面接は志望校選びにかかっています~滑り止めに要注意

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滑り止めのイメージ画像




面接は志望校選びで決まる

闇雲に受験する人が多い

以前、志望校の面接にいってきたという記事を書きました。

>>志望校の親子面接は、とても緊張しました

 

この記事の中でも、少しふれたのですが、藤崎の子供が通っている幼稚園は、教育熱心な方が多いです。

 

教育に力を入れている幼稚園だけあって、それなりに費用もかかりますが、その分、質の良い学びを提供してくれています。

 

そのせいか、周りの保護者さんはお受験にも熱心で、「とにかく進学率の良い学校に行かせたい」 とか「有名な学校に通わせたい」 と考えていらっしゃるようです。

 

藤崎の子供が通う幼稚園の保護者さんは、お医者さんが多いので、見栄みたいなものもあるんでしょうね。
しかし、そういったものが、お受験で失敗をする要因となる ことに注意しなければいけません。

 

なぜなら、そういった邪念は、面接に大きく影響を及ぼすからです。

 

以前にも書いたとおり、藤崎は面接が大の得意ですが、大半の方は面接に苦手意識を持っていらっしゃるようです。

 

その原因となるものが、「取るに足らない些細な見栄」のせいかもしれないので、注意してくださいね。
今回は、その辺りのお話を詳しく書いていこうと思います。

 

志望校選びの大切さ

お受験の面接は、しっかりと志望校を選んでおけば、楽に乗り越えられます。
この辺りを軽くみていらっしゃる保護者さんが多いのですが、志望校選びが面接に与える影響は、かなり大きいんですね。

 

かなり単純なのですが、学校側は、自分の学校に合った家庭の子供を入学させたいと考えています。

当然のことながら、教育方針が異なる家庭よりも、教育方針が似ている家庭を入学させたいと考えているんですね。

 

なので、「受験日が重ならないから」、「難易度が低いから」という理由で、教育方針が異なる学校を選ぶと失敗してしまうんですね。
さらに、もう一歩踏み込んで考えると、厄介な家庭よりも、人当たりが良くてトラブルが少なそうな家庭を好みます。

 

クレーマーの子供を入学させてしまうと後が大変ですからね。

 

だからこそ、そういった部分を見極めるために面接をする小学校が多いというわけです。

 

つまり、面接では、できる限り人当たりの良いところを見せておくべきなんですね。

 

普段の生活で、コミュニケーション能力が低いと感じている方は、特に注意しましょう。

特に小学校のお受験は、学力だけで勝負するものではありませんから。

志望校選びの失敗例

こんなことは言うまでもないかと思っていたのですが、意外に把握されていらっしゃらない保護者さんが多いということに、最近になって気が付きました。
というのも、受験日が異なる学校を手当たり次第に受験しようとしたり、全く教育方針が異なる学校を受験したりする親御さんが、結構いらっしゃるんですね。

 

中には、「うちは8校も受けるんですよ」と平気で仰る方もいらっしゃいます。

その方が、どこか自慢げに仰っていると感じるのは、藤崎の勘違いなのかもしれません(笑)

 

「お金があるから、いっぱい受験できていいでしょ?」という気持ちなのかもしれませんね。




しかし、こういう親御さんは、滑り止めに受かっても、本命の合格率を下げてしまうので、受験が終わった時に「なんだか素直に喜べないな・・・」ということになりかねません。

こういった考え方が、なぜ合格率を下げるのかについては、この記事の後半で詳しく書いています。

ちなみに、1回の入学試験でかかる受験料は、約3万円 です。

 

なので、受験校を増やせば、それだけ費用がかかります。

 

さらに、試験が終われば、数日のうちに合否がわかり、受かっていれば、入学金を納める必要が生じます。

入学金は、安いところでも40万円は必要 ですので、滑り止めを確保するにも、まとまったお金が必要です。
私立小学校を5校受験すると、単純計算で215万円の費用がかかります。

(5校× 3万円=15万円、5校× 40万円=200万円、15万円×200万円=215万円)

 

ちなみに、多くの人はお受験塾に通うので、塾の費用として100万円近くのお金を使うことを考えると、お受験に関する費用は、合計で315万円になります。
そのうえ、お受験用の服やバッグ、願書用の写真代や交通費などもかかるので、結構な出費になりますよね。

 

しかし、藤崎の子供が通っている幼稚園は、それなりにお金を持った人たちが集まっています。

 

保護者さんにはお医者さんが多いので、滑り止めを1校増やすことで、数十万円の出費が増えることなんて、些細なことなのでしょう。

 

「その程度の出費で、子供の人生がよくなるなら・・・」

という気持ちで受験校を増やすようですが、それが間違えています。

 

おそらく、たくさんお金を支払った方が、良い結果が生まれると思っているのでしょう。

 

高価なものには良いものが多いので、「高いお金を支払えば間違いない」という考え方ですね。

 

しかし、現実には、「たくさんのお金を支払うこと」と、「子供の人生がより良いものになること」はイコールではありません。

 

例えば、「うちの子供は医者になるべきだ」と言って、高いお金をかけて私立や医大に通わせても、本人にその意思がなければ苦痛なだけですよね。

 

小さい頃から勉強を詰め込まれて、何とか良い大学に受かり、無事に医者になれたとしても、その後、苦しい仕事が待っているわけです。
なぜか「医者になることがいいことだ」と思い込んでいる人が多いようですが、藤崎は違います。

 

医者になっても、安い給料の割に、重い仕事と責任がのしかかってくるので、割に合わないと考えています。

 

年収何千万円ともらっても、毎日、人の命を背負って働くなんて、藤崎にはできませんし、したくありません。



そのうえ、夜勤もありますし、ろくに休みを取れないなんてことがザラにありますからね。

最近は医療ミスの問題も大きく取り上げられるようになってきていますし、患者の中にはヘビークレーマーも存在します。

 

せっかく死に物狂いで勉強して医者になったのに、そこからまた、苦しい日々が待っているなんて、藤崎には耐えられません。

 

藤崎はダメ人間ですから(笑)

 

なので、子供をお医者さんにしたいと思っていても、当のお子さん本人が、そう思っていなければ、教育にお金をかけた結果、子供を苦しめることになるんですね。

「お金をかければ良い結果が得られる」なんて安易な考え方をしていると、こういった間違いを犯してしまいます。

 

保護者とお子さん自身が、「どういう学校生活を求めているか」 によって、最適な学校は異なりますので、闇雲にお金を使えばいいというものではないんですね。
藤崎はこんな風に考えているので、「とにかく受験日が重ならないよう、できる限りたくさんの学校を受験する」という親御さんの気持ちが全く理解できません。

 

藤崎の周りにも、こういった親御さんがちらほらといらっしゃいますが、「なぜ、そんなに闇雲に受験するんですか?」なんて聞けませんからね(笑)

 

不安が失敗を招く

では、闇雲に受験校を増やすことの何がいけないのでしょうか?
当然のことながら、学校が違えば、教育理念や校風が変わってきます。

なので、願書を書いたり、面接を受けるたびに、その学校にあった内容を伝えなければなりません。
受験校が増えるごとに、志望理由や自分たちの教育方針をコロコロと変えなければいけないんですね。

 

例えばこんな感じです。
「明日受験する学校は、進学校だから、勉強を重視しているとアピールしなきゃ。で、その次に受ける学校は、性格や情緒を大事にしているから、友達が多いことを言えるように練習しておこう。それが終わったら次の学校は、活発な子を求めるスポーツ重視の学校だから・・・」

こんなことをしていたら、頭の中が混乱しますよね。

つまり、本当に大切にしたいものを見失ってしまう ということです。

「滑り止めだけど、せっかく受験するのだから気を抜けないね。滑り止めなのに不合格になっちゃったら、どうしようもないもんね」といった感じで、できる限りの努力をしようとしてしまいます。

しかし、それがいけないんですね。

 

あれもこれもと手を伸ばしては、全てが中途半端になります。
入念に準備をすれば、願書はうまく書けるでしょうけど、面接をうまく乗り切るのは難しいでしょう。

 

面接では、自分の家庭の教育方針や、志望理由について聞かれることが多いのですが、面接官に良いイメージを与えようと思うと、予め用意した答えを覚えなければいけません。

しかし、面接では緊張することが多いので、準備していた答えがスラスラと出てこないことが多々あります。
さらに、予想していないことを聞かれる可能性もあるので、瞬時に考えて、その学校に合ったことを言わなければなりません。

 

しかも、質問されるのは大人だけではありません。

 

子供に質問をされて、子供が全く違うことを答えてしまうと、面接を落としてしまうことになります。

例えば、学力重視の学校の面接で、「お子さんは、休みの日はどのように過ごされていますか?」と聞かれて、瞬時に考えて「勉強が好きなので、問題集やパズルなどをすることが多いです」と答えたとしましょう。

その答えを聞いて、面接官が子供に「たくさん勉強してるんだね。この前の休日には、どんなお勉強をしたのかな?」と聞くようなケースも、多いにあるわけです。

ここで子供がうまく答えられないと、面接官に不信感を抱かせてしまいますよね。

 

親子で言っていることが違うので、少なからず疑問符がつくことはいなめません。

 

こういったリスクがあるので、それぞれの学校のために予め回答を用意しておくのは、良いとは言えません。

先ほども書いた、8校を受験するママさんなんかが典型的な例です。

「お金を持っているから、たくさん受験できる」と優越感に浸っていらっしゃるようでしたが、実は逆なんですね。



志望校選びのコツ

さて、こうなってくると、「どのように志望校を選べば良いのか」は簡単にわかりますよね。
そう。

「教育方針が合う学校を選ぶ」 ということなんですね。
ごくごく基本的なことなのですが、焦りや不安のせいか、ぽっかりと抜け落ちてしまう方がいらっしゃいます。

 

私立だからと言って、教育方針の合わない学校に通っても、教育方針や校風が合わなければ、子供にとっても親にとっても、良いことが待っているとは思えません。

 

周りのお友達や先生と考え方が違いますからね。

 

せっかく子供のことを考えて、同じ教育方針をもった家庭や先生が集まる私立に通わせようとしているのに、不安になって滑り止めを増やし、結局、考え方が違う人たちの中に子供を放り込んでしまうというのは、本末転倒もいいところですよね。

 

なので、志望校選びというのは、あくまで教育方針や校風で決めないといけないということです。

 

こういった大きな軸を定めてから、通学や学童、給食の有無などの細かな部分を見ていくべきなんですね。

 

「大事なことは、私立小学校に行かせることではなく、家庭や子供に合った学校に通わせることである」 ということを忘れてはいけません。

 

滑り止めを増やすデメリット

藤崎はこういったことを考えているので、受験する学校は2校のみです。

 

2つとも不合格なら、公立の小学校に通わせるつもりでした。

 

以前の記事にも書いた通り、面接で良い結果を残せたので、難なく第一志望に合格できましたんですけどね。

 

といのも、藤崎としては、受験する学校を増やせば、それだけ面接対策やペーパーテストなどに費やせる努力が分散してしまうので、そういったデメリットを考えると、滑り止めを受ける気になれませんでした。

(もちろん、藤崎は富裕層ではなく、庶民層なので、受験校を増やすと費用がかさむという理由もあります。)
志望校に照準を合わせていれば合格できたのに、滑り止めを増やしたせいで努力が分散してしまって、第一志望の学校に落ちてしまったら、笑えませんからね。
全く対策をしないで、滑り止めを受けるのも良くないと思いますし。

 

まぁそれ以前に、藤崎は滑り止めの面接を受けるのが面倒に感じてしまうタイプですから(笑)

まとめ

では、志望校選びのコツについて、まとめてみます。
ズバリ。

志望校選びのコツは、「教育方針や校風の合う学校を選ぶこと」 です。

 

これに尽きます。

 

「滑り止めを受けるな」とは言いませんが、受ける以上は、多かれ少なかれ、時間と労力がかかるということを覚えておいてください。

 

なので、逆に言うと、教育方針や校風の合う学校があれば、受験校を増やしてもいいと思います。

 

教育方針や校風が同じなら、後は、それぞれの学校の特徴を押さえればいいだけですから。

くれぐれも、志望校を選んでいるうちに「校風はちょっと微妙だけど、試験日が違うから、一応受けておこう」というような失敗をしないようにしてくださいね。
ちなみに、本命しか受けないという方の場合、面接の時に自信をもって、「この学校のみの単願受験です。」と言えることは、大きな強みになります。

 

併願してるにも関わらず、「単願です」と噓をついてアピールしすると、子供がボロを出してしまった、なんてことも考えられます。

 

そうなると一気に印象を悪くしてしまいますから、そんな危ない橋は渡らない方がいいですよ(笑)

 

八方美人な態度を取るには、子供は少々若すぎるでしょうから。

 

ではでは。

P.S.

藤崎が2校しか受けないのは、面接に自信があるからです。

 

以前の記事にも書いた通り、子供自身のテストが悪くても、面接でカバーしてやれると思ってましたから。

 

そして、その目論見(もくろみ)通り、志望校に合格できたというわけです。
藤崎の子供自身も、しっかりとテストができたようですが。
ちなみに、第一志望の学校の他に受験する学校は、慶應義塾横浜初等部です。
なので、慶應義塾横浜初等部は第一志望ではありません。
記念というか、力試しに受けてみようという感じですので。

 

慶應義塾横浜初等部は願書に志望理由などを書くだけで、面接もありませんからね。

 

試験日も他の学校と比べると一ヶ月ほど遅いので、本命の受験を妨げるものではありません。
こう考えると、藤崎は併願ではなく、実質1校のみの受験だったということになります。

 

周りの方から言わせると、本命一本の受験は、かなり潔いという風に見えるようですね。
ただ、こういった考え方で決めているので、藤崎自身は潔いと思っていません。

 

むしろ、目的を達成するために、最もベストな選択だと思っています。
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