目次
子どもの幸せとはなにか
こんにちは、藤崎 遊です。
今回は、「愛する我が子だけでなく、親であるあなた自身をも幸せにする方法」をお伝えします。
我が子が産まれるまでは、大して子ども好きではなかった藤崎。
ですが、自分の子どもとなると、どうやら話が違うようです。
「この子を絶対に幸せにする」
こんな気持ちが、日に日に強くなっていきました。
では、子どもを幸せにするために、親は何をすれば良いのでしょうか?
こう考えた時、「どうすれば良いのか」という具体的な方法はわからなかったのですが、1つだけ、わかったことがありました。
「今のままでは、子どもを幸せになんかできない」
これだけはハッキリとわかりました。
1人目の子どもが産まれた頃の藤崎は、正真正銘の未熟者だったからです。
いや、むしろ「ダメ人間」と言った方が正確です。
そんな藤崎も、今となっては、ご近所さんからお手本とされるパパになりました。
このページでは、「子どもを育てるために必要な考え方」をお伝えします。
子供にどんな人生を送ってほしいか
子どもを幸せにしようとした時、真っ先に考えなければならないのは、
「子どもの幸せとはなにか」
ということです。
これは非常に難しい問題です。
「何をもって幸せか」ということは、人それぞれで異なります。
毎日、忙しく働くことに幸せを見出す人がいれば、働かずに自由気ままに過ごせる毎日を幸せだと感じる人もいます。
一生独身がいい人もいますし、家庭をもって、たくさんの家族に囲まれて暮らしたいという人もいますよね。
つまり、人の幸せは、物事に対する考え方や受けとめ方によって決まるということです。
この「考え方」というのは、思った以上に大切で、今後の人生に大きく影響してきます。
子育てに関する部分で言うと、子どもが受験で失敗した時、
「この子には能力がないから、試験に合格できなかったんだ。もう何をやってもうまくいかないんだ。」
と親が思えば、そういった考え方が言動に現れ、無意識のうちに子供に伝わります。
そういった意識を植えつけられた子供は、やはり「自分はダメな人間で、何をやってもうまくいかないんだ」と思い込んでしまう怖れがあります。
しかし、こういった親とは反対に、「試験に合格できなかったのは残念だけど、それは勉強の進め方を間違えたからだ。正しいやり方で努力を積み重ねれば合格できた。」と考える親もいます。
こういった親の言動は、子供に「正しい努力の方法を模索する重要性」を理解させ、思考力や忍耐力を育みます。
正しい努力を継続することで乗り越えられることは、思っている以上に多いので、子供の将来を切り開く武器になります。
このように「物事に対する考え方」は、非常に重要です。
「自分の子どもに、どんな人生を送ってほしいか」を把握しておくことは非常に重要です。
ここがしっかりしていないと、行動にもブレが生じてきますので、なかなか目的を達成できません。
目的地をハッキリさせないと、適当に道をさまようことになりますので、ゴールに到達することも難しくなります。
子供の苦しみに気付く方法
しかし、これはあくまで親が考える子どもの幸せであることを忘れてはいけません。
大事なことは、子どもが幸せになることです。
「親の思い描いた人生を子どもが歩むこと」ではありません。
これをしっかりと把握していないと、親の夢を子どもに押し付けることになり、その結果、子どもを不幸にしてしまう怖れがあります。
そうなってしまっては本末転倒ですよね。
子供を幸せにしようとして、不幸に追いやってしまうなんて、全然笑えません。
しかし現実には、不幸な失敗が起こっています。
子供のためを思って勉強を詰め込み、有名大学を卒業させ、誰もがうらやむ大企業に就職した愛娘が、仕事を苦に自殺してしまう、なんてことが実際に起こっているのですから。
文字通り、全然笑えませんよね。
こういった不幸は、親の努力で十分に回避できる可能性があります。
幼少期から「仕事や勉強なんかより、あなたが一番大事なんだよ。何かあったら、いつでも気軽に相談しなさい」と子供に繰り返し伝えていれば、こんなことにはならなかったでしょう。
日本という国は独特の風土があり、他の国よりも空気を読む傾向が強いです。
「ハッキリと言葉にしなくても、相手の意図を察しなさい」という風潮が強いんですね。
なので、気軽に相談させる雰囲気づくりをしていないのに口だけ偉そうなことを言っているだけでは、子供は相談してくれません。
特に、いじめや異性関係、お金が絡むトラブルは親に相談しづらいものですから。
子供が知らない間に苦しんで追い詰められてしまう前に、親として救い出してやりたいものですね。
できれば、苦しみの浅い早期のうちに。
子どもを苦しめるのは他人とは限らない
知らない間に子供が苦しめているのは、他人のせいとは限りません。
先ほども少しふれましたが、親自身が子供を苦しめていることもあります。
小さい頃から、子供に勉強や習い事などを強制するのは、まさに典型的な例ですね。
藤崎の家の近くでも、休日(土曜日)の朝7:00から、ピアノのスパルタ教育をしている家庭があって、外まで怒鳴り声が聞こえてきます。
子供の身になって考えれば、たまったもんじゃありませんよね。
時には子供が泣いている声も聞こえてきますから。
子供の能力を開花させるには、ピアノが有効であると言われているので、藤崎の子供もピアノを習っていますが、絶対に強制することはありません。
(参考)
>>難関校に通う学生は幼少期にピアノを習っていた人が多い
たまに、「ピアノを休みたい」と言うので、「あまり楽しくないなら辞める?」と聞きますが、必ず「辞めたくない」という返事が返ってきます。
藤崎としては、「辞めたい」と言えば辞めさせるつもりです。
無理矢理ピアノを習わせても、効果が薄いですし、自主性を軽んじるようなことはさせたくありませんから。
藤崎はそんな風に考えているので、土曜日の朝、ゴミ出しの時に悲痛なピアノを聞きながら、いつも思っています。
「無理矢理ピアノをやらせても苦痛なだけで、むしろピアノを嫌いになる」
しかし、そんな親に限って、とんでもない逆ギレをしてくるのが、よく見られるパターンです。
「あなたのためにやってるのよ!しっかりしなさい!!」
自分のことを正しいと思い込んでいるエゴな親は、平気でこんな常套句を繰り出します。
藤崎としては、こういった親を反面教師にし、本当に意味で子供のことを考えた子育てをしてきました。
そして、これからもそうしていくつもりです。
子どもと親は違う人間
こういったことから考えられるのは、子どもは自分とは異なる人間であるということです。
親はこの点をしっかりと理解しておかなければいけません。
「自分はピアノを好きで頑張ってきたから、子供にも上手くなってもらいたい」
こういった考えしかないと、土曜日がくるたびに、子供は苦しみを受けなければならないということになります。
土曜日が来るのが嫌で仕方がなくなるかもしれませんね。
「自分が好きだから、子供にもやらせる」
そんな論理は全く理にかなっておらず、単なる親のエゴだということを認識する必要があります。
その上で、親は子供を幸せへと導く存在でなければいけません。
さらに言ってしまうと、子供が幸せになるために必要なことは、自分の考えをしっかり持つことです。
自分の考えをしっかりと持っていれば、「自分は何をしている時に自分が楽しいか」、「何をしている時に幸せを感じるか」を明確に把握することができます。
逆に、自分の考えを持っていないと、「周りの人がやっているから、自分も同じスポーツをしよう」とか「友達が行くから自分も同じ学校を受験しよう」ということになります。
周囲の人に影響されて、通い始めた学校が自分に合うとは限りませんし、スポーツも同じです。
「なんとなく自分に合わない」と感じながらも、周りに合わせて辞めることができないのは、本当にもったいないことです。
しっかりと自分の考えを持っていれば、自分の好きなことや、将来のために時間と労力を使えるのですが、そういった貴重な時間を浪費しているわけです。
当然のことながら、このような人生の歩み方をしていると、なかなか自分の幸せに辿り着くことができません。
逆に、自分の考えをしっかりと持っている人間は、自分の思い描く幸せに向かって確実に歩みを進められます。
目的地がわからないまま歩き続けてもゴールに辿りつけないのと同じように、自分にとっての幸せが何かをわかっていないと、幸せな人生を送ることができません。
「○○さんと比べたら自分はまだマシだ。」
「▲▲さんの方が良い会社だから悔しい。」
なんて貧相な考え方しかできない大人にはなって欲しくない、と藤崎は考えています。
こういう人は自分の考えを持っていないから、自分の人生に自信が持てないのです。
自分ではない「誰かの価値観」でしか、自分の人生を判断できなければ、幸せには程遠いと言わざるを得ません。
幸せなんて、人それぞれですから、考え方が違えば理想像も変わります。
なので、こういった自分の考えを持てない人間になってしまうと、幸せになるどころか、自分の幸せが何なのかすら分からず、何だか知らないうちに老後を迎えてしまうようなことになります。
藤崎は仕事柄、そういった老人を見ることが少なくないのですが、いつも不憫でなりません。
大きな視野を持てないまま暮らしてきた結果、少ない年金を当てにして、貧しくて楽しみのない毎日を過ごす老人がこんなにも多いのかと痛感させられます。
そういった老人には卑しい人が多く、今の現実を作った責任が自分にあるとは思っていません。
「しっかりと年金を払ってきたのに、微々たる金額しかもらえない。国のせいで毎日の生活が苦しい」
「自分の親が十分な教育をしてくれなかったから、ロクな仕事に就くことができなかった。だから自分は、今、こんなに貧しいんだ。病院にも行くことができない。」
なんて愚痴をいつもこぼしています。
しかし、年金に頼らないといけない人生設計にしたのは本人ですし、大人になっても、何かを学ぶことはできます。
何十年も生きてきた老人から、こんな愚痴を聞かされると、本当に可哀想でなりません。
「若い頃から、しっかりと自分の考えを持って努力すれば、こんなことにはならなかったろうに」
そう思わずにはいられませんから。
先日、藤崎の職場で、40代の男性が過労で倒れ、救急車で運ばれたのですが、こういう方も同じです。
意識不明で倒れるまで働くことの何がそんなに幸せなのか。
自分の命は仕事より軽視されるものなのか。
家族との時間は仕事よりも優先されるものなのか。
こう思わずにはいられません。
考えるまでもないことだと思うのですが。
他にも、こんな話を聞いたことはありませんか?
「恋人にキツい態度を取ってしまい、別れたが後悔している。」
「大学進学の時に、勉強不足で第一志望を落ちてしまったことが悔やまれる。」
「就職せずに夢を追いかけるのを辞めてしまった。」
こういうことは、よくある話です。
しかし、これらは全部、自分の考えがハッキリしていれば防ぐことができます。
自分の考えをしっかり持つということで、優先順位を明確にすることができます。
「今自分がしなければいけないことは何なのか。」
この選択の繰り返しが「未来」を作ります。
間違った方向に進んでしまうと、労力と時間を費やしてしまいます。
しかし、悩み続けたり、何も選択しないという決断をした人は、労力を費やさないものの、時間を無駄にしてしまいます。
時間とは人生そのものであり、限られたものです。
幸せな人生に一刻も早く辿りづけるよう、自分の考えをしっかりと持った子どもに育てることが親の最も重要な役割の1つだと言えるでしょう。
親の価値観を押し付けてはいけない
先ほど述べた通り、子どもの幸せは、「親が思い描く幸せ」とは別物です。
なので、親の考えを子どもに押し付けてはいけません。
しかしこれは、子どもが自身の考えを持った後のことです。
それまでの間は、親がある程度、考え方や思考方法を指し示さないと、子供が判断に迷ってしまうことは多いでしょう。
親が子供に物事についての考え方を教えないと、子どもは友達や先生から思考方法を学びます。
こうなると、「親が描く子どもの幸せ像」と「子どもが描く自分の幸せ像」は大きく異なってきます。
子供は親が気付かないところで、他人に影響を受けていますから。
そして、この考え方の違いが大きいほど、親は子どもの選択を受け入れがたくなります。
例えば、親が子供に対し、「一流の大企業に勤めて欲しい」と考えているのに、当の本人は周りの人に影響されて「画家になりたい」と考えている場合などですね。
親が知らないところで大きな影響を受けた子どもが、ある日、親に自分の決意を打ち明けた時、親は大きなショックを受けます。
「こんなはずじゃなかった・・・」
「なぜ、こんな風に育ってしまったのか・・・」
このように感じる親が多いのですが、それは子育てを軽んじた結果に過ぎません。
そして、気付いた時は手遅れで、親子のイメージのギャップを埋めることは難しいのです。
そのため、できる限り親が子どもの価値観を育むと良いですが、異なる考え方をもつようになっても、それを否定してはいけません。
親は子どもに対し、ある程度考え方の基本を示すことはできるだけで、それを強制するべきではないのです。
親の考え方を押し付けず、指し示す程度にとどめて、子どもの価値観・思考を育んでいきましょう。
「子どもは親と同じではない」
ということを十分に肝に銘じておきましょう。
自分の考えを持った人間に育てる方法
・多数派の意見が正しいとは限らない
では、自分の考えを持った人間に育てるには、どうすれば良いのでしょうか。
藤崎自身を振り返ると、今まで他人の意見に流されることが多かったように思えます。
それは若い時の方が傾向が強く、年をとるにつれて少なくなってきました。
確かに、幼少の頃は人生経験が浅いですから、自分で考えるというのはなかなか難しいことですね。
例えば、藤崎は中学生くらいまで、自分に似合う洋服がわからず、親が買ってきた服を着ていました。
それまで好きな服なんて意識したことがなかったので、「好きな服を選んでいいよ」と言われても、自分がどんな服が好きなのか、全く見当もつかなかったのです。
しかし、高校生・大学生になるにつれて、自分の好きな服がわかるようになり、個性が芽生えてきました。
好きな音楽についてもそうです。
最初は周りの友達が聴いていたSMAPなんかを聞いていたのですが、
高校生くらいからは、ハードロック(洋楽)を好むようになり、
邦楽のポップスは全く聴かなくなりました。
あなたにもそのようなことの1つや2つ、あるのではないでしょうか。
これらは、自分の趣味や嗜好・性格などが反映されるのであって、自分と向き合うことで明確になっていきます。
そのため、できるだけ素直な気持ちで自分自身に問いかけることが肝要です。
「自分はこれをやっていて本当に楽しいのか?」
「自分の好きなものは本当にこれなのだろうか?」
と、何度も問いかけることで本当の感情に気づくことができます。
この時に大事なのは、自分の感情を押し殺さないことです。
日本人に多く見られる傾向なのですが、たくさんの人が言っていることは正しいと思い込んでしまう節があります。
しかし、多数派の意見が正しいという根拠は一切ありません。
それは、これまでの歴史を振り返ってみれば簡単にわかります。
今まで人間は何度も何度も戦争を繰り返し、現在も世界中の至る所で紛争が起こっています。
貧困に苦しむ子どもや暴力に怯える女性が数多くいるということは、人間が過ちを繰り返していることを示す明確な事実です。
多くの場合、多数決の結果、各国や各グループでの代表が選ばれ、その代表たちが決断した総和が現在に結びついています。
日本国内においても同様のことが言えます。
多数決で選んだ国会議員が私腹を肥やし、国民の命を危険にさらす原発を止めることができません。
なので、たくさんの人が言っていることが正しい、という考えは今すぐに捨ててください。
・自分の考えを育む方法と注意点
多数派が正しいという考えを親が捨てるだけでは、子どもは自分の考えを育むことはできません。
子どもは、保育園や幼稚園・学校や塾などで、様々な人から影響を受けながら育っていく中で、大抵の場合、「多数派の意見に合わせることが良いことだ」という考え方を刷り込まれてしまいます。
このような状況を避けるために、積極的に親から子どもへ質問してみることが大事です。
「○○していて本当に楽しい?」
「心の底から▲▲が好き?」
と尋ねることで、子どもは自分が本当にそのことを好きかどうか、考えることができます。
このようなきっかけを与えることで、子供は自分の考えをまとめるきっかけを作ることができますので、うまく活用していくことが大事です。
ただし、聞き方によってはうっとおしく感じるので、嫌な雰囲気を出さないよう、単純に子どもの好き嫌いを知りたい、という感じで聞かなければいけません。
否定的なニュアンスを含めた言い方は、子どもの自尊心を傷つけ、心を閉ざしてしまう原因になりますので、絶対にしないようにしてください。
子どもに意見を聞く時は、できるだけ友達の意見や親の考えを気にしないで答えられる問いかけ方がベストです。
「パパは○○が好きだけど、どうかな?」
「お友達は皆ピアノをやりたいといっているけど、やってみたい?」
という聞き方で質問してしまうと、誘導尋問のようになってしまいます。
子どもの素直な気持ちが聞けなくなるかもしれないのでやめましょう。
また、子どもが答えてくれた内容を親が否定すると、子どもは親が喜ぶような回答をするようになります。
例えば、以下のような会話ですね。
親:「今日の保育園は楽しかった?」
子:「ううん、楽しくなかった。お友達がおもちゃを取ったから。」
親:「お友達はおもちゃを使いたかったんだよ。そういう時は貸してあげて、皆で仲良くしないと駄目じゃない。」
こういう会話を繰り返すと、子どもは親に否定されることを避けようとして、「保育園は楽しい」と言うようになります。
親を怒らせたくない、困らせたくないと思う気持ちが、自分の気持ちを押し殺してしまうんですね。
その結果、心にもないことを親に言うようになってしまったら、問題は解決しないまま放置され、今後起こりうる別の問題も発見しづらくなります。
いじめられている子どもが親に相談しないのも、親に心配をかけたくないという理由が多いです。
そうやって、建前を言っているうちに、子どもは自分の気持ちにも嘘をつくようになり、本当にしたいことや好きなことがわからなくなってしまいます。
親からしてみれば些細な一言が、子どもにとっては大きな意味を持つ ということはよくあります。
子どもの表情や様子をできるだけ気にかけて、何気ない一言にショックを受けている様子が感じられた場合は、すぐにフォローするようにしましょう。
ちなみに、言うまでもないかもしれませんが・・・
些細なことなら、周りに合わせることが間違いとは言えません。
例えば、友達と皆で食事に行く時、ラーメンを食べたいと言っている友達が多い中で、「自分は絶対ハンバーグを食べたいんだ!」と押し通しなさい、というわけではありません。
そういう時は、心の中で、「自分はハンバーグが食べたいけど、今日は友達に合わせよう」と思っておけば良いのです。
周りの人に意見を合わせるということは、人間関係をうまく築いていくうえで、とても重要な考え方です。
それを否定しているのではありません。
自分の意見を持たないまま、周りに流されることが良くないと言っているだけなんですね。
自分の意見や考えをハッキリさせた上で周りの人に合わせる、ということは、時と場合によりベストな選択肢となりうるので、そのあたりもうまく伝えていくことが大事なことです。
大事なことは、人生の中の重要な選択を自分で決める ということですね。
親の考えを子どもに伝える重要性
失敗は学んでいる、まさにその瞬間である
子どもに率直な意見を聞くことも大事ですが、親が子どもに考えを伝えることも大事です。
子どもとのやりとりも普通の人間関係と同じです。
一方的に思いを伝えられるだけではうまくいきません。
親の思いを伝えることで、子どもはより良く成長することができます。
何がいけないことで、何が良いことなのか。
自分には何を期待されていて、どうすれば喜んでもらえるのか。
子どもはそういった基本的な人間関係を、親から学んでいきます。
こういう感覚が欠けていると、空気の読めない人間になってしまったり、人とかかわることが怖くなってしまったりして、登校拒否・引きこもりになる可能性が高くなります。
保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・就職・・・
子どもは成長していく中で、大きな枠組みの中に飛び込み、多様な人たちと接する機会が増えます。
日本という枠組みで考えるならまだしも、世界まで視野を広げると、本当に多種多様な人間がいます。
時には、気が合わない人ともうまく折り合いをつけ、付き合っていかなければいけないこともあります。
そういった状況をうまく乗り切れるように、小さいうちから親子でコミュニケーションを取っていきましょう。
先ほども述べましたように、親と子は異なる別の人間です。
意見の食い違いや趣味嗜好の違いが必ず生じます。
子どもの言っていることだからと軽視せず、1人の人間が言っている貴重な意見だ と認識しましょう。
子どもが親から学んで成長していくように、親も子どもから学んで成長していくことができます。
藤崎に1人目の子どもが産まれた時、うまく育てていけるか不安でしたが、藤崎の父から言われました。
「心配するな。子どもが親にしてくれる。」
あまり父とは話さない藤崎なので、この言葉はよく覚えています。
これは子どもが親に色んなことを教えてくれる、という意味だと思っています。
実際に、子どもへに注意を傾け、些細なことにも気を付けるようにしていると、どうすれば子どもが良い子に育ってくれるのかがわかるようになってきまし。
もちろん、藤崎自身の考えもそうですし、色んな情報を仕入れることで、子育てに関する考え方が確立されていったのですが、そうするうちに周りの保護者の方からも評判が良くなりました。
「藤崎を見本にして子育てをしている」、と言って下さるパパ友やママ友もいます。
そういった子育てをできる1つの大きな柱として、子どもを1人の人間だとして認識している ということが大きいと思います。
子どもは自分より下の存在ではなく対等な人間なのだ、と思うことが大事だと強く感じています。
しかし、「子どもは親の言うことを聞くべきだ」、といった感じで、子どもを自分の家来のように思っている親御さんがたくさんいるようです。
あくまで子どもとの接し方を見ていて感じるものでしかありませんが、子どもを叩いたり、罵ったり・・・対等な人間として接しているようにはとても思えません。
おそらくそういった親御さん達には、「子どもが考えることと、親が考えることが違ったら、親が言っていることの方が正しいに決まっている。」という意識があるのだと思います。
確かに、そういった一面もあると思います。
「道路へ飛び出してはいけません。」
「落ちているごみを拾って食べてはいけません。」
こういったことは、当然親が教えるべきことであり、子どもの好き勝手にさせてはいけません。
ですが、
「雨の日でも外で遊びたい。」
「はさみで紙を切って小さな入れ物を作りたい。」
と子どもが言った時、安易に子どもを否定するのはどうでしょうか。
親としては、
「雨の日に遊んだら風邪をひいしまう」
「小さいうちからハサミを使ってケガでもしたら大変」
と思ってやめさせたことでも、子どもにとって “やってみたい” という気持ちは間違いではありません。
こういったチャンスを潰してしまうことは、安全面のことをふまえても、必ずしも良いことだとは言い切れません。
子供は何かと失敗してしまうことが多いものですが、失敗から学ぶことで成功へつなげることができます。
大人も同じなんですけどね。
子どもが失敗した時はむやみに怒らず、
「惜しかったね。」
「次はどうすれば上手くできるかな?」
と、子どもがまさに学んでいる最中であると認識し、成功へと導きましょう。
子どもが失敗した時に怒るという行為は、好奇心やチャレンジ精神をなくす原因となってしまいます。
「誰かの言うことを聞いて、おとなしくしていればいい。」と思わせてしまう教育は絶対に避けたいものです。
そうでなくても、子どもは小学校・中学校に進むにつれて、授業という名のもとに模範的な行動をとることを強制されます。
親の前くらいは自由奔放に遊ばせてやりましょう。
また、 “やってみたい” という気持ちを持てない子どもは、失敗することは少なくなりますが、その分、成功することも少なくなります。
さらに言ってしまうと、挑戦しなくなることは、成功しなくなることと同義です。
子どものうちにする失敗など、長い人生で見ると本当に些細なことばかりです。
そんな些細な失敗を避けるために、将来の大きな成功の可能性を摘むことはやめましょう。
あまり躾(しつけ)を厳しくしてしまうと、親と過ごす時間が苦痛になることも考えられます。
いつも行儀よくしていなければならず、何かあるとすぐに怒られてしまうような状況は大人でもストレスを感じますからね。
しかし、子どもには逃げる場所がないので、どうすることもできません。
子供に困ったことや悩みごとが生じて相談しようと思っても、親の答えが想像できると、相談しようとすらしないでしょう。
こういうことを繰り返しているうちに問題が大きくなり、
「なんでうちの子に限ってそんな・・・」
「どうしてこんな子になってしまったのだろう・・・」
ということになるのです。
こんな風に、知らない間に犯罪をおかしてしまっていることもあります。
子どもが大きくなって起こした行動でも、良いことも悪いことも、大部分が親の育て方に原因があります。
間違った育て方、抑圧した育て方をしておいて、「なんでアンタはそんな風に育ったの!?」なんて言われたら、子どもはたまったもんじゃありません。
(ちなみに藤崎は、親から何度もこのセリフを言われたことがあります。
しかも、藤崎の弟が反抗した時期にも、弟がちゃんと育たなかったことを藤崎のせいにされました。笑)
当然のことながら、子供を育てたのは親なのですから、「どうしてそんな子になってしまったの!?」そんなことを言われる筋合いはありませんよね。
子どもを育てたのは親なんですから。
親の言うことを聞く子どもに育てるために
安易に子どもの失敗を責めてはいけませんが、かと言って、危ないことや他人に迷惑をかけることなどはやめさせなければいけません。
そういう時には、
「道へ飛び出したら車にひかれてしまうから注意しようね」
「お友達を叩いたら嫌われてしまって
遊んでもらえなくなるからやめようね」
などと、理由を交えて注意しましょう。
と言っても、子どもは、まだまだ理由を理解することはできないと思いますが。
重箱の隅をつつくように、日頃からうるさく叱っていると、子供は親のいうことを聞き流すようになります。
るのではなく、本当に叱るべき時に注意することで、子どもは本当にしてはいけないことを学べます。
なんでもかんでも叱っていたら、子どもは自分を否定されていると感じてしまいます。
これは子どもだけでなく、大人にも言えることです。
例えば、藤崎の職場では、やたらと注意ばかりしてくる上司がいるんですね。
ただ、その「お叱り」は、取るに足らない小さなことなんです。
いつもいつも、些細なことで小うるさく怒られると、鬱陶しいですし、仕事がとてもやりにくくて迷惑しています。
「自分はどれだけ嫌われているんだよ」と思いますしね。
そういったことを感じるのは、大人も子どもも同じだと言うことです。
子どもは大人よりも感情的なので、その傾向は一層強くなるでしょうね。
そして、ここからが大事なのですが、嫌いな人の言うことは聞きたくない と感じるのが人間の性です。
これは無意識のレベルでの人間の性質なので、多くの人に当てはまります。
藤崎も仕事じゃなければ、そんな小うるさい上司の言うことは絶対に聞きません。
しかし、そんな藤崎とは違って、子どもには「親の言うことを聞かなければいけない」という義務感ありません。
なので、すぐに言うことを聞かなくなります。
しばらくは力で押さえつけたり、ガミガミと叱ることで無理やり言うことを聞かせることができます。
ですが、子どもがストレスを溜め、反発心が高まったまま、思春期がくると危ないでしょうね。
そして、そういう子供は、親が思うように勉学に励まず、ゲームや遊んでばかりの毎日を過ごすようになるでしょう。
藤崎の子どもはまだ小学生にもなっていないので、これはまだ予想の段階ですが。
運が悪ければ学校に馴染めず、親にも相談できないまま登校拒否になったり非行に走ったりするのですが、親には原因がわかりません。
子どものためと言いながら、子どものことなんかこれっぽっちも考えず、自分の考えを押し付けてきただけなのですから。
では、どうすれば子どもは親の言うことを聞くのか。
子どもに自分の考えを聞いて欲しかったら、子どもの意見をしっかりと聞くこと が大事です。
人は自分の言うことをしっかりと聞いてくれる人に対して、同じ態度をとります。
これも人間の性質についての話なので、無意識のレベルのお話なので、かなりの子供に当てはまると思います。
それに加えて、子供のことを褒めてあげると、もっと効果的です。
いっぱい褒めた時にジーッと親の顔を見つめる子どもの顔を見たことがありますか?
子供は親に褒められると嬉しいので、熱心に親の言うことを聞くようになります。
どんな些細な事でも良いので、褒めてください。
子供は褒めてもらいたいので、いっぱい良いことをするでしょう。
そうすると、親の話をよく聞くようになりますし、それだけではなく、自分自身のことを色々と話してくれるようになります。
このように、良いことをしたら褒めるということを繰り返すことで、親が子どもの考え方を指し示すことができます。
言い換えると、親が子どもの考え方や行動を導ける ということです。
「お友達に優しくしようね」と教えたい場合、それができた時にちゃんと褒めれば、子どもはもっと褒めてもらおうと思って、もっと気を付けてお友達に接するようになります。
時には反発することもあるかもしれませんが、単に機嫌が悪かったりすることがほとんどです。
それは親がどこまで許してくれるかを試すこともあるので、その辺りは大きく包み込んであげましょう。
言うことを聞いてくれないからと言って、頭ごなしに叱っているようでは、親子の意思疎通がうまくできませんし、子どもからの信頼度も低くなります。
また、大切な時にだけに絞って真剣に怒ることで、子どもは本当にやってはいけないことと、そうでないことを学びます。
なんでもかんでも怒っていると、本当にいけないことが何なのかがわからないまま育ち、「なぜ、小さいころにあんな些細な事で怒られなければならなかったのか」と不満に抱かせてしまうので注意しましょう。
こういった不満や不信感が募ることで、子どもは親の言うことを聞かなくなってしまいます。
言うことを聞かなくなった子どもは、自分の意見を親に伝えなくなってしまいます。
そうなった時に、親が考えている「子どもの幸せ」と子どもが考えている「自分の幸せ」のイメージがどんどんかけ離れてしまい、進学・就職と言った人生の大きな局面で意見が衝突することになります。
藤崎の友人にも、小さい頃から塾や受験を強制されていたことが反発の火種になって、大学生になってから「中退してミュージシャンを目指す」と言って親と大ゲンカした友達がいました。
(その後、その友達は大学を中退しましたが、ミュージシャンにはなれず、今は社会人として真面目に働いています)
その時にも藤崎の友人は親から、「あなたは何でそんな風に育ったの!」という決まり文句を言われたそうです(笑)
こうならないためにも、子どもの言うことをしっかりと聞いて、うまくできたところはいっぱい褒めてあげましょう。
そして子供とちゃんとコミュニケーションを取って、
「どうしてそう思ったのか」
「他の可能性や考え方もあるのではないか」
ということを気楽に話せるような関係を築いていきましょう。
決して頭ごなしに叱るようなことはしないようにしましょう。
思い通りに子供を育てることは難しいですが、「褒める」という必殺技を使うことで、ある程度の指針を示すことはできます。
親の考え方を上手に伝えることができれば、子どもの人生をうまく導くことができます。
少なくとも、藤崎の友人のように、20歳を超えてから親の想像もしないような行動をする可能性は低くなるでしょう。
今のうちから子どもと良好なコミュニケーションを取って、子どもの人生を尊重しながら、親としても幸せに生きていけるよう、今までの生活を見直すことから始まります。
子どもの幸せを実現すると同時に、親の幸せをも実現すること不可能ではありません。
うまくやれば十分に実現できることなので、親自身も毎日学びと実践を繰り返しながら幸せな家庭を築いていきましょう。
親子で幸せになるための心構えのまとめ
では、親子ともに幸せになる心構えについて、まとめてみます。
<親子共々、幸せになる心構え>
1.「子どもの幸せとはなにか」を把握する。
2.自分の考えをしっかり持つ。
3.目的(ゴール)を明確にする。
4.人生の時間は限られていると理解する。
5.他人の価値観や社会の常識を鵜呑みにするのではなく、あくまで参考にとどめる。
6.「子どもは親とは異なる、別の人間である」と理解する。
7.褒めることで親が正しい言動に導くことで、子どもが幸せになる可能性をアップする。
8.建前や綺麗ごとを言わせるのではなく、正直な意見・感想を子どもに聞く。
9.子どもに意見を聞く時は、中立的な立場で聞く。(誘導尋問にならないようにする)
10.子どもの意見が親の意見と合わなかった場合も否定しない。
11.人は否定され続けると、自分の意見を言わなくなることを理解する。
12.社会生活の中では人に合わせることも重要であることを教える。
13.人生の重要な選択は自分の考えで決める。
14.子どもは失敗から学ぶことで成長する。
15.挑戦しなければ失敗しないが、成功することは絶対にない。
16.子どものうちにする失敗は、ほとんどが些細なことと理解する。
17.子どもの話をよく聞く。
18.いつも頭ごなしに叱るのではなく、本当に悪いことをした時にだけ叱る。
19.できるだけ子供に好かれるようにする(人は嫌いな人の言うことは、聞きたくないと思う生き物)
20.子どもは褒められると、もっと褒めてもらいたくなる。
21.親が良いと思う行動をした時にはしっかりと子どもを褒めること(子どもの行動を良い方向へ促すことができる)
藤崎は、こういったことを重視しながら、子供の能力を最大限に引き出す教育を心がけてきました。
子供の成長に合わせた教育を行い、効率的に発達を促す幼児教室に通っていたことが、かなり役立ちました。
詳しくはこちら。
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