている

Webライターが正しい帳簿を作成すべき2つ目の理由は、帳簿・書類の保存が義務付けられているからです。
帳簿・書類の保存については以下のように定められています。

青色申告 ・帳簿(仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳など):7年
・書類(決算関係書類・現金預金取引等関係書類):7年
・その他書類(請求書・納品書など):5年
白色申告 ・法定帳簿(収入・経費):7年
・任意帳簿(上記以外のもの):5年
・決算・業務に関して作成した書類(請求書・納品書・領収書など):5年
※雑所得で前々年分の収入が300万円を超える場合は、現金預金取引等関係書類も5年保存義務あり

帳簿の保存は、電子データでやり取りしていれば電子データのまま保存することが必要です(電子帳簿保存法)。
Webライターがチェックしておきたい帳簿の保存について、詳しくは下記の国税庁サイトからもご覧いただけます。
記帳や帳簿等保存・青色申告|国税庁(nta.go.jp)
このように、Webライターは帳簿を作成することが義務付けられていると把握しておきましょう。

続いてはWebライターが作る帳簿の種類を見ていきます。

Webライターが作る帳簿の種類

Webライターが作る帳簿の種類は次の2つに大別されます。
−−Webライターが作る帳簿の種類−−
●主要簿
●補助簿
−−
各帳簿の種類と役割をチェックし、基本的な理解を深めましょう。
Webライターが作る帳簿の種類を、次の見出しから解説していきます。

主要簿

Webライターが作るべき1つ目の帳簿は主要簿で、以下の種類・役割があります。

仕訳帳 日付順に全取引を記入する帳簿
総勘定元帳 仕訳帳をもとに勘定科目(取引の性質を示す分類)ごとに記録される。
1年ごとの取引金額を知りたい場合などに便利。

会計ソフトで作る場合、仕訳帳を作れば総勘定元帳が自動的に入力されるようになっています。
Webライターの帳簿に必要な仕訳帳の書き方は後ほど詳しく解説するので必見です。
このように、Webライターは主要簿として仕訳帳と総勘定元帳を作る必要がある点を押さえておきましょう。

補助簿

Webライターが作るべき2つ目の帳簿は補助簿で、以下の種類・役割があります。

現金出納帳 現金の出入り(出納)と残高を示す
仕入帳 仕入個数・単価などの状況を示す
支払手形記入帳 支払手形の取引状況を示す
売掛金元帳 売掛金の発生・回収状況を示す
経費帳 仕入以外の費用を記す
固定資産台帳 固定資産の取得価額や減価償却の状況を記す

Webライターが作るべきものとして上記に示した帳簿は、会計ソフトを使えば簡単に作成が可能です。
このように、Webライターは帳簿の補助簿として経費帳・現金出納帳などを作成する必要があります。

Webライター向け|帳簿に必要な仕訳の基本

Webライターが作るべき帳簿の中で、最も重要な仕訳の基本を次の2点解説します。
−−Webライター向け|帳簿に必要な仕訳の基本−−
●借方と貸方に分けて記載する
●勘定科目を記入する
−−
会計ソフトを使う場合も、仕訳について予備知識を入れておくと格段にわかりやすくなるので要チェックです。
Webライターが作るべき帳簿に必要な仕訳の基本を、次の見出しから解説していきます。

借方と貸方に分けて記載する

Webライターが帳簿記載のために仕訳をする際は、金の流れを借方(かりかた)と貸方(かしかた)に分けて記載します。
借方・貸方の振り分け方は以下の通りです。
※資産・負債・純資産・費用・収益は簿記の取引分類を示しています。

借方 貸方
現金・預金・売掛金など(資産) 増加 減少
買掛金・未払金など(負債) 減少 増加
資本金・繰越利益剰余金など(純資産) 減少 増加
売上など(収益) 減少 増加
外注費・地代家賃・消耗品費など(費用) 増加 減少

借方・貸方の規則は次のようにお考えください。

借方の金額
=貸方の金額
同じ金の移動について2つの角度から示しているだけなので、異なる金額にはなりません。
同一取引において同じ科目が借方・貸方となることはない 例えば預金が増減したとき、借方と貸方双方の項目が「預金」とはなりません。
預金が増えたときは、対応する取引分類(売掛金など)を貸方とします。
逆に預金が減ったときは対応する取引分類(通信費など)が借方です。

「借方・貸方の振り分け方や規則の表を見てもよくわからない」
こんな方のために、Webライターが帳簿の仕訳において借方・貸方を具体的にどう書けば良いかを「帳簿に必要な仕訳の具体例」で示しています。

勘定科目を記入する

Webライターが帳簿で仕訳をする際は、勘定科目の記入も必要です。
主に使われる勘定科目を以下にまとめました。

資産 ・現金
預金(普通・当座)
売掛金
・前払金
負債 ・買掛金
・未払金
・長期借入金
純資産 ・資本金
・利益準備金
費用 ・外注費
消耗品費
手数料
工具器具備品
通信費
・新聞図書費
・地代家賃
・仕入高
収益 売上
・固定資産売却益
・雑収入

上記のうちWebライターがよく使う勘定科目は太字にしています。
Webライターが会計ソフトで仕訳の帳簿をつける際は、これらの中から適するものを選ぶと良いでしょう。

※個人事業主などで事業用の口座と生活用の口座を分けていない場合は「事業主借」「事業主貸」という科目を記入する場合があります。
事業主借と事業主貸(2つまとめて事業主勘定という)それぞれの考え方は以下の通りです。
−−事業主借・事業主貸の考え方・適用シーン−−
・事業主借:生活費から経費を支出するとき(事業主から事業の金を借りる)
・事業主貸:事業で発生した報酬などを生活費とするとき(事業の金を事業主に貸す)
−−

Webライターが会計ソフトで実際に帳簿をつける場合のケーススタディを次の見出しからご紹介しているので、ぜひご覧ください。

Webライター向け|帳簿に必要な仕訳の具体例

Webライターの帳簿に必要な仕訳の具体例を、以下の8つ示しました。
−−Webライター向け|帳簿に必要な仕訳の具体例−−
●現金を6万円引き出した
●クラウドソーシングの手数料6,000円(14万円の報酬に対して)
●17万円の報酬に源泉徴収が発生した
●15万円のパソコンを購入
●5,000円のプロバイダー料金を支払った
●ブログ立ち上げのためにドメイン・サーバーと有料テーマの費用を払った
●会計ソフトの費用
●執筆のために3,900円の専門書を購入した
−−
※数字は9,999円以下の部分をすべて書き、10,000円以上の部分は「○万円」と書いています。
Webライターの帳簿に必要な仕訳について、具体例を次の見出しから見ていきます。

現金を6万円引き出した

Webライターが仕訳の帳簿に「現金を6万円引き出した」事例を記載するときは、以下のようにします。

科目 金額
借方 事業主貸 6万円
貸方 普通預金 6万円

事業用の口座から引き出していれば借方を事業主貸、貸方を普通預金として処理します。
Webライターが現金を引き出す場合は、帳簿上で以上の要領により記載すれば良いでしょう。

クラウドソーシングの手数料6,000円(14万円の報酬に対して)

Webライターの報酬に手数料が発生した場合、以下のように帳簿で仕訳を行います。
【報酬確定時】

科目 金額
借方 売掛金 14万円
貸方 売上 14万円

売掛金・売上ともに増加しているため、それぞれ借方・貸方で処理します。

【報酬入金時】

科目 金額
借方 普通預金
手数料
13万4,000円
6,000円
貸方 売掛金 14万円

普通預金(資産)の金額が増加しているため、これを借方に記入します。
また手数料(費用)の金額が増加しているため、こちらも借方です。
借方と貸方の金額は一致しなければならないので、手数料と実際に振り込まれた金額を借方に記入します。
Webライターの報酬に手数料が発生した場合は、上記のように帳簿で仕訳を行うと良いでしょう。

17万円の報酬に源泉徴収が発生した

Webライターが源泉徴収税を帳簿で仕訳する場合は、以下のように記載します。
【報酬確定時】

科目 金額
借方 売掛金 17万円
貸方 売上 17万円

【源泉徴収税(10.21%)が引かれたとき】

科目 金額
借方 普通預金
事業主貸
15万2,643円
1万7,357円
貸方 売掛金 17万円

源泉徴収税は「事業主貸」として仕訳を行い、費用が増えているので借方です。
それ以外の項目は「クラウドソーシングの手数料6,000円」と同様に処理できます。
Webライターの報酬に源泉徴収が発生した場合は、上記の要領で帳簿の仕訳を行うと良いでしょう。

「源泉徴収とか、会社の給与明細で見るんだけどいまいちよくわからないんだよ…」
「そもそもWebライターって、どんな税金を払えばいいの?」
こんな方は、下記の記事をご覧ください。
Webライターが支払うべき税金の種類について、押さえておきたいポイントに絞って解説しています。

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15万円のパソコンを購入

Webライターが業務用に15万円のパソコンをカードで購入した場合、帳簿での仕訳は以下のように行います。
【白色申告時:一括償却資産】
10万円〜19万9,999円の物品を購入した場合に3年で償却する方法です。
[購入時]

科目 金額
借方 一括償却資産 15万円
貸方 事業主借 15万円

[決算時]

科目 金額
借方 減価償却費 5万円
貸方 一括償却資産 5万円

費用(減価償却費)が増えているので借方とし、貸方は一括償却資産でOKです。
【青色申告時のみ:少額減価償却資産の特例】
青色申告かつ10万円〜29万9,999円の物品購入で、全額を一気に経費として計上できます。
[購入時]

科目 金額
借方 工具器具備品 15万円
貸方 事業主借 15万円

少額減価償却資産の特例を使いたい場合は、Webライターに限らず帳簿上の仕訳で「工具器具備品」とします。
[決算時]

科目 金額
借方 減価償却費 15万円
貸方 工具器具備品 15万円

一括償却資産・少額減価償却資産の特例については以下の国税庁サイトもご覧ください。
〔少額の減価償却資産及び一括償却資産(令第138条及び第139条関係)〕|国税庁(nta.go.jp)
No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例|国税庁(nta.go.jp)
Webライターがパソコンなどの減価償却資産を購入した場合は、以上の要領で帳簿の仕訳を行いましょう。

「経費の計上って、具体的にどうすればいいの?」
「どういう支出が経費になるんだろう?」
こんな方は、下記の記事をご覧ください。
経費にできるもの・できないものの分類や計上のメリット・注意点を解説しています。
「経費にできるのに、していなかった…」
「経費に計上してはいけないものを経費にしてしまった!」
このような大損する事態を招かないためにも、Webライターの方は要チェックです。

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5,000円のプロバイダー料金を支払った

Webライターがプロバイダー料金を支払った場合、以下のように帳簿上で仕訳を行います。
個人事業主などであれば私用と事業用が混在しているので、按分が必要です。

科目 金額
借方 通信費 5,000円
貸方 事業主借 5,000円

Webライターの事業に33%を使っていれば、以下のようになります。

科目 金額
借方 通信費 1,650円
貸方 事業主借 1,650円

さらにWebライターの事業以外の分は帳簿上で以下のように仕訳を行います。

科目 金額
借方 事業主貸 3,350円
貸方 通信費 3,350円

Webライターがプロバイダー料金などの通信費を払う場合は、以上の要領により帳簿上で仕訳をすると良いでしょう。

「今の通信費を少しでも下げて、固定費を削減したい」
こんな方は、クラウドSIMの検討もおすすめです。
クラウドSIMは広い範囲で受信でき、さまざまなデータ量で安価に使えます。
以下の記事ではおすすめのクラウドSIMを8つ厳選してご紹介しているので、ご自身の状況に合うものを吟味してみてくださいね。

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ブログ立ち上げのためにドメイン・サーバーと有料テーマの費用を払った

Webライターが自身のブログ立ち上げのためにかかった費用は、以下のように帳簿上で仕訳を行います。
[ドメイン・サーバー代が年間1万4,500円]

科目 金額
借方 通信費 1万4,500円
貸方 事業主借 1万4,500円

[有料テーマ:買い切り3万5,000円]

科目 金額
借方 消耗品費 3万5,000円
貸方 事業主借 3万5,000円

買い切りのWordPressテーマなら、消耗品費として仕訳が可能です。
Webライターが自分のブログを立ち上げる際は、上記の要領により帳簿上で仕訳ができます。

「そういえば自分のブログを持っていなかったな…でもブログを始めて書いていくって少し怖いかも」
こんな方は、下記の記事をご覧ください。
ブログを始めることによるリスクを小さくし、メリットを最大限に大きくして収入をアップさせるコツを解説しています。
結論、Webライターがブログを書くメリットはとても大きいのでこの機会に始めてみることがおすすめです。
安全に始めてみたい方は、ぜひ以下の記事をご確認くださいね。

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会計ソフトの費用

Webライターの帳簿つけに欠かせない会計ソフトの費用も、以下のように仕訳できます。

科目 金額
借方 通信費or消耗品費 9,000円
貸方 事業主借 9,000円

借方が「通信費or消耗品費」となっている理由は、買い切りかクラウドかで分かれるからです。
クラウド会計なら通信費を、買い切りなら消耗品費として帳簿で仕訳を行います。
Webライターが会計ソフトを使ったときは、上記の要領で帳簿に記載すれば良いでしょう。

執筆のために3,900円の専門書を購入した

Webライターが執筆のために書籍を購入した場合、以下のように帳簿で仕訳します。

科目 金額
借方 新聞図書費 3,900円
貸方 事業主借 3,900円

書籍類は、電子書籍であっても「新聞図書費」として仕訳を行います。
Webライターが執筆時に書籍を購入したときは、以上の要領で帳簿をつければ良いでしょう。

複雑な仕訳を簡単に入力できるツールとして、会計ソフトについても触れておきます。

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフト

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトは、次の3つが代表的です。
−−Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフト−−
●freee
●弥生会計
●マネーフォワードクラウド
−−
各会計ソフトの特徴や強みを把握し、自分に合ったツールを選ぶ材料としてお役立てくださいね。
Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトを、次の見出しからご紹介します。

freee

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトとして、freee(フリー)があります。
freeeは以下の特徴を持つ会計ソフトです。
–帳簿作成に便利な会計ソフト freeeの特徴−−
・簿記の知識が不要
・確定申告書を○×形式で簡単に作成できる
・スマホで確定申告ができる
・スマホアプリの機能が充実している
−−
freeeの強みは簿記の知識がなくても簡単に帳簿を作り、確定申告ができる点にあります。
またスマホアプリでできることが多く、機能性に優れている点もメリットです。
Webライターの帳簿作成に便利なfreeeの基本情報を以下にまとめましたのでご覧ください。

料金 スターター:1,628円/月〜
スタンダード:2,948円/月〜
プレミアム:43,780円/年
e-Tax対応 パソコン・スマホともOK
帳簿のつけやすさ 簡単な入力から詳細内容の入力に至るまで可
スマホアプリの機能 ・帳簿作成
・自動仕訳
・レシート読取りなど
サポート ・チャット・メール:すべてのプラン
・電話:プレミアムプランのみ

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトとして、freee(フリー)をご紹介しました。

弥生会計

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトには、弥生会計もあります。
弥生会計は以下の特徴を持つ会計ソフトです。
−−Webライターの帳簿作成に便利な弥生会計の特徴−−
・簿記の知識が不要(白色申告の場合)
・料金が安い
・確定申告書類を作成しやすい
−−
弥生会計は、料金の安さと確定申告書類の作成しやすさに優れています。
Webライターの帳簿作成に便利な弥生会計の基本情報を以下の表にまとめました。

料金 ・フリープラン:白色申告0円
・セルフプラン:青色申告9,680円/年
・ベーシックプラン:10,120円/年〜
・トータルプラン:18,480円/年〜
e-Tax対応 パソコンのみ可
帳簿のつけやすさ 簡単(簿記の知識がなくても平易)
スマホアプリ機能 帳簿付け・レシート読取りのみ
サポート ・チャット・メール・電話:フリープラン以外可

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトとして、弥生会計をご紹介しました。

マネーフォワードクラウド確定申告

Webライターの帳簿作成に便利な会計ソフトとして最後にご紹介するのは、マネーフォワードクラウド確定申告です。
マネーフォワードクラウド確定申告は以下の特徴を持っています。
–Webライターの帳簿作成に便利なマネーフォワードクラウドの特徴−−
・帳簿作成が便利(自動取込みのデータを個々に編集できるなど)
・基本的な簿記会計の知識がある人は使いやすい
・給与計算・社会保険業務などの機能も充実
−−
マネーフォワードクラウド確定申告は帳簿作成を4つの方法でできる点で機能的です。
基本的な簿記会計の知識があれば使いこなしやすい点もメリットと言えます。
Webライターの帳簿作成に便利なマネーフォワードクラウド確定申告の基本情報を下記の表にまとめました。

料金 パーソナルミニ:1,078円/月〜
パーソナル:1,408円/月〜
パーソナルプラス:39,336円/年
e-Tax対応 スマホのみ可
帳簿のつけやすさ 普通(簿記会計の基礎がわかっていればOK)
スマホアプリ機能 ・帳簿つけ
・確定申告書の作成
サポート ・チャットサポート:すべてのプラン
・電話:パーソナルプラスのみ

Webライターの帳簿作成に便利なマネーフォワードクラウド確定申告についてのご紹介は以上です。

【帳簿ができたら】Webライターの確定申告手順

帳簿を会計ソフトで完成させたら、Webライターは確定申告を以下の手順で行います。
−−【帳簿ができたら】Webライターの確定申告手順−−
①帳簿以外に必要な書類を揃える
②確定申告書を作成する
③確定申告書を提出する
−−
せっかく誤りのない帳簿を作れたとしても、正しく確定申告ができなければ水の泡になってしまいます。
Webライターが帳簿を活用して確定申告する手順を、以下の見出しからチェックしていきましょう。

①帳簿以外に必要な書類を揃える

Webライターが確定申告を行うときは、帳簿以外に必要な書類を揃えます。
確定申告に必要(税務署に提出する)な書類は次の通りです。

確定申告書 ・第一表・第二表
・青色申告決算書or収支内訳表
各種控除証明書 郵送orダウンロードで入手

確定申告書はいずれも会計ソフトで自動的に作ることができます。
源泉徴収票や帳簿は税務署に提出する必要はありません。
このように、Webライターはまず確定申告の前に帳簿などの必要書類を揃えるところから始めます。

②確定申告書を作成する

Webライターは帳簿などの必要書類を揃えたら確定申告書を作成します。
第一表・第二表は会計ソフトで作成できるので、数字の間違いがないかなどを確認すると良いでしょう。
なお第五表は会計ソフトで作成できないので、別途確定申告書等作成コーナーでの作業が必要です。
このように、Webライターは帳簿などの必要書類を揃えればすぐに確定申告書を作れます。

③確定申告書を提出する

Webライターは確定申告書を作成できたら、以下の方法で提出します。
−−確定申告書の提出方法−−
・会計ソフト・確定申告書等作成コーナーを使った場合:e-Tax
・手書きで作成した場合:郵送または税務署窓口持込
−−
翌年の2月16日から3月15日までの期間に提出することが義務付けられているので、余裕を持った準備が重要です。
帳簿などに基づいた正しい内容で確定申告し、同一時期に納税できればWebライターの確定申告は終わります。

Webライターの帳簿に関してよくある質問

Webライターの帳簿に関してよくある質問は次の4つです。
−−Webライターの帳簿に関してよくある質問−−
●帳簿はすべてのWebライターがつけなくてはならない?
●そもそも確定申告は義務なの?
●確定申告をすると節税できるって本当?
●確定申告は青色・白色のどちらを選べばいい?
−−
帳簿や確定申告に関する疑問を解決し、納税の準備をスムーズに進められるようにすると良いでしょう。
Webライターの帳簿に関する質問に、次の見出しから答えます。

帳簿はすべてのWebライターがつけなくてはならない?

帳簿は以下のWebライターにつける義務が生じます。
−−帳簿をつけるべきWebライターの条件−−
・事業所得(不動産所得・山林所得も含む)を生じる業務を行っている
・その業務における前々年の収入金額が300万円を超える
−−
上記を額面通り読み取ると、雑所得となるWebライターであれば帳簿の作成義務はないのが実情です。
ただし帳簿をつけるとお金の出入りが把握できるだけでなく、事業所得で申告できるため青色申告ができる可能性が出てくるメリットがあります。
したがって、Webライターは義務ではないもののできるだけ帳簿をつけることが望ましいでしょう。

そもそも確定申告は義務なの?

帳簿などが必要な確定申告は、以下の所得基準にあてはまるWebライターに義務があります。
−−確定申告が義務となる所得基準−−
・本業:48万円超
・副業:20万円超
−−
ただし上記の所得基準に当てはまらなくても確定申告をしたほうがお得になるWebライターもいるので、判断が難しいのも事実です。
Webライターはひとまず、本業なら48万円・副業なら20万円超で帳簿が役立つ確定申告が必要となる点を押さえておきましょう。

「確定申告をしておくと節税できるケースってどういうもの?」
このような疑問をお持ちの方は、以下の記事をチェックしてみてください。
確定申告について以下のグループに分けて解説しています。
・確定申告が必要な人
・確定申告が不要な人
・確定申告が必要ではないがしておくと節税につながる人
ご自身はもちろんのこと、ご家族などで確定申告についてよくわからないという方がいる場合はぜひ以下の記事をお役立てくださいね。

2023|確定申告が必要な人・必要でない人とは?会社員・主婦・在宅ワーク・フリーランスなど

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副業サラリーマンにおすすめの節税方法!赤字の確定申告・注意点など

確定申告をすると節税できるって本当?

Webライターが帳簿を活用して確定申告をすると、節税できる可能性があります。
確定申告は収入から必要経費や控除を引いた所得から算出される所得税額を決める手続(※)なので、所得を小さくするとその分税金を減らせるからです。
「確定申告」の意味には厳密に言うと消費税の申告も含まれますが、ここでは除外します。
本業で48万円・副業で20万円を超えるWebライターの方は、帳簿をつけた上で経費や控除をフル活用して節税ができないかを探ると良いでしょう。

「Webライターの節税方法について、もう少し詳しく知りたい」
こんな方には、下記の記事が参考になるかもしれません。
経費・控除を活用した節税の具体的な方法を詳しく解説しています。
ご自身ができる節税対策がないか探し、今すぐ実践できそうなものはコツコツと準備を進めていくと良いでしょう。

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Webライターの税金は何税がかかる?節税方法・確定申告の手順など

確定申告は青色・白色のどちらを選べばいい?

Webライターが帳簿を活用して確定申告を行う場合、青色・白色のどちらを選べば良いかは以下の基準で決めるのも一案です。
−−Webライターの確定申告:青色か白色か−−
・最大限節税したい…青色申告
・帳簿つけなど手間を減らしたい…白色申告
−−
Webライターを始めて間もないころは収益も少なく節税のメリットも小さいので、白色申告を選ぶと良いでしょう。
青色申告は事前の手続が必要なので、十分な収益が確保でき事務作業に時間が取れるようになってからでも構いません。
このように、Webライターは帳簿を活用して確定申告をするとき青色申告・白色申告のどちらを採用するかは慎重な検討が必要です。

「青色申告や白色申告について、実はあまりよくわからない…」
こんな方は、下記の記事をご覧ください。
申告方法の違いや確定申告の具体的な手順について解説しています。
初めて確定申告をする方は、今後の納税をスムーズに行うためにもぜひチェックされると良いでしょう。

【副業】webライターの確定申告!青色・白色申告や所得基準は?

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【まとめ】Webライターは正確な帳簿を作成しよう

Webライターの帳簿に関して解説した当記事について、最後に重要ポイントをまとめておきます。
−−当記事の重要ポイント−−
●Webライターは正しい内容で主要簿・補助簿を作成する
●帳簿に必要な仕訳の基本を覚える
●会計ソフトを使えば帳簿を簡単に作成できる
−−
Webライターは、帳簿を作成するとお金の流れが見えやすくなったり節税につながったりと良いことずくめです。
当記事を参考に正しく帳簿をつけて、毎年慌てずに確定申告の準備を進めていきましょう。

「クラウドソーシングでちょこっと稼いでいる自分のようなWebライターは、帳簿もつけなくていいから確定申告を期限内にしなくても問題ないよね」
こう考えている方がいたら、改めることをおすすめします。
なぜなら確定申告を期限内にしないことの罰則は、申告が義務づけられている所得額の大小にかかわらず適用されるからです。
また帳簿がないことは確定申告をしなくて良い理由にはなり得ません。
「確定申告を怠ったばかりに大損を被ってしまった…」
このような事態を招かないためにも、クラウドソーシングで稼いでいるWebライターの方は下記の記事をぜひチェックしてみてくださいね。

【2023】クラウドソーシングで確定申告しないとどうなる?主婦・学生のやり方は?

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