失敗のリスクを大幅に減らす
これまで、面接に関する記事をいくつか書いてきましたが、やはり、面接を苦手としている方が多いようですね。
(参考)
>>面接は志望校選びにかかっています~滑り止めに要注意
>>なぜ藤崎は面接対策をしなくてよかったのか?
というのも、最近、面接に関する質問や相談のメールをたくさんいただくのですが、皆さん、色んな悩みがあるようですからね。
そんな中でも、特に「面接で最も簡単に使えるテクニックを教えてください」という内容のメールをいただくことが多いです。
なので、今回はそのあたりを書いていこうと思います。
どんな方でもすぐに使えて、そこそこの効果が見込めるテクニックですので、参考にされてください。
面接でミスをするということがほとんどなくなりますので、面接が怖くなくなり、むしろ得点源であることがわかっていただけると思います。
藤崎は、そこそこ面接が得意ですので、基本的なテクニックをお伝えしておきます。
レベルが低いと思われないために
大半の方は、面接で自分を良く見せようとします。
「絶対に合格したい!」と思って受験に臨むのですから、それは当然の人間心理です。
面接官に向かって、「うちの子は本当に良い子なんですよ」という話をするんですね。
でも藤崎は、こんな風に前面に押し出してアピールすることはありません。
理由は簡単です。
藤崎が面接官の立場なら、「少しでもアピールしたい」と、前のめりになっている人に興味を持てないからです。
簡単に言うと、底が浅く見えるんですね。
「なんだ、この程度か・・・」と感じるということです。
似たようなパターンとして、大してすごくないことを、やたらと「すごいだろ?」という感じで話してくる人を想像してください。
「俺、中学の時から、酒もタバコもやってたから。」
なんて言って、自分がカッコイイと思ってる人。
こういうのって、うんざりしますよね。
こんな風に、大したことのない話を自慢げに言ってくる人は、とっても程度が低く見えます。
でも大抵の人は、そんなことに気付かず、面接で似たようなことをしてしまいます。
これが、なかなか面接でうまくいかず、苦手意識を持つことになる、大きな要因の1つなんですね。
控えめにアピールする
じゃあ、面接でレベルが低いと思われないためには、どうすればいいのか?
答えは簡単ですね。
逆のことをすればいいんです。
つまり、できるだけアピールしなければいいんですね。
ただ、面接で全くアピールしなければ、「この人はなぜ、うちの試験を受けたんだろう?」っていうことになってしまいます。
なので、アピールするのは最低限が良いでしょう。
こちらからグイグイと面接官に詰め寄るよりも、「待ち」の姿勢が良いということです。
例外はありますが、聞かれてもいないことを無駄にアピールしようとすると、良い効果が得られないことが多いです。
なので、子供や家庭の長所を聞かれるまで、自分からアピールせずに「待ち」に徹するのが無難です。
と言っても、ほとんどの面接で「長所をアピールしてください」というような質問がされるので、心配しなくても大丈夫です。
そして、そういった質問をされた際にも、「うちの子供は運動神経が良くって、運動会ではいつも、かけっこで一番ですし、何をやらせてもうまいんですよ。」なんて言ってはいけません。
面接官に「長所はなんですか?」と聞かれて、「運動が得意」と言いたい場合は、これくらいに控えめに言った方がいいですよ。
↓↓↓
「うちの子の長所ですか。そうですねぇ・・・明るくて元気なので、それだけでいいと思ってるんですけどね。あっ、強いて言うなら、運動が得意だと思います。幼稚園の先生からも、よく褒めていただけるので」
これくらい謙虚な姿勢で答えると、良い印象をもたれやすくなります。
「聞かれたから仕方なく言いますが、そんなに大したことはないんですよ」というの雰囲気を出せるとベストです。
物は言いよう
このように相手に何かを伝えようとする時、うまく言えれば、良い印象を与えることができます。
逆に、言い方を間違えると、印象を悪くしたり、反感を買ってしまうこともあります。
慶應義塾の創始者、福澤諭吉の著書「福翁自伝」にもこんな記述がありました。
(今回、藤崎は慶應義塾横浜初等部の試験を受けてみたのですが、願書に「志願者の家庭について、「福翁自伝」を読んで感じるところを書いてください。」という記入欄があるので、少し前に読みました。)
主が家来に「これからも、頑張って働いてほしい」と言う場合、伝え方によって、全く印象が違う。
主が「お前の父や祖父の時代から、先祖代々雇ってやっているのだから、これからも一層、力を尽くすように」と言った場合、「こっちは雇ってくれなんて頼んでいない。」と返すだろう。
しかし、「今まで先祖代々、よく頑張ってきてくれた。これからもお前の力が必要だから、力を貸してほしい」と言われたら、「こちらこそ、長い間雇っていただきありがとうございます。これからも一層頑張ります」という返答になる。
福翁自伝は100年ほど前に書かれた本なので、実際には、もっと古い言葉で書かれていたのですが、内容としてはこんな感じのことが書かれていました。
福澤諭吉は、100年以上も前から、この辺りの人間心理を理解していたようですので、「さすが」と言ったところですね。
(まぁ、人間心理というものは、そんなにガラッと変わるものではないので、学べば誰でも理解できるものですが)
ちなみに、慶應義塾横浜初等部を受験してみたところ、長い年月を経て、当初の理念とは異なってきているので、「大きな魅力を感じない」というのが、藤崎が受けた印象です。
(参考)
>>慶應義塾横浜初等部を受験して気付いたこと~合格する家庭など
>>慶應義塾横浜初等部の学校説明会に行った感想、体験談など
>>慶應義塾横浜初等部の一次試験が終わりました~出題内容など
学校側は、できるだけ多くの受験者を集めたいと思っているので、説明会の時点では「良く見せよう」と肩肘を張っているところが多いです。
しかし、実際に受験申込が終わり、ペーパーテストや面接の段階になると、「受験者から見られている」という気持ちが薄らぎ、「どの子を合格させようか?」という心理に変わってきます。
つまり、学校の本音が最も見えやすくなるのが、入学試験ということです。
そういった意味合いで、藤崎は慶應義塾横浜初等部を「試しに」受験してみました。
そうすると、案の定、学校説明会で言っていたことと異なる部分があったので、予想通りだったわけです。
入学試験や面接で「見定められている」のは、受験する側だけではないということですね。
この辺りにも注意を払えると、学校側の本音を判別できる可能性がグッと増えます。
今後の人生に大きな影響を及ぼす小学校選びですから、できるだけ本音を見極められるように注意してくださいね。
(参考)
>>とある小学校の悪評が耳に入ってきました
>>相手の本音を見極める方法~より良い学校や塾を選ぶために
かなり話が逸れてしまいましたが、「物は言いよう」だということですね。
同じことを伝えるにしても、言い方によって、相手に与える印象が違ってきますので注意してください。
こういったことをふまえると、面接には「人間性」が大きく関係しているということが、あらためてわかってきますよね。
私生活だけではなく、こういった面接に関しても、良好な人間関係を築ける人が、断然有利です。
謙虚な姿勢が大事
このように面接では、できるだけ謙虚な姿勢で受け答えをするのが無難です。
あまりにも自信満々で誇らしげにアピールする人に対しては、アラを探してしまうのが人間心理というものですからね。
謙虚な姿勢で面接に臨めば、面接官から問い詰められたり、圧迫面接をされたりすることが少なくなります。
これらは日本人が、「慎ましい生き方」や「謙虚な姿勢」を美徳とするのが、大きく関係しています。
「出る杭は打たれる」という言葉が表すとおり、あまり目立ったことをしてしまうと、よく思われないことが多いですよね。
特に日本の社会では。
こういった背景をふまえて面接に臨むと、周りの人と差をつけることができます。
あまりにも堂々と、自信満々にアピールされると、聞いている方も疲れますからね。
それよりも、謙虚な姿勢で控えめな話し方をする人の方が、格段に好印象を与えられますし、面接官の興味をそそる可能性も高いです。
というのも、「面接に来たのに、あまりアピールをしない」という人は少ないので、良い意味で目立ちますから、面接官の好奇心を刺激するんですね。
まとめ
では、面接で最も効果があるテクニックについて、まとめてみます。
<面接ですぐに使える最も簡単なテクニック>
1.大袈裟なことを言わない。
2.アピールを控えめにする。
3.謙虚な姿勢で臨む。
今回のテクニックは、かなり即効性のあるもので、簡単に使えます。
面接で失敗するリスクを減らし、面接官に好印象を与えられる安定感のあるテクニックなので、ぜひ謙虚な姿勢を心掛け、伝え方に注意していただければと思います。
面接のテクニックは、他にもまだまだあって、組み合わせて使うと効果が大幅に増えるものなどもあるのですが、今回はこのあたりにしておきます。
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