運動は脳の力を飛躍的に伸ばし、学びの効率を高めてくれる

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親子で仲良く運動(ヨガ)をしている画像(イメージ)


運動は脳の機能をアップする

教育熱心なほど運動のメリットを知るべき

・能力開花のチャンスを潰さないために

 
運動は、脳の力を伸ばします。

 

以前通っていた子供の習い事で、このことを学んだ藤崎は、できるだけ子供を外に連れ出して運動させるようにしています。

 

しかし、教育熱心な親御さんには、机に張りつかせるお勉強ばかりを重視する方も多いようです。

 

メルマガの読者さんにも気にされている方が多かったので、今回は、そのあたりにふれてみようと思います。
 

藤崎が以前通っていた幼児教室では、子供の能力だけでなく、健康面や精神面をも考えたものだったので、その後の成長に大きく役立ちました。

 

お医者さんや事業家のお子さんが多く通う教育熱心な幼稚園に通っていたのですが、藤崎の子はお手本とされることが多かったので、「どうすれば、こんなにいい子に育つんですか?」と聞かれるのも、珍しいことではありませんでした。
 

「勉強だけでなく運動もできて、性格も良く、そのうえ健康に育っているので、どうすればそんな子供に育てられるのか聞きたい」と仰るんですね。

 

そういった「世間では一目置かれる保護者さん」から、子育てについて聞かれる藤崎ですが、実はそんなに特別なことはしていないんですね。

 

質の良い幼児教室で学んだことをもとに、自分の子供に合わせた子育てを模索しただけです。

 

子育てには、「子供の性格や特性に合わせて取り組まなければならない部分」と、「そうでない部分」があります。

 

今回は「そうでない部分」、つまり「全ての子供に共通すること」についてのお話です。

 

それどころか、子供だけでなく、大人にも当てはまるという、非常に有意義な内容になっているので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

教育熱心な保護者さんこそ、運動が脳に与える影響を把握すべきなのですが、残念ながら実際のところは、理解されていません。

 

子供の能力を大きく伸ばしてやるチャンスを逃してしまわないよう、早いうちに運動と脳の関係を学んでおきましょう。

ちなみに、子供の能力を伸ばすために教育をしようと思ったら、ある程度のお金が必要です。

藤崎は、お金がなくて子供に不自由させたことがあり、とても辛い思いをしたことがあります。
このブログの読者さんには、そういったことを少しでも減らせるようにしていただきたいと願っています。

子育てをしながら自宅で収入を得たいという方は、この記事を見てください。

クラウドワークスで月に10万円を稼ぐ主婦がいるという画像(得する人損する人)

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テレビでも紹介された「主婦でもラクに稼げる副業サイト」の紹介です。藤崎の妻も大いに助けてもらっているサイトで、毎月10万円以上稼ぐ主婦もいるので教育費用の足しになります。

・「勉強だけで賢くなる」は短絡的

藤崎の子供が、幼少期に通っていた幼児教室は、勉強面でのアプローチだけではなく、総合的なアプローチで子供の能力や健康、精神面を育む子育てを教えてくれました。

 

その中で、運動は脳を発達させるということを学んだんですね。

 

そういった経緯があって、休みの日には、子供と一緒に外で遊ぶようにしているんです。

 

ですが、周りのパパ友、ママ友の話を聞いていると、どうやらあまり外で遊ぶ機会が少ないらしいんですね。

 

藤崎のパパ友には、お医者さんや事業家の方が多く、毎日仕事に追われている方が多いせいか、休日はアクティブに遊べないという方が多いようです。

 

「お休みの日には、時間・体力・気持ちに余裕がなくって、ついつい家でゴロゴロと過ごしちゃうんだよね」

と仰る方が多いですからね。

 

また、藤崎の周りのパパ友、ママ友は、教育熱心な人が多いので、休日は家で勉強をしているというケースも少なくありません。

 

そのうえ、幼稚園も教育熱心なので、他の幼稚園や保育園に比べると、外遊びが少ない環境です。

 

しかし、実は教育熱心であるほど、たくさん運動をした方が良いんですね。

 

慶應義塾の創始者である福沢諭吉も、「福翁自伝」という自伝で、こんなことを語っていました。

子供が小さい頃は、野生動物のように、野に放って運動させてやるのがいい。
まずは健康な身体を作ることが肝要だ。
学問を習得していくのは、10歳を過ぎた頃くらいからで十分だ。




かなり概要をかいつまんで、大雑把に書きましたが、要するに運動が大事だと考えていたということですね。

(健康な身体づくりが目的であったともとれるので、福澤諭吉が運動と脳の発達について把握していたかどうかは、定かではありませんが)

 

生活の中に、運動や外遊びを取り入れることで、脳が活発に働き、小さい頃から机にしがみついて勉強する子供よりも、賢く育ちます。

 

それだけではなく、運動は健康面にも大きなメリットがあります。
 

親子で一緒に遊べば、脳や身体へのメリットだけではなく、親子関係も、より良くなります。

 

なので、運動は良いことだらけだということですね。

 

そういったメリットをお伝えするため、運動と脳の関係を詳しく、簡単にまとめました。

 

子育てだけでなく、パパ、ママにとっても、有意義な内容になっているので、ぜひ参考にしてください。

 

では、いってみましょう。

ちなみに藤崎は子供と楽しく過ごしながら能力を育むことが大事だと考えています。
楽しく学ぶことが、大きく能力を伸ばすことにつながるからです。
さらに親子で幸せな時間を過ごすことも大切です。
人生は一度きりですから、子供との時間は貴重な宝物です。
そういった考え方は、ある親子教室で土台が形成されました。
下のページに詳しくまとめてあるので、見てください。

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「優しくて思いやりがあり、健康なうえに、運動もできて賢い」。
そんなバランスの良い子に育てられるママのための親子教室について、情報を凝縮したまとめ記事です。ストレスフリーで、楽しみながら子育てをしたい方は、この記事を見てください。




運動が脳の力を伸ばす実例

脳を活性化させて能力を最大限に引き出すイメージ画像

運動と脳の関係を調べた調査はたくさんあります。

 

その中で有名なものは、カリフォルニア州(アメリカ)の教育局が行った大きな調査です。

 

約95万名の生徒(小学校5年生、中学校1年生、中学校3年生)を対象にした大規模な調査です。

 

この調査では、心肺能力、筋力、持久力、体脂肪率などの「運動に関する能力」と、英文読解や数学の成績の「脳に関する能力」との関連が調べられました。

 

その結果、「体力がある生徒ほど、学業の成績も優秀な傾向があった」ということでした。

 

その中で、中学校3年生の「体力と学力の関係」を棒グラフにしたものがこれです。

↓↓↓

「アメリカのカリフォルニア州教育局による「体力と学力の相関関係」に関する大規模調査の結果」画像(イメージ)

 

この調査以外にも、「絵本を読む」、「ブロックで遊ぶ」といった知的と考えられる遊びより、運動をした時の方が、活発に脳が働いていた、という実験結果も報告されています。

 

このような調査はたくさんあるので、引き合いに出すとキリがないのですが、なぜ運動は脳に良い影響を及ぼすのでしょうか?

 

実は、運動が脳に良いというのは、不思議なことではなく、当然ともいうべき因果関係があります。

 

「良い大学に入って有名な会社で働くためには、小さな頃から机にしがみついて勉強しなければならない」

 

こういった間違った思い込みは、子供の能力を制限してしまう可能性があります。

 

そもそも、「偏差値の高い大学を出て大企業に就職すれば人生安泰だ」という考え方が間違っているので、こういった考え方は、二重の間違いを犯していることになります。

「子供を大企業に就職させれば人生安泰」と考えている方は、こちらの記事もあわせて参考になさってください。

>>学歴を気にする人ほど、幸せを見失い不幸に近づくという話

 

「勉強と運動が対極に位置する」と考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。

 

お子さんだけではなく、ママやパパ自身の人生をも、大きく改善できるでしょう。




なぜ運動が脳に良いのか?

それではまず、「何故、運動が脳に良い影響を与えるのか?」という点について、ふれていきます。

 

ハーバード大学の疫学研究者ジェニファー・ウーブが行った70~81歳の女性(18,766人)を対象にした調査では、定期的に運動をした高齢者は脳のはたらきが向上していたことがわかりました。

 

この調査では、週に12時間以上のウォーキング、もしくは週に4時間以上のランニングをしていた女性は、記憶テストや知能テストの結果から、能力が衰える割合が、運動しない人よりも20%低かったことがわかっています。

 

また、この調査では、「週に1時間半のウォーキングであっても、脳機能を保つ割合が上がる」という結果が出ています。

 

では、運動は脳にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

 

身体は、脳から指令が出ることで動きます。

 

なので、脳死状態にある人は、身体を動かすことができませんよね。

 

そして、脳の指令によって動いた身体も、脳に情報を伝達します。





例えば、「走る」という動きだけでも、脳や身体の中では、かなりの情報がやりとりされています。

 

走る際には、脳から「右足を前に踏み出せ」という信号が出ます。

 

それを受けて踏み出した右足からは、「右足を踏み出した」、「足を踏み出した所に小さな石がある」といった信号が送られます。

 

それと同時に、「次は左足を踏み出せ」という信号が脳から出て、それを受けた左足が、左足を踏み出すというやりとりが行われます。

 

それだけではなく、走る際には、目や耳で周囲の状況を把握しなければいけません。

 

車や自転車に注意し、その他の危険を避けなければいけませんからね。

 

また、当然のことながら、歩くよりも走る方がスピードが速いので、その分、注意力が必要です。

 

こんな風に、一見単純に思える「走る」という動きだけを見ても、脳にとっては、かなりの刺激になるということですね。

 

大人になっても脳は進化する

これまで、「成人する頃になると脳の機能は進化しない」と考えられていました。

 

しかし、最近の研究などを通して、成人後も脳は進化することがわかっています。

(脳を使わなければ退化します)

 

アメリカにあるソーク研究所のエリクソンという研究者の調査でわかりました。

 

エリクソンは、大人の脳細胞が増えるかどうかを調べるために、癌(がん)細胞が増える際に赤い光を発する薬を利用しました。

 

「役に立てるのなら」ということで依頼を受けてくれた50~70歳代の末期がんの患者さんが亡くなった後、すぐに脳を調べてみると、赤い光を放つ細胞がたくさん見つかったんですね。

 

この調査によって、大人であっても脳の細胞は増えるということがわかりました。

 

つまり、積極的に運動をして身体を動かせば、大人も脳の力を十分に伸ばすことができるんですね。

 

このように考えると、子供は子供らしく、外でいっぱい遊んで、元気に賢く育っていくのが一番というわけですね。

 

そして、子供と一緒に親も身体を動かせば、親子で楽しく健全に、脳のはたらきをアップすることができるということです。

このあたりは、いつも藤崎がお伝えしている子育て論につなります。
藤崎の子育てに対する考え方は、毎日を楽しみながら子供の能力を伸ばすことです。
そういった考え方は、親子教室で土台が作られました。
こちらのページに詳しくまとめています。

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運動が脳に与える影響

脳の神経物質をスパークさせて光り輝く能力を開発するイメージ画像

 

運動が脳に与える影響は数多くあります。

 

大雑把に言うと、「勉強や仕事のパフォーマンスを上げる」、「自己管理をするためのセルフコントロール力が高まる」など、脳の機能が向上するというものです。

 

また、最近は高齢化に伴う認知症患者の増加が問題になっているので、その対策についても、多くの研究がされていますよね。

 

その中でも、運動による認知機能の向上は、大きな注目を集めています。

 

軽い運動を週に3回以上行った高齢者は、そうでない人と比べると、認知症になる割合が1/2以下だったという調査結果もあります。

 

他にも、脳と運動の関係については、数多くの研究、調査がされてきました。

 

では、運動が脳に与える影響は、具体的にはどのようなものなのでしょうか?




脳への血流が増える

運動をすると心拍数が上がります。

 

心拍数が上がると、心臓から脳への血流量が増えます。

 

血液には、ブドウ糖や酸素が含まれているので、脳への血流量が多くなると、脳のはたらきをアップさせるという効果があるんですね。

(ブドウ糖は脳のエネルギー源です。)

 

一方で、酸素不足は、集中力の低下、記憶力の低下、疲労の蓄積、老化の原因など、様々な悪影響を及ぼします。

 

そのため、運動によって血液量を増やすことは、脳だけでなく、身体全体に良い影響をもたらすということですね。

 

ちなみに脳は、体内のブドウ糖の20%を消費します。

 

余談になりますが、こういった理由があって、糖質制限ダイエットなどの無理な食事制限は良くないと考えられています。
例えば、最近なにかと悪者扱いされる「コレステロール」も、脳にとっては必ずしも悪いことばかりではありません。
コレステロールが脂肪の一種であることを知っている方は多いと思いますが、脂肪は電流を通しません。
こういったことから、コレステロールは、脳が情報のやりとりをする際に漏電しないよう、脳細胞を脂肪で包み込む役割を果たしています。
脳内の情報伝達には、電気信号が使われていますて、「軸索」というケーブルを通して、脳内で情報をやりとりしています。
この時に漏電が起きると、情報伝達の力が弱くなったり、スピードが遅くなったりするわけです。
なので、軸索だけでなく、神経細胞を含めて、脂肪で覆っているんですね。
(この絶縁体の役割を果たしている部分を「ミエリン鞘」(みえりんしょう)といいます。)
他にも、セロトニンという脳内の神経伝達物質のもとになるトリプトファンは、体内で作り出すことができないので、食べ物から摂るしかありません。
このセロトニンが不足するとうつ病になりやすくなります。
そのため、あまり知られていないのですが、野菜中心の生活にシフトした方には、うつ病になる人が多いんですね。
古代ギリシャのアリストテレスが言ったように、何事もバランスの良さが大事だということですね。




脳の神経細胞(脳細胞)が増える

脳内の神経細胞である「脳細胞」は、電気信号を使って、情報の伝達や処理を担当しています。

(神経細胞は、「ニューロン」とも呼ばれ、細胞体・軸索・樹状突起の3つで1つのニューロンとなっています。)

 

先ほどのエリクソンの調査(脳内で細胞が増える際に赤く光を放つ薬利用したもの)で、成人後も脳内の細胞が増えることがわかりました。

 

そして、積極的に脳の神経細胞を増やすには、運動が効果的です。

 

運動をすると「Wnt3(ウィントスリー)」というタンパク質が、神経細胞を生み出す遺伝子を活性化するからです。

 

運動は、グリア細胞の1つである「アストロサイト」を増やし、その結果、「Wnt3(ウィントスリー)」という流れです。

 

ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士によると、運動によって「BDNF(脳由来神経栄養因子)」が増えることも、脳の神経細胞が増えることに寄与しているとのことです。

 

BDNFとは、 Brain Derived Neurotropic Factorの略で、日本語で言うと「脳由来神経栄養因子」です。

BDNFの働きには、以下のようなものがあります。

<BDNFのはたらき>
・神経細胞を長く生きさせる
・神経ネットワークを作る
・記憶に関わる神経結合を増やす
・思考力や感情に関係する神経伝達物質を増やす
・記憶力を高める
・気分を良くする
・セルフコントロール(自分の行動や感情をうまく管理すること)を助ける




ちなみに、アルツハイマー病の患者は、大脳皮質や海馬のBDNF量が少ない傾向があり、うつ病の患者さんには、海場などでBDNFが少ないことが確認されています。

 

また、BDNFはセロトニンの動きに関わる神経細胞を長生きさせますが、ストレスを受けると減ってしまいます。

 

つまり、過度の運動をすることで、ストレスを感じてしまっては、逆効果だということですね。

他にも、年老いたマウスにストレスを感じさせない程度に走らせたところ、海場で新しく生み出される神経細胞の数が増えたという実験結果も報告されています。

 

ちなみに、新しくできた神経細胞は、興奮しやすく、電気信号の伝達が行われやすいので、記憶力や思考力がアップするというわけです。

 

また、神経細胞の数が増えると、情報伝達が円滑にされるようになります。

 

他にも、神経細胞を増やすものには、楽器演奏や勉強、食事、性行為などが挙げられます。

 

脳に刺激を与えることが、神経細胞を増やす要因ということですね。

 

その反対に注意しなければいけないことは、睡眠不足・ストレス・老化が脳細胞の増加を妨げるということです。

 

その他、場合によっては、病院から処方される薬も、新しい脳細胞を作りにくくしてしまいます。

 

癌(がん)の薬を飲んでいる人がうつ病になりやすいのは、服用している薬が、癌細胞だけではなく、脳の神経細胞の増加をも妨げてしまっているからです。



神経伝達物質(潤滑油) が増えるから。

 

運動は、脳の神経伝達物質を増やす効果があります。

 

「神経伝達物質」とは、脳内で信号をやりとりするために、脳細胞が作る化学物質です。

 

十分に神経伝達物質の量が足りないと、感情や気分に作用して、心のバランスが崩れる可能性が高くなります。





神経伝達物質の原料はアミノ酸で、代表的なものとして、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどがあります。

●ドーパミン:
ドーパミンは喜びや嬉しさといった快感を得た時に分泌されるため、「ハッピーホルモン」と呼ばれることがある。特に重要な役割を担う神経伝達物質であることから、セロトニン、ノルアドレナリンとあわせて「三大神経伝達物質」と言われている。ドーパミンの働きは以下。
・脳に快感を与える
・意欲を引き出す
・集中力、学習能力、記憶力の向上
・疲労、ストレスを感じにくくする
・物事に執着させる
ドーパミンの分泌によって得られる喜びや嬉しさといった快感は、「もっと気持ちよさを感じたい」というヤル気を芽生えさせる。このようなモチベーションの高まりは、更なる快感を得るために「次回はもっと上手くやろう」という意識の向上を生み、集中力や学習能力をアップさせ、疲れを感じさせにくくする。その反面、これらの快感や幸福状態を、何度も何度も、繰り返し求めるようになった場合、依存症に陥る可能性がある。ドーパミンはノルアドレナリンの原料。

●ノルアドレナリン:
特に重要な役割を担うことから、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンは、「三大神経伝達物質」と呼ばれる。ノルアドレナリンの働きは以下。
・集中力、記憶力、判断力、意欲を向上させる
・身体を覚醒状態にする
・痛み、ストレスに強くなる
・食欲、排せつを抑える
身体に働くアドレナリンと似ているが、ノルアドレナリンは精神に働くという違いがある。ノルアドレナリンは、精神的なストレスを感じた時に分泌される。ノルアドレナリンの不足は、やる気の低下、気分の落ち込み、注意力の散漫、うつ病などにつながる。また、ノルアドレナリンには、血圧を上げる作用があることから、長期的な分泌され過ぎた状態が続くと、高血圧症を招く恐れがある。適度な分泌のためには、ノルアドレナリンやドーパミンの分泌を適度な状態に保つセロトニンが重要。また、ストレス状態が長く続くとノルアドレナリンが枯渇してしまうことから、ストレス解消のために、運動をしたり、十分な睡眠をとることも効果的。他にも、趣味など、自分の好きなことをすると、意欲を刺激するノルアドレナリンを増やすことにつながる。

●セロトニン:
セロトニンは激しい欲求や怒りなどの衝動を抑え、健全で理性的な精神状態を保つ働きがある。特に重要な役割を果たしているセロトニンは、ドーパミンとノルアドレナリンと共に、「三大神経伝達物質」と呼ばれる。快感や欲求を司る「ドーパミン」や、生存や怒りに関わる「ノルアドレナリン」などの、原始的な本能に関する神経伝達物質の分泌量を適正にコントロールする役割を担っている。セロトニンの役割は以下。
・ドーパミン、ノルアドレナリンの分泌量を調整する
・精神の安定を保つ
・不安や恐怖を和らげる
・身体を覚醒させ、活発にする
・姿勢、表情を良くする
・痛みを和らげる
・睡眠の質を上げる
・食欲を適正に保つ
セロトニンは三大神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリンの分泌量を適正にする他、睡眠や食欲などに影響を及ぼす。また、ストレスや痛みに対抗して、精神の安定をもたらす作用もある。セロトニンは、記憶の定着を鈍くさせることから、セロトニンの分泌が少なくなる「集中状態」や「レム睡眠時」に、学んだことが頭にインプットされやすいといわれている。これが、「効率よく勉強するために、集中して学び、しっかりと寝なさい」、「一夜漬けの勉強は良くない」と言われる理由である。セロトニンが不足すると、疲れやすくなる、意欲が低下する、怒りっぽくなる、落ち込みやすくなる、ストレスをため込みやすくなる、過食・拒食になる、老け顔になる、依存症、不眠症、統合失調症、パニック障害、自律神経失調症などの症状に陥りやすくなる。




神経伝達物質は、どのような働きをするかで、覚醒系、抑制系、調整系の3タイプに分けられています。

 

これらの神経伝達物質はバランスが崩れると、気分が落ち込んだり、怒りっぽくなったり、というように、心の状態に大きな影響を及ぼします。

例えば、近年、うつ病の患者さんが増えていますが、うつ病には、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンといった「三大神経伝達物質」が大きく影響すると考えられています。

 

運動をすることで増える神経伝達物質は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの他にも、エンドルフィン、GABA(ギャバ)などがあります。

●エンドルフィン
麻薬のモルヒネに似た鎮痛や多幸感といった効果がもたらす神経伝達物質。モルヒネの約6.5倍の鎮痛作用がある。エンドルフィン(endorphin)は「endogenous morphine(体内のモルヒネ)」の略。エンドルフィンは、美味しい物を食べたり、ぐっすり眠ったり、セックスをした時など、本能に関わる欲望が満たされた時に分泌される。エンドルフィンにはアルファ(α)・ベータ(β)・ガンマ(γ)の3種類があり、β-エンドルフィンはその中でも苦痛を取り除く時に最も多く分泌される。エンドルフィンの働きは以下。
・痛みを和らげる
・免疫力を上げる
・快感、多幸感を得られる
・老化の予防(アンチエイジング)
・苦しみからの解放
・自己とのかい離、客観的視点の獲得
エンドルフィンは快感や多幸感をもたらすことから、何かにチャレンジして成功した時や、集団の中に自分の居場所が確保できた時、他人と気持ちが通じ合った時などに分泌され、気分を良くする働きがある。このような効果から、エンドルフィンは、「脳内麻薬」や「報酬系機能」と呼ばれ、快楽を追求する動機となり、これに溺れると依存症になる。エンドルフィンには、活性酸素を撃退する抗酸化作用をもっているため、アンチエイジング効果がある。また、免疫力をアップするT細胞を増殖させることや、毛細血管の拡張に伴う血液循環を向上させることから、免疫力を上げる効果がある。エンドルフィンの大量分泌は、現実感の低下や手足の喪失感など、精神が鈍化するという状態を引き起こす。人が死を迎える際、脳内でエンドルフィンが大量に分泌される。これは、人が避けることのできない死に直面した際、エンドルフィンが痛みや苦しみから解放してくれると考えられる要因である。臨死体験を経験した人の中には、それまでの人生で経験した楽しかったことや懐かしいことがパノラマ映像のように目の前に広がるという経験をした人が少なくない。このような走馬灯と呼ばれる素晴らしい情景を見ながら、素晴らしい陶酔感に包まれながら死ぬと考える説がある。臨死体験の経験者には、「安らかな気持ちだった」「心地よかった」と答える人がいる他、「頭の中がクリアになり、非常に明晰な思考が瞬時に頭の中を駆け巡った」と言う人もいる。これらのことから、人が死に瀕した時、苦しみを伴わず、素晴らしい幸福感と、美しい幻覚の中で息絶えさせてくれるものがエンドルフィンであると考える者もいる。このため、エンドルフィンは「最後の救いをもたらすもの」「最後に贈られる神からのギフト」と言われることがある。この超絶な幸福感は、自殺や他殺、自然死などの死因に関係なく、死にゆく全ての人に共通するものであると解する者がいる一方で、自然死こそが最も快感に包まれて旅立つことができるとする者もいる。延命治療を続けることで、エンドルフィンが枯渇してしまうと、死ぬ時にエンドルフィンが働かず、恐ろしい苦痛に襲われると考える者もいる。また、生命の最後に訪れるかつてない快楽は、人間以外の動物にも、もたらされると言われている。食物連鎖の中で、捕食者の餌食となる動物は、闘争も逃走もできない。それどころか最後には、抵抗すらできないまま、強者に好き放題に支配され、生命を奪われる。そんな中、もたらされる最後の救いが、想像を絶する幸福感である。誰もが避けることができない死は、心地よい陶酔感と夢のような美しい幻覚を与えてくれることから、臨死体験者には死を恐れなくなる者も少なくない。脳科学者の苫米地英人氏によると、「死の際に脳は線香花火の最後の一瞬のように、超活性化し、脳内伝達物質が大量に分泌され、かなりの気持ち良さを体感する。脳の各部分の機能が瞬間的に高まることで、たくさんの記憶が同時に呼び戻され、さらに脳が活性化されることで時間の進み方がかなり遅く感じるので、その中で人は、死の瞬間に人生の記憶を全て体験する。死にゆく人にとって、「時間」はとてつもなくゆるやかなものになり、永遠に死なないのではないかという錯覚にすら陥るかもしれない」といった内容を語っている。生命の終わりに訪れる絶頂感は、エンドルフィンだけでなく、その他の脳内伝達物質の大量分泌のためであると解するのが、現状でわかりうることだと言える。




●GABA(ギャバ)
「ガンマ アミノ酪酸(らくさん)」というアミノ酸の一種。英語で「Gamma Amino Butyric Acid」と表記することから、頭文字をとって「GABA(ギャバ)」と呼ばれる。GABA(ギャバ)には、「精神の安定」、「ストレスの緩和」、「安眠」、「血圧を下げる」、「コレステロールを下げる」、「脳への酸素供給量増加(脳の活性化)」などの効果がある。加齢などにより、記憶に関する働きをする海馬でGABAの量が減ることは、物忘れや認知症の要因の1つであると考えられている。ストレスや加齢によって、GABAは少なくなり、興奮や緊張が続いたり、ストレスが溜まりやすくなるという状態になる。GABAは、様々な食べ物に含まれており、トマトやナス、かぼちゃ、きゅうり、漬け物、味噌、キムチ、みかん、メロンなどに多く含まれている。その中でも、発芽玄米には白米の4倍以上のGABAが含まれており、注目されている。GABAは体内で作られるが、強いストレスや慢性的なストレスによって消費されると、不足状態に陥る。GABAを食べ物から接種しても、脳に直接取り込まれることはない。しかし、経口摂取したGABAが腸にはたらきかけ、腸の刺激が脳に伝わり、脳内でのGABAを生み出すことがマウスの実験からわかっている。GABAが特定保健用食品(トクホ)に指定されているのは、血圧を下げる効果があるため。また、GABAが腸に働きかけ、腸が脳を刺激することで、リラックス効果を生み出すと考えられている。眠れない日々が続く際には、就寝の1時間前にGABAを摂ると効果的。GABAを摂りすぎると、息切れ、動機、唇の痙攣などの症状が現れる場合があるが、1000mgを超えた場合であり、よほどの過剰摂取をしない限り、心配することはない。手軽に摂れるサプリメントも広く利用されている。




BDNF(脳由来神経栄養因子)が増える

 

「運動をすることでBDNFの分泌が促され、脳内の神経細胞や脳に栄養を送るための血管形成を活発にする」

ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士は、このように述べています。

 

BDNFとは、Brain Derived Neurotropic Factorの略で、日本語にすると「脳由来神経栄養因子」です。

 

といっても、頭の悪い藤崎には、日本語に訳したところで意味がわかりませんでした。

 

簡単に言うと、BDNFというのはタンパク質の一種です。

 

BDNFには、「神経細胞を長生きさせる」 、「神経ネットワークを作る」、「記憶に関わる神経結合を増やす」、「思考力や感情に関係する神経伝達物質を増やす 」というはたらきがあります。

 

つまりBDNFは、脳の中での情報伝達をスムーズにしたり、脳の機能を活性化したりして、記憶・思考・感情面に良い影響をもたらすということですね。

 

感情面での良い影響というのは、気分が良くなったり、セルフコントロールの助けになったりするということが挙げられます。

 

「セルフコントロール」というのは、自分の行動や感情をうまく管理することですね。

 

セルフコントロール力を高めることで、毎日の習慣を改善し、継続していくことで、より早く、確実に目標を達成することができるので、BDNFがいかに重要な役割を果たしているかがわかるかと思います。

 

このように、BDNFを増やすことには、勉強や仕事のパフォーマンスをアップしたり、うまく自己管理できるようになるというメリットがあります。



ちなみに、アルツハイマー病や、うつ病の患者さんは、脳内の海馬という部分にあるBDNFの量が少ない傾向があります。

●海馬
脳に入った情報を短期的に記憶し、「長期記憶として脳にとどめるか、忘れるかどうか」を決める脳の部分。海馬で保管できる短期記憶の容量は少ないが、長期記憶として取り扱われると、なかなか忘れることはない。海馬に入った情報のうち、印象的なものや、重要なものは、長期記憶として大脳皮質に保管される。喜怒哀楽などの感情的な情報や出来事ほど、長期記憶として保管される傾向がある。繰り返し脳に入ってくる情報や、何度も復習をした情報は、長期記憶として保管される。年齢に関係なく、使えば使うほど、海馬は鍛えられ、記憶力がアップする。海馬はとても繊細で、酸欠やストレスによって死んでしまう。悲惨な事件や災害など、精神的にショックが大きな出来事が起こった場合に、ダメージを受ける部分が海馬であり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や認知症などは、海馬に悪影響を及ぼす。海馬へのダメージが、PTSDや認知症などの記憶障害の要因。学問など、いわゆる「机に座ってする勉強」を学ぶ場所が海馬。こういった学習を「陳述的記憶」という。ちなみに、泳ぎ方や自転車の乗り方など、身体で覚える役割を果たすのは、「大脳基底核」と「小脳」。このように身体で覚える記憶は「手続き記憶(技の記憶)」と呼ばれ、なかなか忘れることはない。海馬を鍛えるためには、脳に刺激を与えることが有効であり、具体的には「運動」、「読書」、「脳トレ」、「好きな人とのコミュニケーション」などが良いとされる。その逆に、だらだらとテレビを見るなど、自分自身で考えることをせず、受け身の行動は海馬を衰える要因となり得る。短期記憶として保存される容量は少ないが、長期記憶として保存される容量は多い。。高齢になると、新しいことを覚えるのが苦手になるが、昔のことはたくさん覚えているという方が多いのも、この特徴の1つ。(年老いて海馬の機能が衰えたことと、若い頃に海馬が活発だったことを意味する。)海馬と呼ばれるのは、形が「タツノオトシゴ」に似ているから。

 

また、BDNFはストレスによって減ってしまいます。

 

なので、「脳のために運動しなければいけない」と思い込み、ストレスに感じてしまうと、逆効果になりかねないので注意が必要です。

 

逆に言えば、 脳のために運動することで、ストレスまで発散できたら、一石二鳥だということですね。

 

ちなみに、愛知県蒲郡市と愛知学院大学、(株)明治による「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」では、チョコレートを食べることで、認知機能が高まる可能性があることがわかりました。

 

高カカオチョコレートに含まれる高濃度のカカオポリフェノールが脳の血流量を増やし、BDNFを含む血液の流れを増やすことがその要因と考えられていますが、まだ確証は得られていません。




ストレス発散、気分転換になる

これまでにお伝えしたとおり、ストレスは脳に悪影響を及ぼします。

 

思考力、記憶力、感情面など、脳内だけでも影響が幅広いのですが、それだけではなく身体面にも悪影響を及ぼします。

 

このようなことから、運動による「ストレス発散」や「気分転換」は、大きなメリットとなります。

 

運動がストレス発散や、気分転換に有効だということは、広く知られていますが、マウスによる実験でも確認されています

 

プリンストン大学の研究で、一方のマウスには走るための車輪を用意して、もう一方のマウスには運動ができない状態で6週間後の状況を観察した実験が行われました。

 

この実験では、運動するマウスの方が、そうでないマウスより、ストレスから抜け出す時間が短かったことがわかりました。

 

運動するマウスは、より早くストレスから解放され、運動しないマウスは、不安や緊張にさらされる時間が長かったという結果です。

 

他にも、「運動するマウスは、神経細胞がたくさん作られた」、「感情と関わる部分の神経細胞で過度の興奮を収めるGABA(γ-アミノ酪酸)の放出量が増えた」ことが要因と考えられています。



その他、運動好きのマウスは外出好きになったという特徴も見られました。

 

脳の力を高めるだけでなく、日ごろのストレスを上手く発散して、健全な心身を保つためにも、適度な運動は非常に効果的だということですね。

 

真面目な方ほど、「毎日運動しないといけない」といった強迫観念にも似た感情にとらわれてしまいがちです。
 

しかし、それがストレスになってしまうと、良いことはありません。

 

なので、気が乗らない時や、少し疲れている時は、無理に運動をしないように注意してください。

 

一生懸命な人ほど、頑張りすぎてしまいがちですからね。

 

そういった点に注意しながら、「全体を見据えて、より良い子育てをしていただきたい」というのが藤崎の願いですから。

 

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脳は壊れた部分を補う

 

人間の脳の驚くべき能力は、壊れてしまった部分を補える点です。

 

脳内で情報のやりとりをする神経細胞のつながりである「神経ネットワーク」の一部が壊れた場合、その他の壊れていない部分を使って、新たなネットワークを作り出します。

 

以前、脳の中に水が溜まる「水頭症」という病気にかかった2歳児がいたそうです。

 

水頭症の影響があり、その子の脳には、基本的な生存機能を果たす「脳幹」と、思考を司る「前頭葉」の一部の他、微々たる「大脳皮質」と「小脳」しかなかったので、「生きていくことは難しい」と言われていました。

 

しかし、母親が懸命に話しかけたり、身体のマッサージをして、子供の脳に刺激を与え続けると、お友達と遊んだり、走ったりすることができるようになったそうです。

 

母親からの刺激をたくさん受け、脳に残されたわずかな神経細胞を使って、新たな神経ネットワークが作られたためだと考えられています。

 

成人においても、同様の事例が起こっています。

 

脳卒中で左脳の言語を司る機能がなくなってしまった男性は、周りの人の会話を理解することができなくなり、自分から言葉を発することすら、できなくなってしまいました。

 

しかし、その後の懸命なリハビリを経て、言葉を取り戻すことに成功しています。

 

その男性の脳を調べたところ、驚くべきことがわかりました。

 

本来なら左脳が司る言語に関する領域である「言語野」が、右脳で新しく神経ネットワークを形成していたそうです。

 

これらの事例から、人間の脳には、「破損した部分や、機能しなくなった部分を補う」、「大人になってからでも、脳は成長する」という、驚きの事実がわかりますね。

 

人間が授かった脳の力は、まだまだ未知数なことが多いです。

 

しかし、これまでに分かっていることだけでも、脳の力がいかに優れているかという事実に驚かずにはいられませんね。



脳に良い運動

脳に良い運動とは

気持ち良い汗を流す女性の画像
ハーバード大学のジョン・J・レイティ博士によると、「脳の発達を促進」や「認知症予防」を考えた場合、「楽しんでやる」、「勝ち負けを競わない」、「慣れない動きをする」、「他者とのコミュニケーションがたくさんある」といった要素が運動の中に盛り込まれていると良いとのことです。

このレイティ博士の考えを基に作られたのがボックス (boks)という運動プログラムです。日本では、栃木県宇都宮市の市立瑞穂野南小学校が、レイティ氏のボックスプログラムを取り入れています。このプログラムは以下の4つの運動で構成されるものです。
「1.準備体操(5~10分)」
「2.ランニングアクティビティ(10分以上)」
「3.グループゲーム(15分以上)」
「4.クールダウン」
「だるまさんがころんだ」をボックス式にアレンジし、「鬼が振り向いた時に床に伏せていなければアウト」というところがポイントです。こういったルールにすることで、走ったり、急に止まって伏せたり、起き上がってまた走ったり・・・という動作の繰り返しになり、運動量が増えるとのこと。「だるまさんが転んだ」には、鬼の行動を良そうしたり、いかにうまく鬼に近づけるかを考えたりするという、頭を使う要素もあるので、効果的である、とのことです。瑞穂野南小学校の先生や生徒も、ボックスの効果を実感しているそうです。運動後に学んだことが、よく身についていたり、計算のスピードがあがっていると感じているとのことです。瑞穂野南小学校の生徒へのアンケートでも、「運動後は授業に集中できる」という回答が多かったそうです。また、クラスの人間関係が良くなって、生徒同士の問題やトラブルが減ったと感じているとのことでした。他にも、生徒の表情が豊かになったと感じているとの声もあったそうです。




藤崎としても、このレイティ博士と、ほとんど同じ意見です。
 

しかし、「勝ち負けを競わない」という点に関しては疑問符がつきます。

 

レイティ博士は、「勝ち負けを競うと、運動が不得意な人が取り組みにくくなる」ということを危惧しているため、勝ち負けを競わない方がいいと考えています。

 

しかし、運動が不得意な人でも、勝ち負けを競うからこそ楽しめることは多いにあります。

 

同じレベルの相手と競えば、勝ち負けを競わない時よりも、やる気や向上心が刺激されやすいですし、集中力も発揮されやすいです。

 

なので、藤崎としては、「やり方次第」だと考えています。

 

状況にあわせて、以下の要素を多く取り込むことができれば、脳に良い運動と言えるでしょう。

<脳に良い運動のポイント>
・楽しみながら取り組める
・ストレスが溜まらない
・複雑な身体の動きを伴う運動
・頭を使いながら行う運動
・筋力や持久力をアップする運動
・他人と関わる運動

 

これらの運動のうち、「楽しみながら取り組める」、「ストレスが溜まらない」の2点は、内面的な問題であり、人それぞれで感じ方が違うと思います。

 

そのため、ここでは「内面的な要素以外で見た時に、どんな運動が脳に良いのか」という点について紹介します。




複雑な身体の動きを伴う運動

複雑な動きは、複雑な神経回路(神経細胞のネットワーク(つながり)のこと)を形成します。

 

複雑な神経回路を力強く広げていくと、脳の機能は高まります。

 

特に認知機能の維持に有効と言われています。

 

・ダンス、社交ダンス

音楽に合わせて複雑な動きをするダンスは、脳の力を伸ばします。

 

最近はダンスが流行っているので、学校や習い事など、以前よりも気軽にできるようになったと思います。

 

ダンスの中でも、社交ダンスは、特に脳に良いとされています。

 

というのも、社交ダンスは良い姿勢を維持しながら、パートナーと息を合わせ、そのうえ周囲のダンサーとぶつからないように位置取りを考えなければならない運動だからです。

 

・ヨガ

女性に人気のヨガも、普段は行わない複雑な動きを要求されます。

 

ゆったりとした雰囲気の中、深呼吸をしながら身体の動きに集中することは、脳の能力を高めることにつながります。

 

アメリカの雑誌「Complementary Therapies in Clinical Practice」では、ヨガや空手の型など、身体の動きを意識する運動が、大きく脳を活発にするとの記事が紹介されています。




頭を使いながら行う運動

国立長寿医療研究センターが開発した認知症予防対策の「コグニサイズ」では、簡単な計算や、しりとりをしながらウォーキングや踏み台昇降をすることが脳に良く、認知症予防に効果的であるとしています。

 

「コグニサイズ」とは、cognition (認知) とexercise (運動) を合体させた造語です。(cognicise(コグニサイズ))

 

コグニサイズでは、以下の2点の要素が取り込まれているものとされています。

<コグニサイズの2つの要素>

1.運動は全身を使い、軽く息がはずむ程度の負荷をかけるもの(身体負荷のかかる運動)

2.運動と同時に頭を使った課題に取り組むこと(たまに運動や計算などを間違えてしまう程度の難しさを伴うもの)(難易度の高い認知課題)

コグニサイズの中には、コグニダンスやコグニバイク、コグニウォーキング、コグニステップなど、色んな種類の取り組みがあります。

 

他にも、フィットネスの大手企業であるルネッサンス社が開発した「シナプソロジー」も、普段日常で行わない動作をすることで脳に刺激を与えるエクササイズとして有名です。

 

コグニサイズと同様に、脳と身体を両方使ったり、左右で違う動きをするなどの動きを取り入れて、脳の活性化を図るものです。

 

昭和大学脳神経外科の藤本司名誉教授からのアドバイスをもとに開発されたプログラムです。



筋力や持久力をアップする運動

冒頭でも紹介しましたが、体力と学業の成績が強い関係性を示したという事例は数多く見られます。

 

普通、体力は、「行動体力」と「防衛体力」の2種類に分けられます。

 

「行動体力」というのは、人が身体を動かす時に必要な力のことです。

 

例えば、「筋力」や「心肺能力」、「筋肉の持久力」、「敏捷性(びんしょうせい)」、「平衡感覚」、「柔軟性」、「巧緻性(器用さ)」などですね。

 

それに対して「防衛体力」とは、生きていくための能力です。

 

例えば、「寒さや暑さに対する適応力」や「ウイルスに対抗する力」、「ストレスに対する抵抗力」、「疲労に対する抵抗力」などが当てはまります。

 

この2種類の体力のうち、「運動が脳の力を伸ばす」という場合に使う「体力」は、筋力や持久力を意味する「行動体力」のことです。

 

持久力や筋力がアップすると、血流量が増えて、脳に酸素がたくさん取り込まれるからです。

 

アメリカの雑誌「Frontiers in Human Neuroscience」 に掲載された研究では、心肺能力の向上は、より良い意思決定や計画性、行動力、感情面などに関係する前頭前野という部分の血流を増やすことがわかったと示しています。

 

他にも、イリノイ大学(アメリカ)で行われた研究では、9歳~10歳の子供の脳を調べたところ、運動能力の高い子供ほど、脳の神経細胞を結ぶ繊維がある、白質の密度が高かったことがわかりました。

 

白質は、記憶力や注意力に関わる役割を果たしており、密度が高いほど、脳の他の場所とのやりとりが活発になります。




・ウォーキング、ジョギング

有酸素運動は前頭葉の機能を高めてくれます。

 

きつい運動ほど、「前頭葉が活発する」、「血流が脳にたくさん運ばれる」と考えれらているんですね。

●前頭葉
前頭葉は、脳の最高司令部で、思考や創造、理性、意思決定、意欲、他者との交流に関係している。前頭葉は、前頭前野、運動野、運動前野で構成されていて、頭で思い描いたことを実行したり、感情をコントロールしたり、決めたことを最後までやり遂げる意志力に影響する。他人とコミュニケーションをとる際に使う部分であることから、ADHDの人には、前頭葉が正常な人より小さく、血流が少ないという特徴が見られる。

有酸素運動の中でも、初心者に取り組みやすいウォーキングは、オススメの運動の1つです。

 

最低でも、脳の機能を高めると言われる20分以上、継続して歩くと効果が期待できます。

 

また、有酸素運動は、女性ホルモンに良い影響を及ぼすという特徴があります。
 

そのためウォーキングによる効果は、男性よりも女性の方が表れやすいと言われています。

 

有酸素運動というと、他にも、サイクリング、エアロビクスなど、色んな運動がありますので、取り組みやすいものから少しずつ始めるのが良いと思います。
 

・筋トレ

アメリカの雑誌「Neuroscience Letters」で紹介された研究によると、筋トレをする習慣がある女性の脳は、そうでない人と比べると、明らかに血流量が多いとしています。

 

血流量が減ると、疲れやすくなったり、脳卒中やうつになりやすくなったり、認知機能の低下につながったりします。

 

そういった点から、筋力トレーニングは健康にプラスの影響を及ぼすと考えられています。

 

より多くの筋肉を鍛えることができるため、普段、あまり使うことのない筋肉を使うことも効果的です。

 

・インターバルトレーニング

近年の研究で、短時間で大きな負荷をかける運動が脳の血流や神経細胞への栄養を増やし、脳の活性化につながるということがわかっています。

 

藤崎も以前、「瞬発的なトレーニングが脳の感覚を鋭くする」といった内容をテレビで見たことがあります。

 

なので、藤崎がジョギングをしていた時には、短い時間、全力でダッシュした後、しばらくはゆっくり走る、という走り方を繰り返していました。



他人と関わる運動

脳にとって、他人と関わることは、大きな刺激となります。

 

コミュニケーションでは、相手の発言や、言葉にはしない感情を理解することが大切です。

 

そのうえで、適切に自分の考えを相手に伝えなければいけません。

 

こういった他人との関わりと運動をミックスさせると、脳により良い刺激を与えることができるというわけです。




・1対1で勝ち負けを競う個人競技

テニスや剣道、柔道、卓球など、1対1で勝ち負けを競う個人競技は、相手の考えや動きを瞬時に読み取り、自分が有利になるようにゲームを進めなければいけません。

 

また、相手と自分の力量の違いを把握したり、相手の癖を見つけるなど、試合で勝つための情報を素早く読み取ったうえで総合的な判断と対応が必要とされるため、かなりの刺激を脳へ与えてくれます。

 

これらの個人競技は、全て自分の責任で行われることが大きな特徴の1つです。

 

いかに「試合までの練習や準備に力を費やせるか」、「試合で自分の力を発揮できるか」、「予測不可能なことを含め、しっかりと自分自身で状況を把握し、考えを打ち出したうえで勝つための行動がとれるかどうか」など、個としての力を大きく伸ばせるという特徴があります。

 

・チームで勝負する団体競技

サッカーや野球、バスケットボール、バレーボールなどの団体競技でも、個人競技と同じように、相手の考えや動きなどの情報を把握し、勝つための行動が求められます。

 

そのうえ、仲間と息を合わせて、チーム全体のことを考えながら対応することが重要ですので、チーム内の連携やコミュニケーション、作戦会議などが非常に重要なものとなります。

 

このように、頭と身体を使い、さらにコミュニケーションを必要とする団体競技は、脳の力を大いに伸ばしてくれます。

 

団体競技ではチームの勝利が最優先されるので、仲間意識が養われ、集団行動に慣れるというメリットもあります。

 

しかし、それが過剰にはたらくと、周囲に気を遣うばかりに、個が埋没し、自分を軽視してしまうことにつながってしまいます。

 

個人競技と違い、チームの和が大事にされることから、自分の考えを押し殺さなければならないケースも多々あります。

 

「自分が考えなくても、誰か他の人が考えてくれる」ということにならないよう、注意が必要です。

 

他にも、これらの団体競技は、たくさんの人数で行われます。

 

広いスペースを必要とするスポーツもあり、場所の確保が難しいことも多いので、「練習や試合をしたいけど、できない」という状況が起こるなど、敷居が高くなるというデメリットもあります。



子供によい運動

楽しんで身体を動かす子供のイメージ画像

ここまで、脳によい運動を紹介してきましたが、ヨガや筋力トレーニングなどは、子供にとって取り組みづらいものだと思います。

 

子供の脳力(のうりょく)を育むために適した運動とは、どんなものでしょうか?

 

それはズバリ、「子供自身が楽しめる運動」です。

 

無理矢理、運動をさせて、子供がストレスや負担を感じてしまう場合は、かえって逆効果になってしまいます。

 

そうなってしまわないように、子供自身が楽しんで運動できるような環境づくりが肝要です。

 

子供だけではなく、大人も含めて、楽しいことは、自分から進んでするのが人間ですからね。

 

とは言うものの、小さいうちは、親のオススメを素直に受け取ることができるのが子供です。

 

さらに、自身の子供の特徴を把握している親ほど、「どうすればうちの子が楽しんで取り組めるか」という点を押さえられているものです。

 

例えば、藤崎の子供は、「親と一緒に楽しみながら取り組み、なおかつ誉めてあげると、どんどんヤル気が増す」という特徴があります。

 

「皆と同じことは、あえてしたくない」と考える子供なら、「このスポーツを好きな子は、あまりいないから、やめておいた方がいいよ」などというと、逆にヤル気を出す場合もあるでしょう。

 

なので、できるだけ自身の子供の性格や好き嫌いを把握して、親が「子供に取り組ませたい」と考える運動を楽しんでできるような環境づくりをしてあげましょう。

 

そのうえで、先ほどもお伝えした、以下のポイントをできるだけ多く備えた運動をさせると良いでしょう。

<脳に良い運動のポイント>

・複雑な身体の動きを伴う運動
・頭を使いながら行う運動
・筋力や持久力をアップする運動
・他人と関わる運動

 

ただし、小さい頃から本格的なスポーツを始めることは難しいので、遊びを中心に始めてみましょう。

 

例えば、鬼ごっこでも、十分な刺激を脳に与えることができます。

 

鬼ごっこでは、全力で走ることはもちろん、鬼がいる場所を確認し、鬼がどういう風に自分を追いかけてくるかを予想しつつ、周りの人や物にぶつからないように逃げなければいけません。

 

一見、単純な遊びとも思える鬼ごっこでも、脳のトレーニングになっていることがわかります。





なので、いきなり難しいことを始めようとせず、まずは身体を動かすことを楽しむことが大事です。

 

身体を動かすことを楽しめて運動が好きになれば、その後、大きく成長していく中でも自主的に身体を動かす子供になりやすいですからね。

このあたりは、いつも藤崎がお伝えしている子育てと同じです。
藤崎の子育てに対する考え方は、こちらの記事で詳しく見ることができます。
>>藤崎の子育て論を見てみる(オススメの親子教室のページを新しいページで開きます)

 

もし、子供にサッカーをさせたいと思った場合は、親子2人で玉蹴り遊びから始めて、たくさん褒めてあげながら興味付けを行っていくと良いでしょう。

 

子供がその運動を好きで楽しめるような環境づくりをすることが効果的です。



まだ運動ができない赤ちゃんには、これがオススメ

まだ立ったり、ハイハイができなかったりと、運動ができるまでに成長していない小さな赤ちゃんでも、脳を刺激して発達を促すことはできます。

例えば、朝、太陽の光をしっかりと浴びさせてあげることで、セロトニンの分泌を促すことができます。

セロトニンは~に関わる神経伝達物質で、最もたくさん分泌される早朝の5時~7時に、太陽光を浴びさせてあげると良いですよ。

ただ、寝坊した場合などでも、しっかりと朝日を浴びさせてあげることは大事です。

なので、この時間帯に日光浴をさせてあげられなかったとしても、できる時に太陽光を浴びさせてあげましょう。

他にも、首が座ってきた時に座らせる練習をさせたり、ハイハイの練習をさせるだけでも、赤ちゃんは一生懸命、身体に力を入れて、頑張ろうとします。

もちろん、何かにつかまって立つ練習をしている時にも、赤ちゃんは精一杯のことをしています。

親が手助けをしていても、赤ちゃんにとっては運動神経を使っている状態なので、脳を鍛えて、発達を促すことができているということです。

大人から見ると小さな頑張りを見落とさないで、たくさん褒めてあげながら、成長を促してあげたいものですね。



一押しの運動は「水泳」

水泳で脳の力を伸ばす(イメージ画像)

脳の能力を伸ばす方法として、水泳はかなりオススメの運動です。
 
ここでは、水泳によるメリットを詳しくお伝えしていきます。
 

水泳のメリット

・全身運動で心肺機能を高められる

水泳は全身を大きく動かし、酸素を取り込むために呼吸を意識します。
 

そのため、心肺機能のアップに効果が期待できます。

 

・怪我のリスクが少ない

水泳は足や腰への負担が少ないので、怪我をしにくいという点も大きな魅力です。

 

水泳は、腰や膝、足首への負担が少ないので、高齢者のウォーキングにもオススメです。

 

オリンピック選手などのプロのスポーツ選手でも、「怪我で引退した」という話は聞いたことがありません。

 

怪我のリスクを最小限に減らしたい方には最適の運動だと言えます。




・水の抵抗で負荷が高まる

水の中では抵抗力が働くため、通常のウォーキングと比べると、水中でのウォーキングは2倍もの効果があると言われています。

 

会話できる程度の強度で1時間ほど水中歩行をすると、200~400kcalを消費できます。

 

つまり、怪我のリスクが少ないにも関わらず、大きな効果を得られるというメリットがあるということです。

 

・脳に非日常の刺激を与えられる

水泳は他の運動とは違い、水の中で行うという特殊な運動です。

 

そのため、いつもと違った感覚を水中で得ることができます。

 

そのうえ、地上とは異なる動きや抵抗力、水の感触、水中での景色などを通して脳にたくさんの刺激を与えることができます。




・血の流れが良くなる

水中を泳ぐ水泳は、水圧の影響を受け、普段よりも全身に血液が循環しやすくなるという特徴があります。

 

泳ぐ時には、身体が平行になるという点からも、身体全体に血液が巡りやすくなり、その分、脳への血液循環や酸素の供給がアップします。

 

・リラックス効果を得られる

地上とは違い、水の中では周囲の音が小さくなり、浮遊状態になります。

 

これは母親の胎内にいる時に近い状態を再現し、リラックス効果が得られます。

 

また、水泳は全身を使った運動なので、たくさんの汗をかきますが、水の中なので不快感がありません。

 

適度な水泳は、心地良い疲労感とリラックス効果、達成感を得ることができます。




・全身をバランスよく鍛えられる

水泳は、全身を使う運動であるため、自然にバランス良く鍛えることができます。

 

オリンピック選手を見るとわかる通り、水泳選手はバランスの良い体つきに仕上がります。

(女性の場合は、肩幅が広くなるなどのデメリットがありますが、プロの選手のように毎日数時間の厳しいトレーニングをするわけではありません。なので、そこまで心配することはありませんが、気になる方は運動量や頻度を減らすと良いでしょう。)

筋力トレーニングなどの局所的な鍛え方では、知らず知らずのうちにバランスの悪い体つきになることもあります。

 

こういったことを考えると、水泳によって自然にバランスの良い体型になることは魅力的だと言えます。

 

これはおまけの話ですが普段から水に慣れ、泳ぐ練習していると、レジャーなどで水難事故にあっても生き延びる可能性を増やすことができます。

 

海や川などに遊びに行った際、思わぬハプニングに遭遇してしまった時、生き残るための力になるでしょう。

 

ちなみに、江戸幕府を開いた徳川家康は、自分の命を守るために水泳の訓練を重視していました。

「いくら戦が強いと言っても、常に勝つとは限らず、負けて退かなければいけないことはある。泳いで逃げなければいけない時に泳げなければ、命を落としてしまう。こればっかりは家臣に代わってもらうことができない」

という話をしていたそうです。

 

こういったエピソードを聞くと、徳川家康が、いかに用心深い人物であったかがわかりますね。

 

徳川家康が切り開いた時代(江戸幕府)が250年以上続いたことも、うなずけます。

(徳川家康は、その後の子孫にも尊敬されていたようで、三代将軍の徳川家光も、徳川家康の影響を受け、普段から水泳の練習をしていたそうです。)



水泳のデメリット

・体重が増える可能性がある

水泳は全身を使った運動であり、消費エネルギーが多い運動の1つです。

 

そのため、泳いだ後は、食事量が増えてしまいがちです。

 

なので、体重を気にされている方にはデメリットだと感じるでしょう。

 

ただ、藤崎としては、体重を気にするよりも、見た目を気にした方がいいと考えています。

 
いくら体重が減ったとしても、その分、筋肉が落ちて脂肪が増えてしまっていては、美しいスタイルとは言えません。

 

その逆に、体重は増えても、脂肪を減らして筋肉量を増やした体系は、美しく魅力的であると感じるでしょう。

 

ダイエットに関心を示す女性は、以前とかわらず一定数いらっしゃいますが、多くの方が体重に意識を奪われ過ぎだと、藤崎は感じているんですね。

 

大事なことは体重ではなく、見た目の美しさだと思います。





藤崎自身、体重が重くてもバランスよく筋肉がついている女性が美しいと感じますからね。

 

脱線してしまいましたが、そういった考え方でいくと、運動量に見合った適切な量を食べるのが最も健康的だと言えます。

 

運動した量よりも過度に食べてしまうと太ってしまいますし、その逆に食べる量が少なすぎる場合、エネルギー不足となります。

 

・髪が痛む

 

プールには消毒のために塩素が入っています。

 

ブリーチと呼ばれる塩素系の漂白剤が一般的ですが、かなり薄められているので、そこまで危機感を覚える必要はありませんが、把握しておくに越したことはありません。

(プールに入れられている塩素は、「次亜塩素酸ナトリウム」という、たんぱく質を分解する「アルカリ性」のものが主流です)

 

髪が1度に受けるダメージはごく少量とは言うものの、頻繁にプールに通うと、その分、ダメージは蓄積されます。

 

塩素はバクテリアや油、ほこり対策として入れられているので、髪の毛の油分を取ってしまってパサつくんですね。

 

なので、後ほどお伝えする水泳帽(シリコンキャップ)をかぶったり、水泳前にしっかりと水を浴びておくことが肝要です。

ちなみに「いつも子育てでバタバタしていて、自分の美容がおろそかになっている」という方は、下の記事を見て下さい。
2週間でシワが43本も減った人がいるという、効果的な方法を紹介しています。

今すぐに取り組める簡単な美容法なので、サクッと読んでみてください。

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ジョブチューンで紹介!シミやシワを減らす食べ物&しみ・しわを改善した簡単運動とは

テレビ「ジョブチューン」で紹介された「しみ・シワを減らす方法」について紹介した記事です。たった2週間でしわが43本も少なくなった若返り法がわかります。

・ハゲる(髪が抜ける)

プールの水に含まれる塩素は、頭皮の油分である皮脂成分を奪ってしまうので、乾燥やかゆみの原因となります。

 

強く頭皮をかくと、傷がつき、ばい菌が入ってしまう危険があります。

 

また、プールの塩素は頭皮にいる菌を殺しますが、その中には悪い菌だけではなく、良い菌もいるんですね。

 

良い菌は頭皮の環境を整える役割を果たしていますので、塩素によって死んでしまうと、頭皮環境が悪化する原因になります。

 

こういったことから、プールの塩素で髪が抜けやすくなるというデメリットがあります。




ただ、「プールに行くとハゲる」というのは心配しすぎです。

 

過剰に反応する方が、かえってストレスになるので、良くありません。

 

・プールを出た直後に、しっかりと髪を洗う

プールで付着した塩素は、少しでも早く洗い流すことが大事です。
 

定期的に使うプールには、脱衣所のシャワーやお風呂といった設備がある場所を選び、泳いだ後は、しっかりとお湯で洗いましょう。

 

・肌荒れ、肌の乾燥

プールに含まれている塩素は、髪と同様、肌にも影響を及ぼします。

 

具体的には、肌荒れや乾燥、かゆみ、赤みなどです。

 

肌の表面にある保護層が、塩素によってうまく働かない状態になっています。

 

これは、肌の水分が外部に抜け出しやすい状態で、乾燥肌の原因です。

 

さらに、外部から塩素が入りこむことで、肌にかゆみが出たり、赤みが出たりします。

 

なので、プールから出た後は、早めに塩素を洗い流した方がいいんですね。

 

しかし、一生懸命洗おうとして、強く顔をこすったり、タオルでゴシゴシと拭いてしまうと、逆効果になります。

 

プールに入った後は、肌の保護層が弱ってしまっているので、肌に強い刺激を与えると、さらにバリア機能を弱らせることになるからです。

 

肌に良いアフターケアは、ぬるめのお湯で、いつもより少しだけ長めにシャワーを浴びて、その後の保湿ケアをしっかりとすることです。
(基準値内の塩素量だと、普通にシャワーを浴びれば塩素は落ちますが、念のために少し長めにシャワーを浴びておくと良いでしょう)




これに加えて、屋外プールに入る場合には、日焼けにも注意しましょう。

 

ただ、プールの塩素は感染症を防ぐために必要な量しか入っていないので、心配しすぎても、取り越し苦労に終わります。

 

毎日、長時間の水泳トレーニングをするオリンピック選手と、一般の人を比べても、ほとんど肌や髪に違いはありませんよね。

 

定期的に水泳をしている人とそうでない人を外見だけで見極めるのは至難の業です。

 

つまり、水泳による健康の増進や新陳代謝の促進、水による血液循環の改善などの良い効果と比べると、これらの悪影響は、はるかに小さなことですので、気にし過ぎる方が良くないでしょう。
 

・感染症の危険がある

プールの水は塩素によって消毒されているので、感染症にかかる可能性は少ないです。

 

しかし、感染症にかかる可能性はゼロかと言うと、そうではありません。

 

というのも、プール内の塩素は、安全基準を満たす程度に抑えられていて、過度に入っているわけではありません。

 

プールの水は、口や粘膜を介してウイルスが侵入しやすく、水泳によって疲れた身体は抵抗力が低くなるので、感染症にかかるリスクはゼロではありません。





水泳を通して感染症にかかってしまう危険があるのは、以下のようなものです。

<プールでかかりやすい感染症>
「プール熱」(咽頭結膜炎)
「ヘルパンギーナ」(急性ウイルス性咽頭炎)
「手足口病」
「流行性角結膜炎」(はやり目)

 

こういった感染症は、プールの前後にしっかりとシャワーを浴びたり、ゴーグルをしたり、手洗い・うがいをしたりすることで、予防できます。

 

また、「疲れている時に無理をして水泳をしない」、「体力の限界まで泳ぎ過ぎない」といったことに注意することも有効です。

 

無理をしない範囲で、気持ち良く泳ぐことが大事だということですね。



髪を守るための対策

水泳によるデメリットは、取るに足らない些細なことばかりです。

 

しかし、水泳を習慣的に取り入れて、脳の力を伸ばしたり、健康を増進していきたいと考えている方は、把握しておくに越したことはありません。

 

これらのデメリットが気になる方のために、水泳によるデメリットを最低限にするための対策をまとめておきますね。

(髪の毛を染めたり、パーマをかけている人は、髪が痛んでいる可能性が高く、塩素からのダメージを受けやすい傾向があるので、参考にされるといいと思います。)

 

・水泳帽をかぶる

塩素が髪に入りにくくするためには、水泳キャップをかぶるのが最も効果的です。

 

水泳キャップには、大きく分けて、「メッシュ製」と「シリコン製」があります。

 

プールの水に含まれる塩素を防ぐことを考えた場合には、シリコン製のキャップがオススメです。

↓↓↓

 

通常の健康維持を目的に水泳をする場合には、メッシュ製の水泳帽で十分なので、プールに行くと、ほとんどの人がメッシュキャップを使っていますよね。

 

学校の授業でもメッシュキャップが主流です。

 

メッシュキャップには、着けたり脱いだりしやすい、通気性が良いという特徴があるので、使いやすいんですね。

↓↓↓

 

それに対し、シリコンキャップは、着脱しにくいですが、塩素を通しにくいという特徴があります。

 

メッシュキャップには、小さな穴がたくさん開いていますが、シリコン製のキャップは穴がありません。

 

しかしその分、塩素を通しにくくなっているので、定期的に水泳をしたい人にはオススメです。

(「水の抵抗が少なく、良いタイムが出る」という理由で、水泳選手が使っているのもシリコンキャップです。)

 

あらかじめ水泳帽を水に濡らしておくと、塩素を含んだ水が侵入しにくくなるので、髪への悪影響を最低限にしたい方にはオススメですよ。

 

水を含ませたスポンジが、それ以上の水を含みにくくなるのと、同じ原理ですね。




・泳ぐ前に普通の水を髪の毛に染み込ませる

泳ぐ前に塩素の入っていない水を染み込ませておくと、それ以上、塩素を含んだプールの水が髪に入りにくくなります。

 

これもスポンジと同じ要領ですね。、

 

プールに入る前には、塩素を含まないシャワーで、髪に十分、水を含ませておくと良いでしょう。

 

・プールに入る前にコンディショナーをつける

コンディショナーには、外から髪の中に水や油が入り込まないように包み込む作用があります。

 

髪を保護するためにコンディショナーをつけておくと塩素が髪に入りにくくなります。

 

水泳のメリットとデメリットの比較

水泳のメリットとデメリットをしっかりと把握することで、最大限に長所を伸ばし、短所を最低限にとどめることができます。

 

また、これまでにお伝えしたとおり、水泳によるデメリットは、メリットの大きさを考えると、些細なものばかりです。

 

短所を過大視して、大きなメリットを拒んでしまうのは、かなりもったいないでしょう。



運動だけでは賢くならない

ここまでで、どれだけ運動が脳に良いかということを分かっていただけたと思います。

 

運動することで学習能力や集中力など、脳の力は格段に向上します。

 

なので、子供のうちはもちろん、大人になってからも、定期的に身体を動かす習慣が身につくようにしたいものですよね。

 

ただ、勘違いしてはいけないのは、「運動だけしていれば賢くなる」というわけではないことです。

 

プロのスポーツ選手を見てもわかる通り、身体を使うことに長けた人たちが全員賢いかと言えば、必ずしもそうではありませんよね。

 

プロとしての活躍をした後の人生で転落していく人も少なくありません。

 

それは、運動することに精力を注いだものの、他の「社会的スキル」や「生き抜く知恵」などを身につけてこなかったからです。

 

そういった方とは逆に、運動能力を磨くと共に、人間としての力を育んできたプロスポーツ選手は、プロとして活躍した後、さらに社会に貢献して、豊かな生活を送っている方もいらっしゃいます。

 

運動は脳の機能をレベルアップさせますが、その脳に何を詰め込むかは、本人や周りの環境次第だということです。

 

運動するだけで、因数分解を理解できるようになったり、英語を話せるようになったりするわけではありません。

 

運動を通して力を伸ばした脳に、何を吸収させるかが大事なんですね。

 

子供の未来につながる知識やスキルを、より効率的に身につけさせられるように、運動を有効的に取り入れていきましょう。

 

運動を通して向上した脳の機能を存分に使えば、学問やコミュニケーションスキルなどの、豊かな未来を切り開くための力を大きく伸ばしていくことができます。




まとめ

では、今回の内容を簡潔にまとめてみます。

<まとめ>

●運動は脳を活性化させ、力を伸ばす
●脳があるからこそ、考えたり、身体を動かしたり、喜怒哀楽を感じることができる
●運動がストレスにならないよう、楽しむことが大事
●脳に良い運動のポイント
・楽しみながら取り組める
・ストレスが溜まらない
・複雑な身体の動きを伴う運動
・頭を使いながら行う運動
・筋力や持久力をアップする運動
・他人と関わる運動
●オススメの運動は水泳
●運動は脳の機能をアップさせるが、運動だけで賢くなるわけではない





運動は健康面だけでなく、脳の力をも、大きく伸ばすということがわかっていただけたと思います。

 

特に、脳が発達する子供にとって、運動は大きな役割を果たします。

 

子供の能力を大きく伸ばしてやりたいと思う方は、たくさん子供に運動させてあげましょう。

 

運動を通して能力を伸ばした脳は、学問や芸術、スポーツ面に大きな効果をもたらします。

 

それは、脳こそが人間を動かすからです。

 

これこそが、藤崎がいつも言っている「思考は創造である」という真理を表しています。

 

机にしがみついて勉強ばかりしていることが、もったいないことだと気付いたなら、あなたのお子さんの未来は変わり始めています。

 

お子さんだけでなく、この記事を読んでいるあなた自身も、変わり始めていることも忘れないでくださいね。

 

ということで今回は、子供だけでなく、大人にも有効な脳の能力開発についてお伝えしました。
 

何かのお役に立てれば幸いです。
 
ではでは。

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