乳児を健康に育てる育児方法と注意点。

この記事は4分で読めます

赤ちゃんが産まれる前。

「とにかく健康で産まれてきてほしい」
と願っていた方は多いことだと思います。

私もそうでした。

しかし、いざ健康に産まれてきてくれると、
毎日忙しくて、そんな思いも忘れがちです。

赤ちゃんの健康について、しっかり学ぶ時間がとれず、
なんとなく良いとされていることをやっている、

という状態だったので、しっかりとまとめてみました。

母乳とミルクの違い

赤ちゃんを育てていく上で、一番最初に悩むのは
「母乳とミルク、どちらが良いの?」

ということだと思います。

私の妻もなんとなく母乳の方が良さそう、
という理由で母乳での子育てしてきましたが、

実際のところ、ミルクとの違いをよく分かっていませんでした。

母乳で育てた赤ちゃんはミルクで育てた赤ちゃんよりも
感染症にかかりにくいといわれています。

アレルギー・気管支喘息・乳幼児突然死症候群(SIDS)・
糖尿病・心筋梗塞などの危険も減るとのことです。

母乳に含まれる栄養

母乳には赤ちゃんが必要とする栄養がほぼ全て含まれています。

身体を作るタンパク質や、
エネルギー源となる脂肪、
脳の成長に必要な乳糖、ビタミン、ミネラル、酵素、免疫物質などです。

免疫物質については人工のミルクには含まれていません。

なので、栄養面だけでなく、
ウイルスなどへの抵抗力をつけるためにも母乳がオススメです。

しかし母乳でも完全に栄養を補えるわけではありません。

母乳には血液を固めるための物質を作るビタミンKが少なく、
赤ちゃんがビタミンK欠乏出血症にかかる可能性があります。

ビタミンK欠乏出血症とは、
血液をうまく固めることができず、
出血を起こしてしまうことです。

症状としては、あざや吐血・下血(血便)が見られます。

ひどい場合には、おう吐や頭蓋内出血を起こし
死亡してしまった例もあります。

ビタミンK欠乏出血症は、生後1ヶ月前後での発症が多く、
母乳で育てられた赤ちゃんに多く見られます。

母乳で育てられた赤ちゃんは、ミルクの赤ちゃんよりも

ビタミンK欠乏出血症になる可能性が約14倍高くなります。

しかし現在は病院でビタミンK入りのシロップを与えるので、
そこまで心配しなくても大丈夫です。

ビタミンK欠乏出血症は西日本で発症することが多いため、

食べ物が関係していると考えられています。

つまり、母乳で育てる場合でも、
食べ物に気を付ければ可能性を低くできるということです。

具体的には、ビタミンKを多く含んでいる食べ物は
納豆・緑黄色野菜などがそうです。

その点、ミルクはビタミンKを含んでいるので
母乳で育てることを基本にしながら、
ミルクでビタミンKを補うという方法がベストです。

>>【品質重視】ビタミンKを補えるおすすめのミルク。

>>【コスパ重視】ビタミンKを補えるおすすめのミルク。

しかし何度も言うようですが、
ビタミンKが足りなくなるということは、
今となってはほとんどありません。

そのため、心配しすぎて
かえってストレスになる方が良くありません。

授乳はママと赤ちゃんの大切なスキンシップであり、

お互いの愛情を育むことができる大切な育児方法です。

授乳できる期間は生後1~2年程度ですので、
私を含めた、パパにはあまりわからないことではありますが、

大切な時間を大事に過ごしたいものですね。

良い母乳をあげるために

母乳は、ママの血液から作られます。

そのため、血液の量を増やし、質を良くすることが大事です。
今までよりも食事に注意が必要ということですね。

ママの栄養状態の良し悪しは
ダイレクトに母乳に影響するので、
以下に気を付けることで良い母乳をあげられます。

主食は白米がベスト

乳管が詰まる可能性が低く、消化も良いので

主食は白米が一番です。

小麦粉は身体を冷やしたり、
赤ちゃんが便秘になる原因となるので、
頻繁に食べることはオススメできません。

小麦アレルギーの心配もありますし、
特に輸入物の小麦粉などは農薬が残っていないかも心配です。

食パンや菓子パンは添加物も多いです。

カレーやキムチなどの刺激物は

母乳が美味しくなくなるのであまり食べない方が良いです。

おかずは脂肪分の少ないものを

脂肪分や糖分が多い食事をすると、

母乳が詰まり、乳腺炎になってしまいます。

お肉なら鶏のささみや豚肉の赤身、
お魚なら白身の魚(カレイ・鱈・鯛など)、
貝類・納豆・味噌などがオススメです。

海藻・根菜類は母乳に良いので、
多めに食べるのが良いです。

(海藻類:のり・ワカメ・昆布・もずく・ひじきなど。
 根菜類:ごぼう・ニンジン・大根など。)

たけのこや栗は乳児湿疹のリスクを高めてしまいます。
注意しましょう。

飲み物は麦茶やほうじ茶などの
カフェインが少ないものが◎

カフェインが多いコーヒー・緑茶などは
控えた方が良いです。

また、ジュースや栄養ドリンクも控えましょう。

ご存知かと思いますが、
アルコールが赤ちゃんに良くないので、
お酒はできるだけ我慢した方が良いですよ。

ママがお酒を飲むと、母乳を介して

ほぼ同じくらいのアルコールが赤ちゃんに届くと言われています。

(量にもよりますが、母乳にアルコールが出なくなるのは
アルコール摂取から6~12時間程度だとされています。)

お菓子類はできれば摂らないのがベストですが、
我慢してストレスになるぐらいだったら、

食べ過ぎない程度に食べた方が良いです。

ちなみに7大アレルギーは、以下の7つです。
「卵・乳・そば・小麦・落花生・エビ・カニ」

アレルギーはひどい場合には死に至りますので、

十分に注意しましょう。

ママの栄養が不足しないために

授乳をするママが1日に必要な栄養摂取量は、
2,500キロカロリーです。
(タンパク質:80g、鉄分:20g)

これはアスリート並みの栄養が必要ということです。

赤ちゃんに良質な栄養をあげるためにも、
ママが栄養不足にならないようにしましょう。

先ほども触れましたが、
脂肪分の多いものを食べると乳腺炎になりやすくなるので、
注意してください。

また、母乳の約9割は水分です。

そのため、1日約3リットルの水分をこまめに摂りましょう。

その際、冷たいものばかり飲むとママの体温が下がり、
血の流れが悪くなってしまいます。

血の流れが悪くなると母乳の出も悪くなりますので、
注意が必要です。

血の流れが悪くなるという点で言うと、
タイトな下着をつけることも良くありません。

比較的ゆったりとした下着を選ぶのが良いでしょう。

また、母乳はホルモンバランスに影響されるので、
ストレスには十分気を付けましょう。

ストレスは赤ちゃんにも伝わってしまいますので、

なるべくストレスフリーな生活を送るのが良いですね。

まとめ

では、最後にこのページの要点をまとめておきます。

赤ちゃんが今後何十年と生きていくための
基盤を作るものが母乳です。

たまにはパパが栄養のある食事を作ってあげるのも
良いかもしれませんね。

乳児を健康に育てる方法のまとめ画像 

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