運送会社のホームページ集客|つながらない5つの原因と7項目の点検表

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運送会社のホームページ集客は、荷主と求職者が知りたい情報を載せ、問い合わせと応募の入口を分けて整えれば、広告費を増やさずに改善を始められるため、経営者が現場で迷いやすい7つの場面と答えを以下の表にまとめました。

経営者が迷いやすい場面答え
採用難も赤字も続いているが、本当にホームページで何かが変わるのか変わります。ドライバーの求人倍率は全職業を大きく上回り、求職者と荷主に自社を選んでもらう入口が必要です。採用難と経営の数字を見る
ホームページはあるのに、荷主からの問い合わせも求人の応募もほとんど来ない原因は情報不足、更新停止、スマホ非対応、問い合わせの入口、検索の5つのどれかにあります。5つの原因を見る
今のホームページに何が足りないのか、自分で確かめたい7項目のチェック表で、足りない項目を経営者自身が点検できます。7項目のチェック表を見る
荷主向けと求人向けを、同じページにまとめて載せてよいのか入口は分けます。荷主と求職者では、読む情報と最後にとる行動が違います。2つの導線の作り方を見る
直すとしたら、何から手をつければよいのか分からない費用がかからない順に、情報の更新、問い合わせの入口、スマホ表示の確認から始めます。今月できる改善の順番を見る
検索やGoogleマップで見つけてもらう方法は、うちの規模でも関係あるのか関係あります。車両10台規模の事業者でも、検索から月10件程度の問い合わせを得た事例があります。検索から来てもらう考え方を見る
制作会社に頼むとしたら、何を基準に選べばよいのか公開後の更新を誰が担うか、成果を何で測るか、費用をどう回収するかを契約前に確かめます。制作会社の見極め方を見る

この記事を読むと、自社のホームページを経営者自身がチェック表で点検し、今月どこから直すかを決められるようになります。点検をせずに制作会社へ作り直しを頼むと、見た目だけが変わって問い合わせの入口が変わらず、公開後に作り直しの手戻りが生じるケースがあります。

まずは、運送会社を取り巻く採用と経営の数字から確認していきましょう。

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運送会社のホームページ集客が求められる背景は?採用難と経営の数字

運送会社のホームページ集客が求められる背景には、ドライバーの求人倍率が全職業を大きく上回る採用難と、小規模な事業者ほど赤字が多い経営環境があります。求人広告と元請からの仕事だけに頼らない入口が必要です。

ドライバーの採用難は、人口構成の変化や労働時間の規制など、複数の要因が重なって生じていると言われています。要因ごとの詳しい解説は、ドライバー派遣が採用難になる理由と打開策で扱っています。

この章では、次の3つの数字を確認します。

  • 運送会社の採用難を示す有効求人倍率
  • 小規模な運送会社ほど高い営業赤字の割合
  • 改善に向かう運送会社の利益率と黒字の割合

3つの数字を押さえると、ホームページへの投資を感覚ではなく数字で判断できるようになります。

運送会社の採用難を示す有効求人倍率は全職業の約2.4倍

運送会社のホームページ集客を採用の数字から見直すと、求人広告以外の入口を作る判断に繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、自社の採用環境を数字で説明できる状態を目指しましょう。

厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年7月分)参考統計表から読み取れる採用環境は次のとおりです。

  • 自動車運転従事者の有効求人倍率は2.53倍(令和8年7月、常用・パートを含む)(※1)
  • 職業計の有効求人倍率は1.05倍で、自動車運転従事者は全職業の約2.4倍の計算になる
  • 求職者1人に対して2件を超える求人がある状態にある

求人倍率が高い職種では、求職者は複数の会社を見比べてから応募先を決めます。求人広告に載せた条件だけでは差がつきにくいため、自社のホームページで仕事内容や職場の様子を補う会社が選ばれやすいと言われています。

(※1)出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)参考統計表」

小規模な運送会社ほど営業赤字の割合が高い

運送会社のホームページ集客を経営の数字と合わせて考えると、限られた予算をどこに振り向けるかの判断に繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、自社の規模で使える費用の上限を見極められる状態を目指しましょう。

全日本トラック協会の経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版から読み取れる経営環境は次のとおりです。

  • 車両10台以下の区分では、営業赤字の事業者が62%、経常赤字の事業者が53%(※1)
  • 原価上昇分の価格転嫁ができていないことが、厳しい経営の要因とされている
  • 規模が小さい事業者ほど、広告費や制作費に回せる余力が小さくなりやすい

赤字の事業者ほど、毎月費用がかかる求人広告や営業代行を続ける負担が重くなります。自社の情報を自社のホームページに積み上げる方法は、一度載せた情報が残り続けるため、少ない予算でも始めやすい打ち手です。

(※1)出典:全日本トラック協会「経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版」

改善に向かう運送会社の利益率と黒字の割合

運送会社のホームページ集客を改善の兆しと結び付けて捉えると、価格交渉や新規開拓に取り組む根拠に繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、改善している会社が何をしているかを考えられる状態を目指しましょう。

同じ経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版には、改善している指標も示されています。

  • 貨物運送事業の営業損益率は、前年度の0.6%から1.0%へ上昇した(※1)
  • 営業損益ベースで黒字の事業者は52%(※1)
  • 車両11〜20台の区分は0.1%、21〜50台の区分は0.9%で、規模が大きい区分ほど損益率が高い(※1)

利益率が改善している事業者がいる以上、荷主に価格の根拠を示し、条件の合う荷主を自社で見つける動きには効果があると考えられます。ホームページは、自社の強みと料金の考え方を荷主へ先に伝える場所として使えます。

(※1)出典:全日本トラック協会「経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版」


運送会社のホームページが集客につながらない5つの原因とは?

運送会社のホームページが集客につながらない原因は、情報不足、更新停止、スマホ非対応、問い合わせの入口の弱さ、検索で見つからないことの5つです。自社に当てはまる原因を先に特定すると、直す順番が決まります。

この章は、ホームページをすでに持っている経営者が原因を特定するための章です。まだホームページがない場合は、集客できるホームページの条件を扱う章から読み進めても差し支えありません。

5つの原因は、次のとおりです。

  • 運送会社のホームページに荷主と求職者が知りたい情報がない
  • 運送会社のホームページの更新が止まっている
  • 運送会社のホームページがスマホで読みにくい
  • 運送会社のホームページに問い合わせの入口が見当たらない
  • 運送会社のホームページが検索で見つからない

原因ごとの確かめ方を読むと、自社のホームページで直すべき場所を短時間で見つけられます。

運送会社のホームページに荷主と求職者が知りたい情報がない

運送会社のホームページ集客を情報の量から見直すと、問い合わせ前の不安を減らすことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、読み手が必要な情報にたどり着ける状態を目指しましょう。

読み手ごとに知りたい情報は異なります。載っていない場合に起きやすいことと合わせて整理しました。

読み手知りたいこと載っていないと起きやすいこと
荷主対応エリア・車種・保管の有無・料金の決まり方比較の候補から外れやすい
求職者給与の幅・勤務時間・休日・使う車両応募をためらいやすい
取引先・金融機関会社概要・事業の許可・安全への取り組み信用の確認に時間がかかる

藤崎 遊は中高生の頃、どの仕事が自分に向いているか、仕事の中身を知りたくて本屋を何度も回りましたが、知りたい情報はどこにも書かれていませんでした。欲しい情報が見つからないと、探している人はそこで調べるのをやめてしまいます。運送会社のホームページでも、荷主や求職者が知りたい項目が載っていなければ、同じことが起きていると考えられます。

運送会社のホームページの更新が止まっている

運送会社のホームページ集客を更新の頻度から見直すと、会社が動いていることを読み手へ伝えることに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、最新の情報が載っている状態を目指しましょう。

全日本トラック協会の中小トラック運送事業者のためのITベスト事例集(ホームページを活用した営業)は、業者に任せきりのホームページは、タイムリーに更新しなければ逆効果になると指摘しています。更新が止まっているホームページには、次の兆候があります。

  • お知らせ欄の最後の更新日が古いまま残っている
  • 求人ページの募集内容が、実際の条件と違っている
  • 車両台数や拠点の情報が、現状と合っていない
  • 掲載している写真が、今の車両や社員と違っている

更新を制作会社に頼む形にすると、1回ごとに費用と日数がかかり、更新が止まりやすくなります。文章と写真を社内で差し替えられる仕組みにしておくと、更新を続けやすくなります。

運送会社のホームページがスマホで読みにくい

運送会社のホームページ集客をスマホでの見え方から見直すと、外出先で調べる荷主や求職者を取りこぼさないことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、スマホで問い合わせまで進める状態を目指しましょう。

総務省の令和7年通信利用動向調査では、個人のインターネット利用機器として、スマートフォンが20〜59歳の各年齢階層で約9割に利用されています(※1)。自社のホームページをスマホで開き、次の状態がないかを確かめてください。

  • 文字が小さく、拡大しないと読めない
  • 表や画像が画面の横にはみ出す
  • 電話番号を押しても発信できない
  • 問い合わせフォームの入力項目が多く、途中で手が止まる

パソコンで作った画面だけを確認していると、スマホでの崩れに気付きにくくなります。経営者自身のスマホで、トップページから問い合わせの完了まで実際に操作してみる方法が手軽です。

(※1)出典:総務省「令和7年通信利用動向調査 ポイント」

運送会社のホームページに問い合わせの入口が見当たらない

運送会社のホームページ集客を問い合わせの入口から見直すと、読み終えた荷主をそのまま相談へ進めることに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、どのページからでも問い合わせへ進める状態を目指しましょう。

問い合わせの入口が弱いホームページには、次の特徴があります。

  • 問い合わせ先が、ページの一番下にしかない
  • 荷主向けと求職者向けの問い合わせ先が同じで、用件を選べない
  • 電話の受付時間が書かれていない
  • フォームを送った後の返信の目安が書かれていない

問い合わせの入口は、読み手が判断を終えた場所に置くと使われやすくなります。サービス紹介や料金の目安の直後と、求人の募集要項の直後に、それぞれの入口を置くことをおすすめします。

運送会社のホームページが検索で見つからない

運送会社のホームページ集客を検索の入口から見直すと、自社を知らない荷主や求職者に見つけてもらうことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、探している人の検索語で表示される状態を目指しましょう。

検索で見つからないホームページには、次の傾向があります。

  • 社名で検索しないと表示されない
  • 対応エリアの地名や、運べる品目・車種がページに書かれていない
  • どのページのタイトルも社名だけになっている
  • Googleマップに会社情報が登録されていない

社名を知らない荷主は、地域名と運びたい物の組み合わせで運送会社を探すと言われています。ページに地名とサービス名を書くことが、検索で見つけてもらう最初の一歩です。具体的な考え方は、検索から来てもらう考え方の章で扱います。


運送会社のホームページ集客を放置すると何を失う?3つの損失

運送会社のホームページ集客を放置すると、荷主からの引き合い、ドライバーの応募、価格を決める力の3つを失いやすくなります。損失はすぐには表に出ず、売上と採用の数字に遅れて現れます。

帝国データバンクの「道路貨物運送業」の倒産動向(2025年度)によると、2025年度の道路貨物運送業の倒産は321件で、過去4番目の高い水準でした(※1)。このうち人手不足を要因とした倒産は55件、物価高を要因とした倒産は91件でした(※1)。

倒産の件数は、ホームページの有無だけで決まった数字ではありません。ただ、採用と受注の入口が少ない会社ほど、人手や仕事が減ったときに打てる手が少なくなります。ホームページを放置した場合に生じやすい損失を、次の表に整理しました。

失いやすいもの生じやすいこと先に打てる手
荷主からの引き合い比較の候補に入れてもらえず、元請からの仕事に頼る割合が高まりやすいサービス・対応エリア・料金の決まり方を載せる
ドライバーの応募求人広告を見た求職者が会社名で調べても情報がなく、応募を見送るケースがある求人ページに仕事内容と1日の流れを載せる
価格を決める力新しい荷主を自社で見つけられず、条件の厳しい仕事も断りにくくなりやすい問い合わせの件数を毎月記録し、取引先を広げる

3つの損失は、どれも入口を自社で持っていないことから生じます。求人媒体に頼る採用と、自社サイトで見つけてもらう採用の違いは、ドライバーSEOとは何か、求人媒体に頼る採用との違いで比較しています。

(※1)出典:帝国データバンク「「道路貨物運送業」の倒産動向(2025年度)」


集客できる運送会社のホームページの条件は?7項目のチェック表

集客できる運送会社のホームページは、約束、サービスと料金の目安、実績、問い合わせの入口、求人ページ、スマホ対応、Googleビジネスプロフィールの7項目がそろっています。経営者自身が表で点検できます。

次のチェック表を使い、できている項目に印を付けてください。

点検項目確認することできていない場合の直し方
□ 誰に何を約束するかトップページの最初の画面に、運ぶ荷物・対応エリア・強みが一文で書かれている例:「神奈川県内の食品の定温輸送」のように、地域とサービスを一文にする
□ サービスと料金の目安車種・積載量・対応時間と、料金の決まり方が書かれている金額を出せない場合は、距離・車種・時間で料金が決まる仕組みを書く
□ 実績取引先の業種・運んでいる品目・車両台数が書かれている荷主名や写真を載せる場合は、事前に荷主の承認を得る
□ 問い合わせの入口各ページの末尾に、荷主向けの問い合わせ先がある電話の受付時間と、フォームの返信の目安を添える
□ 求人ページ給与の幅・勤務時間・休日・使う車両・1日の流れが書かれている求人広告と同じ条件に揃え、応募の入口を荷主向けと分ける
□ スマホ対応スマホで問い合わせと応募の完了まで操作できる文字の大きさ・表のはみ出し・電話の発信を確かめる
□ Googleビジネスプロフィール会社名・住所・営業時間・写真が登録されているオーナー確認を済ませ、情報を最新に保つ

点検では、できていない項目の数よりも、どの項目が抜けているかを見てください。荷主向けの項目が抜けていれば受注の入口が、求職者向けの項目が抜けていれば採用の入口が弱い状態です。7項目の中身は、次の3つの見出しで説明します。

  • 運送会社のホームページで荷主に示す4項目
  • 運送会社のホームページで求職者と検索に向ける3項目
  • 運送会社のホームページ集客で問い合わせが増えた事例

項目ごとの押さえ方を読むと、チェック表で見つけた抜けをそのまま直せます。

運送会社のホームページで荷主に示す4項目

運送会社のホームページ集客で荷主向けの4項目をそろえると、比較の段階で候補に残ることに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、荷主が問い合わせ前に判断できる状態を目指しましょう。

荷主向けの4項目で押さえる点は次のとおりです。

  • 約束:誰の、どの荷物を、どこからどこまで運ぶ会社かを一文で示す
  • 料金の目安:金額が出せなくても、距離・車種・時間で決まる仕組みを示す
  • 実績:取引先の業種と品目を示し、荷主名を出す場合は事前に承認を得る
  • 問い合わせの入口:料金の目安の直後に、荷主向けの問い合わせ先を置く

全日本トラック協会の中小トラック運送事業者のためのITベスト事例集も、会社名や商品名が写り込んだ写真は、掲載前に顧客の承認を得るよう注意を促しています。実績を載せる前に、写真と文章の両方を確かめてください。

運送会社のホームページで求職者と検索に向ける3項目

運送会社のホームページ集客で求職者と検索に向けた3項目を整えると、応募と新しい問い合わせの両方に繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、求人広告を見た人も検索から来た人も迷わない状態を目指しましょう。

総務省の令和7年通信利用動向調査では、スマートフォンを保有している世帯の割合は91.8%でした(※1)。求職者と検索に向けた3項目で押さえる点は次のとおりです。

  • 求人ページ:給与の幅・勤務時間・休日・車両・1日の流れを載せる
  • スマホ対応:スマホで問い合わせと応募の完了まで操作できるようにする
  • Googleビジネスプロフィール:オーナー確認を済ませ、住所・営業時間・写真を最新に保つ

求人ページは、求人広告を見て会社名で検索してきた求職者が最初に読むページです。求人広告の条件とホームページの条件が違うと、求職者は不安を感じやすくなります。

(※1)出典:総務省「令和7年通信利用動向調査 ポイント」

運送会社のホームページ集客で問い合わせが増えた事例

運送会社のホームページ集客の効果を事例で確かめると、自社で取り組む規模感を判断することに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、小規模でも成果が出る条件を理解できる状態を目指しましょう。

全日本トラック協会の中小トラック運送事業者のためのITベスト事例集(ホームページを活用した営業)は、営業所1か所・車両10台の事業者の事例を紹介しています(※1)。事例の内容と、自社で確かめることを並べました。

項目事例の内容自社で確かめること
規模営業所数1、車両台数10台(※1)自社の車両台数と対応エリア
取り組みブログ型のホームページで最新情報を載せ続け、問い合わせ状況を分析してキーワードの組み合わせを見直した社内で更新できる体制があるか
成果問い合わせが月平均10件程度になり、DMを3,000〜4,000件送っていた時に匹敵した(※1)今の問い合わせ件数を記録しているか

この事例は1社の結果であり、どの運送会社でも同じ件数になるとは限りません。ただ、車両10台規模でもホームページから問い合わせを得られることは、業界団体の資料で示されています。

(※1)出典:全日本トラック協会「中小トラック運送事業者のためのITベスト事例集(ホームページを活用した営業)」


運送会社のホームページ集客は荷主向けと求職者向けの2つの導線で設計する

運送会社のホームページ集客は、荷主向けと求職者向けの2つの導線に分けて設計します。荷主と求職者では検索する言葉、読む情報、最後にとる行動が違うため、入口と受け皿を分けると取りこぼしが減ります。

厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年7月分)参考統計表では、自動車運転従事者の有効求人数99,624人に対し、有効求職者数は39,430人でした(※1)。求職者が会社を選ぶ立場にあるため、求職者向けの導線は荷主向けとは別に用意する必要があります。2つの導線の違いは次のとおりです。

項目荷主向けの導線求職者向けの導線
検索する言葉地域名と運びたい物、車種の組み合わせ地域名とドライバー求人、車種と勤務条件の組み合わせ
読む情報対応エリア・料金の決まり方・実績給与・勤務時間・休日・職場の様子
最後にとる行動見積もりの相談・電話応募・会社見学の申し込み
受け皿荷主向けの問い合わせフォーム応募フォームと採用担当の電話

導線ごとの作り方は、次の2つの見出しで説明します。

  • 運送会社のホームページで荷主向けの導線を作る手順
  • 運送会社のホームページで求職者向けの導線を作る手順

手順を読むと、今あるホームページに入口を足すだけで、2つの導線を分けられることが分かります。

(※1)出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)参考統計表」

運送会社のホームページで荷主向けの導線を作る手順

運送会社のホームページ集客で荷主向けの導線を独立させると、見積もりの相談に繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、荷主が迷わず相談まで進める状態を目指しましょう。

荷主向けの導線は、次の順で作ります。

  1. 荷主が検索する言葉を、地域名と品目の組み合わせで書き出す
  2. 書き出した言葉ごとに、サービス紹介のページを用意する
  3. 各ページの末尾に、荷主向けの問い合わせフォームを置く
  4. 問い合わせの件数と内容を毎月記録する

荷主向けのフォームは、運びたい物・発着地・頻度を聞く形にすると、見積もりの返答が早くなります。入力項目を増やしすぎると送信前に離脱されやすいため、見積もりに必要な項目に絞ってください。

運送会社のホームページで求職者向けの導線を作る手順

運送会社のホームページ集客で求職者向けの導線を分けると、応募の取りこぼしを減らすことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、求人広告から来た求職者も応募まで進める状態を目指しましょう。

求職者向けの導線は、次の順で作ります。

  1. 求人広告に載せた条件と、ホームページの募集要項を揃える
  2. 1日の流れ、使う車両、休日の取り方を写真付きで載せる
  3. 応募フォームと会社見学の申し込みを分けて置く
  4. 応募の件数と、応募のきっかけになった媒体を毎月記録する

藤崎 遊も、運営する横浜パパblog(ksdtu.com)でフォークリフト関連の記事を公開し、記事内に置いた無料マニュアルの先行予約フォームから、物流関連企業の登録を獲得しました。読みに来た目的に合う受け皿を、読み終えた場所に置くと反応が返ってきます。求職者向けの導線でも、募集要項を読み終えた位置に応募の入口を置くことが同じ考え方です。

求人広告の費用は、採用1人あたりの単価に直して比べると、ホームページ経由の応募と比較しやすくなります。


運送会社のホームページ集客で今月できる改善の順番は?

運送会社のホームページ集客の改善は、費用がかからず効果を確かめやすい順に、情報の更新、問い合わせの入口、スマホ表示、Googleビジネスプロフィール、検索語のページ追加と進めます。今月は上から3つで十分です。

全日本トラック協会の経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版では、車両10台以下の区分で経常赤字の事業者が53%でした(※1)。制作費をかける前に、社内で始められる改善から順に進めることをおすすめします。

順番やること主な効果着手のしやすさ
1会社情報・車両・求人条件を最新にする信用の確認と応募前の不安を減らす今日から社内で着手できる
2各ページの末尾に問い合わせの入口を置く読み終えた荷主と求職者を相談へ進める更新画面から着手できる
3経営者のスマホで問い合わせの完了まで操作するスマホでの取りこぼしを見つけるすぐに確認できる
4Googleビジネスプロフィールを登録・更新する地図検索からの電話と来訪を増やす登録の手続きは社内でできる
5地域名とサービス名のページを追加する検索から新しい荷主と求職者が来る文章作りに時間がかかる

表の順番は、ホームページを持っている会社を想定しています。改善を続けるために、次の2つの見出しも確認してください。

  • 運送会社のホームページ集客の成果を毎月記録する
  • 運送会社のホームページ集客の改善を続く進め方に切り替える

記録と進め方を決めておくと、改善の効果を数字で確かめながら次の手を選べます。

(※1)出典:全日本トラック協会「経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版」

運送会社のホームページ集客の成果を毎月記録する

運送会社のホームページ集客の成果を毎月記録すると、次に直す場所を決めることに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、改善の効果を数字で確かめられる状態を目指しましょう。

毎月記録しておきたい項目は次のとおりです。

  • 荷主からの問い合わせ件数と、そのうち見積もりに進んだ件数
  • 求人の応募件数と、応募のきっかけになった媒体
  • Googleビジネスプロフィール経由の電話とルート検索の件数
  • 更新したページと更新日

記録は表計算ソフトのシート1枚で足ります。件数が少ない月も記録を続けると、どの改善の後に問い合わせが増えたかを後から確かめられます。

運送会社のホームページ集客の改善を続く進め方に切り替える

運送会社のホームページ集客の改善を続く進め方に切り替えると、一度きりで終わらない取り組みに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、毎月少しずつ改善が積み上がる状態を目指しましょう。

続かない進め方と続く進め方の違いは次のとおりです。

場面続かない進め方続く進め方
更新の担当更新を制作会社にすべて任せる文章と写真の差し替えは社内で行う
見る数字アクセス数だけを見る問い合わせと応募の件数を見る
直す範囲全ページを一度に作り直す1か月に1〜2ページずつ直す
次の判断結果を待たずに施策を次々と変える記録を見てから次の改善を決める

全ページを一度に作り直すと、どの変更が成果につながったかが分からなくなります。小さく直して記録を見る進め方は、費用を抑えながら効果を確かめられる点で、小規模な運送会社に向いています。


運送会社のホームページ集客で検索から来てもらう考え方は?SEOとMEOの入口

運送会社のホームページ集客で検索から来てもらうには、荷主と求職者が入力する言葉をページに書く取り組みと、Googleマップに会社情報を載せる取り組みの2つを入口にします。どちらも社名を知らない人に見つけてもらう方法です。

前者はSEO(検索結果で自社のページを見つけてもらうための取り組みのこと)と呼ばれ、キーワード選び、内部対策、外部対策の順に段階があります。手順の全体は、ドライバーSEOのやり方と全手順で解説しています。

後者はMEO(Googleマップの検索結果で会社情報を見つけてもらうための取り組みのこと)と呼ばれ、営業所ごとの情報管理と口コミへの返信が中心になります。営業所が複数ある場合の進め方は、ドライバーSEOのローカルSEO・MEO対策の方法で扱っています。

この章では、SEOとMEOに取り組む前に押さえたい次の2点を説明します。

  • 運送会社のホームページ集客で狙う検索語の考え方
  • 運送会社のホームページ集客とGoogleビジネスプロフィールの関係

2点を押さえると、手順の記事を読んだときに、自社で何から手をつけるかを迷わず決められます。

運送会社のホームページ集客で狙う検索語の考え方

運送会社のホームページ集客で狙う検索語を荷主と求職者に分けて考えると、来てほしい相手に見つけてもらうことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、自社が書くべき言葉を選べる状態を目指しましょう。

全日本トラック協会の中小トラック運送事業者のためのITベスト事例集(ホームページを活用した営業)で紹介された車両10台の事業者は、実際の問い合わせ状況を分析しながら、ニーズに合うキーワードの組み合わせを探しています(※1)。検索語は、相手ごとに次のように組み立てます。

相手検索語の組み立て方例
荷主地域名と品目・サービスの組み合わせ「相模原 チャーター便」「神奈川 冷凍 配送」
求職者地域名と職種・条件の組み合わせ「相模原 ドライバー 求人」「4トン 日勤 求人」
既存の取引先社名と用件の組み合わせ社名と営業所の電話番号

検索語は、経営者が頭で考えるよりも、問い合わせの電話で荷主が使った言葉から拾う方が実態に合います。電話の内容を記録しておくと、そのまま検索語の候補になります。

(※1)出典:全日本トラック協会「中小トラック運送事業者のためのITベスト事例集(ホームページを活用した営業)」

運送会社のホームページ集客とGoogleビジネスプロフィールの関係

運送会社のホームページ集客とGoogleビジネスプロフィールを連携させると、地図で近くの運送会社を探す荷主や求職者に見つけてもらうことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、地図検索から自社のホームページへ人が流れる状態を目指しましょう。

GoogleのGoogle ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」は、ローカル検索の結果が主に関連性、距離、知名度の3つの要素で決まると説明しています。3つの要素と、運送会社が取り組めることは次のとおりです。

要素意味運送会社が取り組めること
関連性検索語とビジネス情報の合い方業種・サービス・対応エリアを正確に入力する
距離検索した場所と営業所の近さ営業所ごとに正しい住所を登録する
知名度ビジネスがどれだけ知られているか口コミに返信し、ホームページのURLを登録する

Googleビジネスプロフィールにホームページのリンクを載せると、地図で見つけた人が詳しい情報を読みに来ます。ホームページ側の情報が古いと、地図から来た人を逃しやすいため、両方の情報を同じ日に更新してください。


運送会社のホームページ集客を制作会社に頼むときの見極め方は?

運送会社のホームページ集客を制作会社に頼むときは、見た目の事例よりも、公開後の更新を誰が担うか、成果を何で測るか、費用をどう回収するかの3点を確かめます。契約前に質問すると、作り直しの手戻りを防げます。

全日本トラック協会の経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版では、貨物運送事業の営業損益率は1.0%でした(※1)。営業損益率が1.0%の場合、営業利益で100万円を確保するには、およそ1億円の売上が必要な計算になります。制作費は営業利益から回収することになるため、増える問い合わせと応募の見込みと合わせて判断してください。

検索からの集客は、効果が出るまでに時間がかかると言われています。すぐに荷主や応募を増やしたい場合は、求人広告や検索連動型広告と組み合わせる方法もあります。検索対策の弱点と注意点は、ドライバーSEOのメリットとデメリットで整理しています。

依頼の前に確かめたいことは、次の2つの見出しで説明します。

  • 運送会社のホームページ集客で制作会社に確認する質問
  • 運送会社のホームページ集客で内製と外注を分ける基準

2つを確かめておくと、見積もりの金額だけでなく、公開後の運用まで含めて依頼先を比べられます。

(※1)出典:全日本トラック協会「経営分析報告書(概要版)令和6年度決算版」

運送会社のホームページ集客で制作会社に確認する質問

運送会社のホームページ集客を制作会社に依頼する前に質問を用意すると、契約後の認識のずれを防ぐことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、制作会社の答えで依頼先を比べられる状態を目指しましょう。

契約前に確認したい質問は次のとおりです。

確認すること聞き方の例注意したい答え
更新の担当公開後、文章と写真は社内で差し替えられますか更新のたびに依頼と費用が必要
成果の測り方問い合わせと応募の件数をどう記録しますかアクセス数だけで報告する
運送業の理解荷主向けと求職者向けの導線をどう分けますか問い合わせフォームは1つで十分と答える
検索の対策地域名とサービス名のページをいくつ作りますか公開すれば検索に出ると答える
費用の内訳制作費と月額費用の内訳を出せますか内訳を出さない

制作会社の事例を見るときは、デザインよりも、公開後に更新が続いているかを確かめてください。事例のホームページでお知らせ欄の更新が止まっていれば、更新の支援が手薄な可能性があります。

運送会社のホームページ集客で内製と外注を分ける基準

運送会社のホームページ集客の作業を内製と外注に分けて考えると、限られた予算を効果の高い作業へ回すことに繋げやすくなります。以下のポイントを押さえ、自社で行う作業と任せる作業を線引きできる状態を目指しましょう。

作業ごとに向いている担い手は次のとおりです。

作業向いている担い手理由
文章と写真の更新社内現場の最新情報を持っているのは社内のため
求人条件の更新社内条件の変更が多く、すぐに反映する必要があるため
デザインとスマホ表示制作会社専門の技術が必要なため
検索語の調査とページの構成外部の専門家または社内手順を知っていれば社内でも進められるため

すべてを社内で行う必要はありません。ただ、現場の情報を持つのは社内だけのため、更新の役割だけは社内に残すことをおすすめします。


運送会社のホームページ集客に関するよくある質問

運送会社のホームページ集客に関するよくある質問として、費用、効果が出るまでの期間、ホームページがない場合の始め方、SNSとの違い、求人広告との関係、点検の頻度の6つに答えます。

  • 運送会社のホームページ集客にはどれくらいの費用がかかりますか?
  • 運送会社のホームページ集客は効果が出るまでどれくらいかかりますか?
  • ホームページがない運送会社は、集客のために何から始めればよいですか?
  • 運送会社の集客はホームページよりSNSの方が向いていますか?
  • 求人広告を出していれば、運送会社のホームページ集客は不要ですか?
  • 運送会社のホームページ集客は、どれくらいの頻度で点検すればよいですか?

運送会社のホームページ集客にはどれくらいの費用がかかりますか?

運送会社のホームページ集客の費用は、制作を外注するか、今あるホームページを社内で直すかで大きく変わります。会社情報の更新、問い合わせの入口の追加、Googleビジネスプロフィールの登録は、社内で行えば外部への支払いなしで始められます。制作会社へ依頼する場合は、制作費と月額費用の内訳を出してもらい、営業利益から回収できるかを確かめてから判断してください。

運送会社のホームページ集客は効果が出るまでどれくらいかかりますか?

運送会社のホームページ集客の効果が出るまでの期間は、取り組む内容によって異なります。問い合わせの入口やスマホ表示の改善は、すでに訪れている人に効くため、早い段階で変化を確かめやすい取り組みです。一方、検索から新しい人に来てもらう取り組みは、効果が出るまでに数か月以上かかると言われています。毎月の件数を記録し、改善の前後で比べてください。

ホームページがない運送会社は、集客のために何から始めればよいですか?

ホームページがない運送会社が集客を始める場合は、Googleビジネスプロフィールの登録と、会社概要・サービス・求人の3ページの用意から始める方法があります。最初から多くのページを作る必要はありません。荷主向けと求職者向けの問い合わせの入口を分けておけば、ページ数が少なくても問い合わせと応募を受け付けられます。

運送会社の集客はホームページよりSNSの方が向いていますか?

運送会社の集客でSNSとホームページのどちらが向いているかは、目的によって変わります。SNSは、社内の雰囲気や日々の仕事を求職者に伝える場面に向いています。一方、荷主が料金の決まり方や実績を確かめる場面では、情報を整理して載せられるホームページが向いています。SNSの投稿からホームページへ誘導する形にすると、両方の強みを使えます。

求人広告を出していれば、運送会社のホームページ集客は不要ですか?

求人広告を出している運送会社でも、ホームページ集客の役割はなくなりません。求人広告を見た求職者は、応募の前に会社名で検索し、ホームページで職場の様子や条件を確かめることが多いと言われています。求人広告の条件とホームページの募集要項を揃えておくと、広告から来た求職者に応募をためらわせずに済みます。

運送会社のホームページ集客は、どれくらいの頻度で点検すればよいですか?

運送会社のホームページ集客の点検は、毎月1回、問い合わせと応募の件数を記録する日に合わせて行うと続けやすくなります。7項目のチェック表を使い、車両や求人条件、営業時間に変更がないかを確かめてください。変更があった月は、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報を同じ日に更新すると、情報の食い違いを防げます。


運送会社のホームページ集客に関するまとめ

運送会社のホームページ集客は、原因の特定、7項目の点検、荷主と求職者の導線の分離、費用のかからない順の改善、検索の入口づくりの順に進めると、広告に頼らない受注と採用の入口を増やせます。

この記事の要点は次のとおりです。

  • 集客につながらない原因は、情報不足・更新停止・スマホ非対応・入口の弱さ・検索で見つからないことの5つ
  • 7項目のチェック表で、荷主向けと求職者向けのどちらの入口が弱いかを確かめる
  • 荷主向けと求職者向けの導線を分け、それぞれの受け皿を用意する
  • 改善は、情報の更新、問い合わせの入口、スマホ表示の順に今月から始める
  • 制作会社には、更新の担当・成果の測り方・費用の回収を契約前に確かめる

チェック表で抜けている項目を1つ見つけたら、今月中に1つ直すところから始めてみてください。

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