金持ちは本当に悪なのか
以前、保育園の理事長が
園のお金を不正に流用して、
私腹を肥やしていたというお話をしました。
(参考)
>>保育園理事長が1億4000万円の不正流用(罪名、罪の重さなど)
こういったニュースは
話題になりやすいですよね。
そして、注目されるべきだ、
と考えている藤崎ですが、
だからと言って、
お金を稼ぐこと自体が
悪いことだと
錯覚しないで欲しいんですね。
日本人は特に
「お金は汚いものだ」
「あんなに優雅な
生活をしてるなんて気に食わない」
「一生懸命働いてコツコツ貯めるべきだ」
「質素な生活を心がけるのが一番だ」
などと考えがちです。
奥ゆかしいものや
謙虚な気持ちを大事にする
日本人なので、
こういう考え方になってしまうのは
ある種、自然なことなのですが、
今回は少し立ち止まって、
「お金持ちや、稼いでいる人は
本当に悪なのか」
というところを
考えてみたいと思います。
お金持ちのイメージ
藤崎もそうだったのですが、
お金持ちというのは、
とにかくがめつくて、
自分のことだけしか考えていない、
というイメージがありました。
典型的なイメージは、
幽遊白書の垂金権造
みたいな感じです。
これですね。
↓↓↓
こんな風に、
いかにも悪いことをして
お金を荒稼ぎしているようなイメージを
金持ちに重ねているので、
「金持ちにはなりたくないものだな」
と子供心に思っていました。
まぁ、藤崎は単純でおバカなので、
子供の頃に読んだマンガやドラマ、
映画などの描写を
素直に信じていた、というわけです。
このように
テレビやマンガで出てくる金持ちの多くは、
悪い人物だったような気がします。
特に昔はその傾向が強かったのかな、と。
今はドラマや映画でも、
良い役柄のお金持ちを
目にするようになりましたが、
ひと昔前のお金持ちというのは、
ほとんどが悪い役柄だったんじゃないかな、
って思います。
テレビやマンガは
社会の風潮を描くので、
そういう時代だったんでしょうね。
テレビやマンガなどで、
考え方や価値観を
無意識のうちに
植えつけられることの
危なさを感じてからは、
メディアの情報を
鵜呑みにしなくなった藤崎ですが、
まだまだそういう人は
少数派のようです。
テレビで有名人が言っていることは、
無条件に信じてしまい、
自分で考える力を持っていない人たちを見て、
藤崎は反面教師だと
常々思っています。
そして、それは
「本当に金持ちは悪なのか」
という考え方に対しても同じです。
目に見えるものだけを信じてしまう
以前に書いた、
保育園理事長の不正流用なんかのように、
多額の流用や大企業のスキャンダルは、
メディアに取り上げられやすいので、
とにかく目立ってしまいます。
なので、視聴者からすると、
「またか」というイメージを
抱きやすくなるんですね。
しかし、実際には
多数のお金持ちがいる中で、
ニュースなどで取り上げられるのは
ごく一部であり、
他の大多数のお金持ちは、
真面目に、正当に
お金を稼いでいるわけです。
ただ、それが目には見えないだけで。
警察なんかもそうですが、
多くの警察官は真面目に働き、
大変な仕事を毎日毎日、長時間続け、
平和を守り続けてくれているのに、
ごく少数のダメな警察官によって、
イメージがガタ落ちになるんですね。
警察官が横領したとか、
痴漢したとかっていうニュースは
ちょくちょく目にしますが、
それは本来、取り締まるはずの
警察官が起こした不祥事だからであって、
一般人だとそこまでのニュースに
ならないことが多いです。
つまり、
一般人が犯した犯罪はニュースにならず、
警察官が起こした犯罪ばかりが
大きく取り上げられるので、
目に見えるところだけを過大視して
「警察なんてクズだ」
という考え方になるんですね。
(この考えでいくと、
一般人にはもっともっとクズがいます)
お金持ちに対する見方も同じです。
「不正に流用して
お金持ちになった奴は許せない」
という感情は真っ当なものだと思います。
しかし、そういうニュースを
テレビや新聞で見ることが多いから
と言って、それをそのまま
「金持ちはクズだ」
としてしまうのは、
あまりに短絡的な気がします。
目に見えるものだけを信じて、
過大視してしまうことに
注意しなければいけませんね。
こういう状態に陥ってしまっている
ほとんどの人は、そういう意識すらないので
注意しようがないかもしれませんが。
しかし、今、
この記事を読んでいる方は、
「本当にそうなのか?
何かおかしいんじゃないか?」
と思うきっかけに
していただけると思います。
既に自分で考えて
判断できるという方は、
この情報を使って
簡単にお小遣いを得ることが
できるのでどうぞ。
お金は単なる道具である
近年は特に技術の発達が目覚ましく、
社会が裕福になり、
日に日に便利になってきていますね。
その大きな要因の1つに、
お金持ちの人が貢献している、
ということをたくさんの人が
見落としている気がしてなりません。
お金というものは、
「価値の象徴」 です。
何か他の物と交換するために
お金を使うのであって、
お金自体に価値がある、
というわけではありません。
「お金に価値がある」
というルールに皆が従うことで、
経済をうまく回しているんですね。
なので、お金に価値がある、
という社会の一般概念が壊れてしまうと、
お金は大事にされなくなります。
激しいインフレが起こった時なんかが、
分かりやすい例ですよね。
第一次世界大戦後の
ドイツで起こったハイパーインフレは、
物価が384億倍になり、
お金の価値が384分の1になったので、
著しくお金の価値が
下がったことになります。
今の日本で言うと、
1円の物を買おうとした時に、
384億円分の紙幣が必要だ、
ということです。
これだけお金の価値が下がってしまうと、
鼻をかむためにティッシュを買うより、
1万円札で鼻をかんだ方が
安くてラクということになります。
普通のティッシュが200円だとして、
貨幣の価値が
384億分の1になったことを考えると、
ティッシュを1箱買うために
7兆6800億円払わなければいけません。
そうなるとアタッシュケースを
何個用意しなければいけないか
わかりませんよね。
しかも、
そのアタッシュケースを買うために、
また何兆円というお金が必要になるので、
やってられません。
こういった過去の事例からもわかるとおり、
お金というのは価値の象徴であり、
皆が共通して、
その価値を認識することで、
物の売買がスムーズに行われる、
単なる道具であることに
注意しなければいけません。
(以下、転載です)
ハイパーインフレで挙げられる事例の1つとして第一次大戦後のドイツが有名です。インフレとは、そもそも物価がある期間において持続的に上昇する経済現象のことです。つまりは、商品に対して貨幣価値が下がることを言います。ハイパーインフレとは、すなわち過度のインフレを指し、物価が短期間に数倍、数十倍に上がることを指します。ドイツのインフレは最終的に物価が384億倍にまで達しました。上記の画像は子どもが貨幣をおもちゃにして遊んでいる様子ですが、貨幣価値が384億分の1になったら一枚の紙幣の価値なんか紙くず同然なので貨幣が子どものおもちゃになるのも納得ですね。
わかりやすい例え話
お金が価値を象徴するための
単なる道具であるとしたら、
次に経済とは何か、
というお話しを理解することで、
「本当にお金持ちが悪なのか」
という答えに近づけます。
経済の仕組みについて、
うまく説明できないかと調べたところ、
わかりやすい回答が
yahoo知恵袋にありましたので、
転載しますね。
↓↓↓
(転載元の記事)
yahoo知恵袋「お金を儲ける事に遠慮してしまいます。」富という物は、増える物なのだよ。そのメカニズムを説明いたしましょう。
たとえば、世界に二人(A君とB君)しか人間がいないとしよう。そして、1万円札が1枚だけあるとしよう。この時点では、世界全体の富の合計金額は、たったの1万円ということになる。
最初、A君が1万円札を持っていたとしよう。B君はそれが欲しかったので、A君のために家を作ってあげて、A君に1万円で売ってあげた。その結果、今度はB君が1万円札の所有者となった。A君の手からは1万円札が失われたが、かわりに家が残った。この時点で世界全体の富の合計金額は2万円ということになります。(1万円札+1万円相当の家)
次に、A君くんは、ふたたび1万円札が欲しいと思い、B君のために家を作ってあげてB君に1万円で売ってあげた。その結果、今度はA君は1万円札と家の所有者となった。B君の手からは1万円札が失われたが、かわりに家が残った。この時点で世界全体の富の合計金額は3万円ということになります。(1万円札+1万円相当の家が2軒)
こうして、A君とB君との間を1万円札が行ったり来たりするたびに、A君とB君の手元には、様々な不動産や価値ある品物が増えていった。(つまり世界全体の富の合計金額が増えていった)
やがて、二人は良い考えを思いついた。お互いに価値ある財物をたくさん所有するようになったので、それらを担保として1万円札をもっとたくさん作ろうと。(10万円相当の財物を担保に1万円札を10枚作るということ)
その結果、もっと多くのお金が二人の間を行き来するようになり、もっとたくさんの財物が生産されるようになった。
以上です。設定にやや無理がありますが、原理は真実です。世の中の各人が「お金が欲しい!」と思い、お互いに努力し、生産し、サービスを提供し、つまりは経済活動をすればするほど、世の中全体の価値ある品物・価値あるサービス・財産、つまり富は増えていくのです。
要するに、あなたがお金を儲ければ儲けるほど、世の中全体も豊かになっていくのです。あなたがお金を儲けたということは、それに相当するだけの価値を誰かに提供したと言うことでしょう? つまり「A君に作ってあげた家」を創造したと言うことでしょう?
あなたは儲ければならない。なぜならば、それが世の中全体を豊かにすることに直結しているのだから。
たとえば、今中国が急速に経済成長し、国全体の富が急激に増えているのは、先ほどのA君・B君の営みを10億人規模で(それこそ血眼になって)やっているからです。つまり、多くの人々が「お金を儲けよう!」と必死で頑張ると、世の中の富は無限に増えるのです。
今の日本が経済的に縮んで(つまり貧乏になって)いっている理由は、多くの人々が「お金を儲けよう」としなくなったからです。
とてもシンプルにまとめられていて
わかりやすいですね。
実際はもっと複雑になっているので、
原理がわかりにくにくいのですが、
要はこういうことなんですね。
つまり、
お金というのは単なる道具で、
人に何かを提供することで
その代わりにお金をもらい、
そのお金を使って、
自分が欲しいものを買うことができる
ということです。
そして、
お金をもらうための大原則は、
相手にとって価値のあるものを
提供しなければならない
ということです。
普通に考えてみれば
すぐにわかるのですが、
何かが欲しいと思った時には、
本当にそれに
価値があるのかを考えますよね。
例えば、
カバンが欲しいと考えた時に、
そのカバンに
100万円もの値段が
つけられていたとします。
「そのカバンには本当に
100万円ものお金を出す
価値があるのか?」
と考えると思います。
(詐欺や強盗など、
相手の本意に反してお金を奪うのは
例外ですが)
こう考えると、お金持ちは、
それだけ価値のあるものを
人に提供してきた、
と言えるでしょう。
また、少なくともこの世界は
100年前よりも裕福になっています。
こういったことも
お金持ちの人が貢献している
と言えます。
家には必ずと言っていいほど、
テレビやエアコン、パソコンがあり、
外出する時にはスマホを片手にゲームをし、
何かあったら近くのコンビニで
ある程度のものは揃えられる。
こんな風に
便利な世の中になったのは、
紛れもなく、
価値を提供してきた人がいるからです。
そして、その結果、
価値を提供した人が裕福になった。
それだけの話です。
なので、ニュースやネットを見て、
「また金持ちが脱税しやがった。
これだから金持ちは・・・」
なんて悪口を言っている人も、
お金持ちが提供した物から
利益を受けているわけですね。
ただ、多くの人は
そこまでわかっていないので、
自分の勉強不足に気付かないまま、
偉そうにお金持ちの悪口を
言うわけです。
そして、もう1つ言えることは、
お金持ちの悪口を言うことは、
何の価値も生み出していません。
よく電車やカフェなんかで、
そういう悪口を言っている人がいますが、
当の本人は、
大した価値を提供できていないから、
金持ちになれないだけなのです。
「何の価値も生み出さない
悪口を言うくらいなら、
少しでも価値を生み出すため、
努力すればいいのに・・・」
と思うのは藤崎だけでしょうか。
大きな矛盾に満ちた状況ですが、
これらは日常的に目にする風景です。
こういうことに
疑問を感じる人が少ないということは、
藤崎を含め、
まだまだ努力が足りないなぁ、
と痛感させられます。
幼児教育や幼稚園選びなどにも
気をつけてきた藤崎ですが、
子どもが大きくなってくると、
こういうこともしっかりと
教えていかなければいけないなぁと
感じました。
ちなみに、
色んな子育て方法を
考えてきた藤崎が、
今になって
「やっていて良かったなぁ」
と思うのがこちら。
楽しく子育てしながら、
心の成長を根幹に据えることで、
能力を最大限に伸ばせる
親子教室です。
>>イライラすることなく楽しく子どもの能力を伸ばせる親子教室
今回の記事で、
日常的に起こる些細なことに気付き、
疑問を感じ、ちょっとしたことを考える
きっかけになれば幸いです。
ではでは。
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